主な特長
OM3光で最大200m延長
50/125µm OM3マルチモード、LCデュプレックス(クロス)直結でポイント・ツー・ポイントの長距離USB延長に対応します。
USB 3.1 Gen1 × 4ポート
最大5Gbpsのスループット。USB 2.0/1.1機器とも後方互換で、カメラやストレージ、タッチパネルまで幅広く接続できます。
LANパススルーを同時提供
リモート側に100/1000Mbpsのネットワークを同時展開。USB延長とネットワーク配線をまとめてシンプルに構築できます。
ドライバ不要のプラグ&プレイ
専用ソフトは不要。Windows/macOS/Linux/ChromeOSで接続するだけで即時に認識し、現場導入をスピード化します。
各ポート最大1.2A給電
リモート側のUSB-A各ポートから周辺機器へ安定給電。過電流保護により現場運用の信頼性を高めます。
光伝送でノイズとループを回避
電気的アイソレーションによりサージやグラウンドループ、EMIの影響を低減。工場や医療などの厳しい環境に好適です。
堅牢アルミ筐体&マウント対応
放熱性に優れた金属筐体。別売ブラケット(IC400MK)や底面下穴で装置背面・ラックへ確実に固定できます。
LINK/USB/POWERをLED表示
電源・リンク・USBモードなどの状態を前面LEDで可視化。設置時の確認やトラブルシュートが迅速に行えます。
代表的な用途
製造・検査ラインのカメラ延長
高解像度USBカメラや計測器を200m先のPCへ直結。ノイズ源から物理分離して品質検査を安定化します。
医療現場のセンサ/端末分離
検査機器やタッチパネルを手元に、PCは機械室へ。光伝送でグラウンドループやEMIの影響を低減します。
放送・ポスプロの機材室集約
オーディオI/Fや外付けストレージ、USBコントローラを遠隔接続。静音化とセキュリティを両立します。
会議室AV/教育設備の配線簡素化
Webカメラ・マイク・タッチディスプレイを教室側に、PCは機器室へ。LANパススルーでネットワークも同時展開可能です。
公共インフラ監視の安全側配置
現場にはUSB機器のみ、PCはセキュアエリアへ退避。サージや雷害に強い光延長で連続稼働を支援します。
研究施設・クリーンルームの分離運用
実験機器や顕微鏡カメラを室内に、PCは外部へ。発熱・粉塵・騒音の持ち込みを抑えつつ操作性を維持します。
小売のPoS周辺・サイネージ接続
バーコードリーダーやタッチ端末を売場に、PCはバックヤードに集約。配線と保守を効率化します(LAN併用可)。
3DスキャナやXRのセンサー延長
高帯域を要するUSBセンサー類を安定延長。現場での取り回しを改善し、計測・トレーニング環境を柔軟に構築可能です。
PCリロケーションと周辺統合
マウス・キーボード・カードリーダー・外付けSSDなどを4ポートで一括延長。KVM環境の柔軟な拡張に役立ちます。
よくある質問(FAQ)
再接続手順:PC→ローカル→光リンク→リモート→USB機器の順で接続し直すと改善する場合があります。
※光ファイバケーブルは別売です。
注意事項
- 本製品は非ネットワークのポイント・ツー・ポイント直結で使用します。スイッチ/ルーター/メディアコンバータ等を介した延長はできません。
- 光配線は50/125µm OM3 マルチモードのLCデュプレックス(クロス結線)をご使用ください。極性誤りや端面汚れはリンク不良の原因となります。
- 延長距離最大200 mは目安です。実距離はケーブル品質、心線径、パッチ回数、減衰、曲げ半径、接続機器に依存します。事前検証を推奨します。
- ローカル/リモート各ユニットは付属ACアダプタで給電してください。リモート側USBポートは各ポート最大約1.2 Aの給電が可能です(総電力・過電流保護の範囲でご使用ください)。
- 高消費電力機器を複数接続する場合は、セルフパワーのUSBハブ併用をご検討ください。バスパワー機器の多段接続は不安定化の原因になります。
- LANパススルー機能(100/1000Mbps)はデータ通信用です。PoE給電は非対応です。
- 対応OSは Windows/macOS/Linux/ChromeOS です。専用ドライバは不要ですが、周辺機器固有のドライバが必要となる場合があります。
- USB 3.1 Gen1(5Gbps)に対応しますが、接続機器やホストの設定により実効スループットは変動します。USB 2.0/1.1機器は後方互換で動作します。
- 設置時は通風・放熱を確保し、動作温度 0~50℃・結露なしの環境でご使用ください。静電気放電(ESD)対策を行ってください。
- 光ファイバの清掃・保守を定期的に実施してください。端面の汚れやキズ、アダプタの劣化はリンク断/速度低下の原因になります。
- 本製品はミッションクリティカルな生命維持用途には使用できません。システム停止時の影響を考慮し、冗長化や代替手段をご計画ください。
- 仕様は予告なく変更される場合があります。最新のマニュアル・適合情報をご確認のうえ導入してください。