2.5GbE接続性能
4 x 2.5GbE ポートは、チームやデバイス間のファイル共有、仮想マシン用途、またはマルチメディア伝送を加速します。
ECC メモリー
DDR4 ECC メモリーは、シングルビットメモリーエラーを検出・訂正することにより、極めて重要な用途で高い信頼性を発揮します。
デュアル M.2 PCIeスロット
2 x M.2 NVMe Gen 3 x4 SSD スロット (各スロットは最大 3.2 GB/s の帯域幅を供給) は、SSD キャッシングを可能にして、ランダム読み取り/書き込み性能を高めます。
柔軟なPCIe拡張
2 x PCIe スロットにより、5GbE/10GbE/25GbE/40GbE アダプター、QM2 カード、または入門レベルのグラフィックスカードのアプリケーション性能を向上することが可能です。
仮想化アプリケーション
仮想マシンをサポートする拡張可能なストレージ、コンテナ化されたアプリ、一元管理によるストレージ、バックアップ、共有、および障害回復。
ZFSファイルシステム
QuTS hero は、ZFS の長所と QTS App Center エコシステムを兼ね備えており、貴社のビジネスにパワーを与えます。
最大 128 GB DDR4 ECC メモリーを搭載できるパワフルな Intel® Xeon® D プロセッサー
TS-h886 は Intel® Xeon® D-1600 series プロセッサーと DDR4 ECC メモリーを使用しており、シングルビットメモリーエラーを発生時に検出して訂正するため、ダウンタイムやデータ喪失を防ぐことができます。より大きなワークロードに対処するため最大 128 GB の RAM をサポートする TS-h886 は、要求の高いビジネス IT 環境にとって高性能で信頼できる NAS ソリューションとなります。
転送効率
1032 MB/s
1089 MB/s
10 Gigabytes file transfer
1918 MB/s
1307 MB/s
QNAP ラボでテスト済み。数値は環境によって異なることがあります。
テスト環境:
NAS: TS-h886-D1622-16G
OS: QTS 5.0.0
ボリュームタイプ:RAID5
クライアントPC:
Intel® Core™ i7-7700 (4C/8T), 32GB RAM, Microsoft Windows Server 2019
TS-h886でサポートされる仮想化認定
M.2 NVMe SSD により IOPS を高める SSD キャッシング設定
SSD 価格は下落し続けている一方、SSD 容量と性能は向上し続けているため、組織は SSD の強みを簡単に活用することができます。TS-h886 には 2 x 2.5 インチ SSD ドライブベイと 2 x M.2 NVMe Gen3 x4 SSD スロットが装備されているので、SSD キャッシングを柔軟に構成して IOPS 性能を向上し、ストレージボリュームレイテンシーを減らすことができます。このため、データベースや仮想マシン用途に特に適しています。3.5 インチドライブベイを占有しないため、TS-h886 はストレージ容量と性能の両方の最大化が可能です。
4ポートの 2.5GbE は今日の高帯域幅の要求を満たしています。
4 x 2.5GbE RJ45 LAN ポート (1G/100M と下位互換性あり) を標準装備している TS-h886 は、既存の CAT5e ケーブルを使用してネットワーク速度を 1 Gigabit から 2.5 Gigabit にアップグレードできます。.ポートトランキングとフェイルオーバーのサポートにより、仮想化、大きなファイルの転送、高速バックアップ/復元、およびリアルタイム用途など、帯域幅と信頼性の要求が厳しい用途への対応をさらに可能にします。また QNAP はマネージドやアンマネージド10GbE/2.5GbE スイッチのオプションを多数取り揃えており、予算を超えることなく、高速で、セキュアかつ拡張可能なネットワーク環境の実装が行えるように組織を支援しています。
高い I/O 拡張性のハイブリッドストレージ
TS-h886
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2 x 2.5 インチ SSD ベイ
キャッシュを加速する柔軟な構成を提供
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最大128 GB DDR4 ECCメモリー
SATA 6 Gb/s ドライブをサポート、ロック可能なトレイ。
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2x PCIe Gen 3 x8 拡張スロット
