主な特長
CATxで最大100m延長
CAT5e/6/7のUTPケーブル1本でUSB機器を最長100m延長。既存の構内配線を有効活用できます。
USB 2.0/1.1に対応
480Mbps(USB 2.0)に対応。制御/割込み/バルク/アイソクロナス転送をサポートし、K/Mやカメラ、ストレージなど幅広い機器に対応します。
プラグ&プレイで導入容易
専用ドライバは不要。Windows/macOS/Linuxで接続後すぐに利用を開始できます。
マスストレージ最適化
USBバルク転送をチューニング。大容量データのコピーやバックアップの体感性能を向上します。
柔軟な電源設計(2ポート)
ローカルまたはリモートの片側給電で運用可能(24V)。各ポート最大1A、2ポート合計1.5A(共有)に対応します。
安定のリモート給電(4ポート)
リモート側にACアダプタ(24V)を接続。4ポート同時時は各600mA、2ポート以下では各1Aで周辺機器を安定駆動します。
拡張性と多段接続
USBハブの段積みに対応し、多数の周辺機器を集約可能。目安として最大14台(またはハブ3段+機器11台)まで接続できます。
LEDで状態を可視化
Power/Host/Link/Activityの各LEDで動作状況を即時確認。設置後のトラブルシュートを容易にします。
安心の品質と適合
FCC Class B/CE/RoHSに準拠。動作温度0~50℃で、オフィスから現場まで安定稼働します。
ラインナップ

IC402A-R2
(2ポート USB 2.0 CATx エクステンダ)
USB 2.0/1.1機器をCAT5e/6/7(ソリッド芯推奨)1本で最大100m延長。電源はローカル側またはリモート側の片側のみに給電できる柔軟設計で、会議室のホワイトボード、K/M、カメラ、ストレージなど幅広い周辺機器のレイアウト自由度を高めます。

IC400A-R2
(4ポート USB 2.0 CATx エクステンダ)
最大4台のUSB機器を100m先まで延長できる4ポートモデル。リモート側にACアダプタ(24V/1A)必須で、4ポート同時使用時は各600mA、2ポート以下では各1A給電が可能。USBハブ段積みにも対応し、最大14台(またはハブ3段+機器11台)まで拡張できます。
IC402A-R2(2ポート)とIC400A-R2(4ポート)の主な違い
比較項目 | IC402A-R2(2ポート) | IC400A-R2(4ポート) |
---|---|---|
リモート側USBポート数 | USB Type-A × 2 | USB Type-A × 4 |
給電方式/位置 | 片側給電(ローカル または リモートのどちらか一方、両側同時不可) | リモート側給電必須(24V/1A)、ローカルはバスパワー |
下流給電能力(リモート側) | 各ポート最大1A、2ポート合計1.5A(共有) | 4ポート同時:各600mA/2ポート以下:各1A |
拡張性(多段接続・目安) |
約6~8台(推定・非公称) または 各系統:USBハブ3段+機器5~6台 程度(合計で上記台数目安) |
最大14台 または USBハブ3段+機器11台 |
付属品(電源) | 国際ACアダプタ×1(片側給電用) | 24V/1A ACアダプタ×1(リモート側用) |
外形寸法(各ユニット) | 1.0″H × 3.4″W × 3.0″D | 3.9″H × 3″W × 1″D |
コネクタ構成(リモート側) | USB Type-A ×2、RJ-45 ×1 | USB Type-A ×4、RJ-45 ×1 |
設計のポイント | 柔軟な片側給電で設置自由度を重視 | 多数周辺機器の集約と拡張性を重視 |
代表的な活用シーン
会議室/オフィスのHID延長
操作卓から離れたPCのキーボード/マウス/タッチパネルをCATxで最長100m延長。配線を簡潔に保てます。
教育現場:電子黒板・実習机
教卓PCと教室前方の電子黒板/実習机のHID・周辺機器を延長。授業中の操作性と導線を最適化します。
デジタルサイネージ/キオスク
PCはバックヤードに、前面のタッチスクリーンやサイン端末は遠隔設置。防犯と保守性を両立します。
物流倉庫:ハンディ/バーコード連携
バーコードスキャナやテンキーを遠隔配置し、離れたPCへ確実に入力。現場の作業導線を改善します。
製造現場:HMI/計測器のUSB延長
センサーやHMI端末はライン側、PCは管理室側へ。静音・防塵・防犯の観点でも有効です(事前検証推奨)。
医療・公共:受付端末/サイン入力
署名パッドやカードリーダーをカウンター側に延長。PCは安全な区画に集約し、セキュアに運用できます。
小売:POS周辺機器の自由度向上
レシートプリンタやスキャナ、顧客ディスプレイを柔軟に配置。レジ周辺の省スペース化に貢献します。
施設入退室:認証端末の遠隔設置
カード/生体認証リーダー等のUSB機器を遠隔化。PCはバックヤードに集約し、可用性とセキュリティを強化します。
よくある質問(FAQ)
IC400A-R2:4ポート同時使用時は各600mA、2ポート以下では各1A。
高消費電力機器はセルフパワーUSBハブの併用を推奨します。
IC402A-R2は公称なしですが、設計上の目安として約6~8台を推奨します(機器構成により変動)。
注意事項
- 総延長は 最大100m(CAT5e/6/7)です。構内配線やパッチコードを含む合計で100mを超えないよう設計してください。
- 配線は 非ネットワークの直結(スイッチ/ルータ/メディアコンバータ経由不可)です。RJ-45は8芯のストレート結線をご使用ください。
- ケーブルは UTP・ソリッド芯(単線)を推奨します。撚り線パッチコードの多用や品質の低いケーブルは距離短縮・不安定化の要因となります。
- USBハブの多段接続は可能ですが、段数・台数が増えるほど距離の余裕と安定性に影響します(IC400A-R2は目安として最大14台、IC402A-R2は目安6~8台程度)。
- PoE非対応です。IC402A-R2はローカルまたはリモート片側のみ給電(両側同時不可)、IC400A-R2はリモート側にACアダプタ必須です。
- 下流給電の目安:IC402A-R2は各ポート最大1A/合計1.5A(共有)、IC400A-R2は4ポート同時時 各600mA/2ポート以下 各1A。高消費電力機器はセルフパワーUSBハブの併用を推奨します。
- USB 2.0の論理上限は480Mbpsです。カメラやストレージなど高ビットレート機器を同時使用すると実効スループットが低下します。
- 動作環境はおおむね0~50℃/20~80%RH(結露なきこと)です。高温・多湿・強ノイズ環境では性能に影響が出る場合があります。
- 設置後はPower/Host/Link/Activity各LEDの状態で配線・認識状況を確認してください。未点灯・異常点滅時は配線・給電・デバイス列挙を順に切り分けてください。
- 本記載は目安です。実際の到達距離・安定性はケーブル品質・配線経路のノイズ・接続機器の消費電力/転送方式に依存します。重要用途は事前検証を実施してください。