5GbE/ 10GbE/ 25GbE/ 40GbE ネットワーク拡張カード、QM2 カード、グラフィックスカード、または QXP PCIe SATA 拡張カードのサポートにより、用途の可能性を高めます。
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4x 2.5GbE LAN ポート
ポートトランキングとフェイルオーバーのサポート。
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スマート冷却
システム温度に応じて、システムファンが自動的に回転速度を調節します。
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2x USB 3.2 Gen 1 ポート
最大 5 Gbps までの転送速度を実現。
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2x M.2 SSD スロット
キャッシュ加速を可能にするため、2280/22110 フォームファクターの NVMe Gen 3 x4 M.2 SSD をサポート。
注: M.2 SSD は別売りです。
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DDR4 ECC メモリー
4 x DDR4 Long-DIMM スロット、最大 128 GB RAM をサポート。
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Intel® Xeon® D プロセッサー
マルチコアコンピューティングパワーと最大 3.2 GHz スピードを持った Intel® Xeon® D series プロセッサー。
Veeam対応に認定
QuObjectsは、Veeam® 対応として認定され、Veeam Backup & Replicationを使用した効率的なバックアップ・復元を実行できる互換性および信頼性が確証されています。
ZFSベースのQuTS heroオペレーティングシステムにより、NASパフォーマンスとデータ整合性が向上
QuTS heroは、128ビットZFSファイルシステムとアプリベースのQTSを組み合わせることで、柔軟なストレージ管理、総合的なデータ保護、最適なパフォーマンスを提供し、現代ITの複雑さやパフォーマンスの要求に対処しています。ストレージ管理、仮想化からコラボレーションメディアフローまで、QuTS heroはビジネスに重要なタスクを効率化します。
データの整合性が鍵
QuTS heroの自己修復機能により、データの整合性と信頼性が確立されます。また、Write Once, Read Many (WORM)にも対応します。
データ縮小により、ストレージ効率とパフォーマンスが向上
インラインデータ重複排除、圧縮、コンパクト化によりファイルサイズを削減することで、ストレージ容量を節約し、パフォーマンスを最適化します。
マルチレベルのキャッシュ技術
メインメモリー読み取りキャッシュ(L1 ARC)、SSDセカンドレベル読み取りキャッシュ(L2 ARC)、および同期トランザクションのためのZFS Intent Log (ZIL)。さらに電源障害保護に対応することで、パフォーマンスとセキュリティーの両方が強化されます。
RAID Zにより、堅牢なデータ保護を実現
複数のRAIDレベルにより、柔軟な容量の活用も可能です。RAID Triple ParityおよびTriple Mirrorは、より高度なデータ保護を実現しています。
QSAL (QNAP SSD Antiwear Leveling)がデータ保護性能を強化します。
RAIDレベルのSSDの寿命を自動的かつ定期的に検出し、SSDの同時故障を防ぐことで、データ保護とシステムの信頼性を向上させます。
App CenterエコシステムによるNAS機能の拡張
バックアップ/同期、仮想マシン/コンテナ、コンテンツ管理、生産性、その他の機能のアプリを利用して、NASのアプリケーションの潜在能力を引き出せます。
QuTS hero NAS の階層化ストレージ構成
セットアップの基本要件はQTSと同様です。QuTS heroの最適なストレージ効率とパフォーマンスを得るには、以下の手順に従うようお勧めいたします。
手順 1:システムドライブおよびデフォルト共有フォルダー
最初に作成するストレージプールは、システムドライブ、デフォルトフォルダー、アプリの保存先となります。このステップでは、システムの最適なパフォーマンスおよび効率的なアプリのメタデータ管理を実現できるよう、最低2台のSSDを備えたSSD RAIDを作成することをお勧めいたします。(全てHDD構成の場合も、最初のストレージプールはシステムドライブとデフォルト共有フォルダーの保存先となります。)
手順 2:読み取りキャッシュと ZIL
読み取りキャッシュまたは ZIL にはより多くの SSD を使用してください。QM2 拡張カードをインストールして M.2 SSD を追加し、キャッシュ容量を拡張することもできます。
手順 3:データストレージ
HDDs/SSDs を割当てて、ファイルやアプリケーションデータを保存する RAID を作成します。必要に応じて、最適な性能を得るためにオールフラッシュ構成を設定できます。
インラインデータ重複排除、圧縮、コンパクト化がSSD耐性を向上
QuTS heroは高度なブロックベースデータ削減テクノロジー(インラインデータ重複排除、圧縮、コンパクト化など)に対応しており、ファイルサイズを削減し、ストレージ容量を維持し、パフォーマンスを最適化します。たとえば、NAS上の20台の仮想マシンが同じテンプレートを使用して複製された場合、20台の仮想マシンすべてのストレージ容量要件を最大95%削減できます。プライマリーまたはバックアップ、どんな目的のストレージでも、TDS-h2489FU はストレージ利用を最適化して、ビッグデータ時代における信頼できるストレージの基盤を提供します。オールフラッシュソリューションは、ランダム書き込み性能とSSDの寿命の双方を改善しながら、高いコスト効率を達成します。
インラインデータ重複排除には、最低でも16GBのメモリーを搭載したNASが必要です(最適なパフォーマンスを発揮するには最低32GBのメモリーが推奨されています)。
リアルタイムのSnapSyncは、リアルタイムの障害復旧により、RPOを最小限に抑えることができます
リアルタイムSnapSyncにより、プライマリーNASとセカンダリNASの両方で同一のデータが維持されます。ソースにデータが書き込まれると、直ちに同期先にも書き込まれます。プライマリーNASがオフラインになった場合は、IT担当者はオペレーションの持続のためにセカンダリNASの特権の設定を調整するだけです。SnapSyncは、ノンストップなビジネス運営を最も強力にサポートし、データ損失のリスクを軽減します。
また、TS-h886はスナップショットおよびリモートバックアップにも対応、機構の必要とする定常的バックアップ作業を、高いコスト効率および効率性をもって行えるようサポートします。
スナップショットにより、バックアップ保護を倍増
ほぼ無制限のインスタントスナップショットで、安心感を得られます。Copy-on-writeテクノロジにより、スナップショットの作成は、続行中のデータ書き込みに影響を与えることなく、ほぼ即座に行うことができるようになりました。Snapshot Replicaは、スナップショットファイルをバックアップNASに複製し、バージョン管理によってデータ保護を簡素化します。
HBSにより、3-2-1バックアッププランを簡素化
HBSは、TS-h886内のデータから別のQNAP NAS、リモートサーバー、またはクラウドストレージスペースへのデータ転送を対象としたバックアップ、リストア、同期を集中管理します。HBSはQuDedupテクノロジに対応しており、ソースにある冗長性データを削除し、マルチバージョンバックアップを高速化します。
オールインワン仮想マシンとコンテナホストソリューション
広範囲な仮想化をサポートする Virtualization Station と Container Station にお任せください。ネットワーク上の仮想マシン、コンテナ、QNAP NAS、その他の物理デバイスとの間で相互運用を高めるネットワーク & 仮想スイッチアプリと相まって、物理および仮想ネットワークリソースを柔軟に割当てることにより、ネットワーク展開を単純できます。
Virtualization Station
複数の Windows®、Linux®、UNIX®、Android™ 仮想マシンを動作させ、それらに対しウェブブラウザーやVNC (Virtual Network Computing) 経由でアクセスします。業務使用では、1台のNAS上で仮想化されたサーバーアプリケーションを複数実行でき、追加の物理サーバーは不要です。
Container Station
組み込みのDocker Hub Registry®からアプリをダウンロードし、コンテナをインポート/エクスポートし、大量のマイクロサービスを作成することで、LXCおよびDocker®軽量仮想化技術を体験してください。
Single Root I/O Virtualization(SR-IOV)
SR-IOV互換PCIe SmartNICを TS-h886にインストールすることで、帯域幅リソースを物理的ネットワークカードからVMに直接割り当てることが可能になります。Hypervisor vSwitchによってトラフィックをバイパスすることで、I/Oのスループットおよびネットワーク効率が向上することで、VMアプリケーションの信頼性を強化し、CPUオーバーヘッドが減少します。
PCIe拡張による豊富なI/O性能
TS-h886は2つのPCIeスロットを装備しており、アプリケーションの可能性を広げる各種拡張カードのインストールが可能です。
5GbE/10GbE/25GbE/40GbE ネットワークカード
仮想化、大容量データ転送、高速バックアップ/復元などの帯域幅を多く必要とするタスクに対応した超高速スループットを可能にします。
QM2 M.2 SSD/10GbE カード
最適なパフォーマンスと帯域幅を得るには、M.2 SSD キャッシングまたは 10GbE (10GBASE-T) 接続を加えます。
ワイヤレスアダプター
QXP-W6-AX200 Wi-Fi 6 ワイヤレスアダプターをインストールすることで、TS-h886がワイヤレスNASに変身します。または、QWA-AC2600ワイヤレスアダプターおよびWirelessAP Stationアプリをインストールすることで、TS-h886をワイヤレスアクセスポイントとして利用できます。
QXP 拡張カード
高性能ストレージ拡張には、マルチレーン SATA 6Gb/s 転送を追加して TS-h886 を TL SATA JBOD エンクロージャーに接続します。
グラフィックスカード
追加の電源を必要としない入門レベルのグラフィックスカードをサポートしています。グラフィックスカードを TS-h886 にインストールすると、HDMI™ 出力、ストリームラインビデオ編集および 4K トランスコーディングが追加され、仮想マシンへの GPU パススルーが可能になります。
ビジネスデータをクラウドに移動して、クラウドベースのデータへの低レイテンシーアクセスを享受する
TS-h886 は NAS を主流のクラウドサービスに完全に統合します。クラウドストレージゲートウェイを展開し、M.2 SSD スロット (M.2 SSDs を別途購入) を使用して TS-h886 でのローカルキャッシングを可能にすると、組織は低レイテンシーアクセスによるストレージ、バックアップ、および回復のためにシームレスにクラウドを使用できるようになります。これは費用対効果の高い、柔軟でセキュアなハイブリッドクラウドアプリケーションの実現に役立ちます。
HybridMount ファイルベースのクラウドゲートウェイ
クラウドストレージに接続することで、ストレージ容量を柔軟に拡張します。QuTS hero アプリを活用して、クラウドファイルやマルチメディアファイルを管理し、編集することができます。HybridMountは、ファイルサーバーのオンライン共同作業やファイルレベルのデータ分析に最適です。
VJBOD Cloud ブロックベースのクラウドゲートウェイ
VJBOD Cloud はオプジェクトクラウドストレージへの効率化された NAS バックアップをサポートしています。ブロックベースのデータ転送は、ランダムデータや大きなファイルをクラウドにブロック単位でアップロードし、ブロックベースのボリュームや LUN 変更(追加、変更、削除など)のみを送信します。これはデータベースや VM ボリューム、動画など大きなファイルの転送が求められるエンタプライズレベルのアプリケーションに最適です。
注: この機能は間もなく QuTS hero で利用できるようになります。
オペレーティングシステムを切り替えて現在のストレージをアップグレード
TS-h886 は QTS - QNAP の標準 NAS オペレーティングシステムの使用に切り替えることもできます。これにより、ドライブを現在の QTS ベースの NAS からよりパワフルな TS-h886 に移行して、ストレージインフラストラクチャをアップグレードすることができます。
注意: QTS と QuTS hero は異なるファイルシステムを使用しています。QuTS hero から QTS に切り替える前に、TS-h886 からすべてのドライブを取り外す必要があります。
その他の生産性向上アプリケーション
Boxafe
ファイル、電子メール、カレンダー、連絡先情報を Google™ Workspace や Microsoft® Office 365® から TS-h886 にバックアップ/同期して、企業のクラウドデータを守ります。
セキュリティー カウンセラー
弱点をチェックし、NAS セキュリティーの強化提案を受け取るためのセキュリティーポータル。これにはアンチウイルスとアンチマルウェアのスキャニングソフトウェアも統合されています。
Qsirch
QNAP のパワフルで Google のような検索ツールで、特定の画像や音楽、動画、文書、電子メールをキーワード、色、その他の検索条件で見つけ出します。