関連メーカー:QNAP 正規代理店
取材日:2024年6月25日
業界:教育・学習支援
京都先端科学大学は、設置50周年の2019年4月に、京都学園大学から京都先端科学大学へ名称を変更。学長は前田正史、理事長は永守重信です。本学は、社会科学分野、医療健康分野、人文科学分野、自然科学分野の5つの学部が揃う大学です。この5学部が互いに融合し、それぞれが響きあうことで、より進化した教育・研究・課外活動を受けられる場を提供します。学生一人ひとりがそれぞれの夢や目標を掴み、虹のような明るい未来を創造することをめざしています。
授業の録画データのエンコード、
生徒への配布を自動化することにより
学生へのきめ細やかな対応が可能となった
取材協力
工学部 機械電気システム工学科 講師佐藤啓宏 様
導入前の課題
- 録画データのアップロードが間に合わずに学生から問合せが来ることもありました。
- 授業の動画データを適切な場所に保存したり、Teamsにアップロードしたりする管理がとても大変でした。
導入メリット
- 日々のオペレーションの中で、アップロード忘れを気にする必要がなくなったので、ストレスが減り、精神的にとても楽になりました。
- 録画データのエンコード、アップロード作業を自動化することで、学生に対して丁寧に対応することができています。
導入の背景
なぜQNAP製NASの導入が
必要だったのですか?
本学は、5年前に工学部が新たに新設されました。そのタイミングで新型コロナの感染拡大という問題が発生したため、対面で授業ができなくなってしまいました。その時にどのように授業を成り立たせるかという事で色々と試行錯誤しました。TeamsやZoomでのオンライン授業を行ったり、予め講師が動画を撮影してそれを流したりするパターンもありました。本学は留学生が非常に多くて大学入学時にビザの問題でなかなか日本に入国できない学生も多く、そういう学生には遠隔で自分の国から授業の録画を見てもらったりしていました。
コロナの問題が起こって半年くらい経ってくると、対面での授業も少しずつ始まってきましたので、その段階でビデオカメラを講義室に設置して、授業を録画して、Teams(本学の学生はすべてTeamsが使えるようになっている)を介して録画を見えるようにしました。当初困ったことは、日々授業が5~6コマありますので、動画の数があっという間にものすごい数になってしまうということです。その動画ファイルを適切な場所に保存したり、Teamsにアップロードしたりする管理がとても大変でした。最初の1、2か月は何とか頑張っていたのですが、それが継続していくと負担が大きすぎるためにそれを自動化したいと考えました。
色々と調べて最初はサーバーを立てるという大掛かりなことも考えましたが、QNAP製NASの機能を調べてみると、いくつかのアプリを組み合わせることで、やりたいことができるという事が分かりました。
具体的にはQNAPの無料のバックアップアプリである「Hybrid Backup Sync(HBS3)」とオートトランスコードの設定をすると、Windowsのファイルシステムにぶら下げたQNAP製NASにただデータをコピーするだけで、あとはQNAPが自動的にそのファイルをエンコードして、データを圧縮して、HBS3のアプリを使って、Teamsから見えるSharePointに自動で適切なフォルダーにアップロードしてくれます。人の手を一切介さずに、自動でやってくれるので随分楽になりました。それを継続して4年間使い続けています。ただ最近はコロナも収まってきましたので、体調を崩したと学生以外、ほぼすべての学生が授業に対面で参加できています。
具体的に比較検討した製品はありますか?
もともとは自分でLinuxサーバーを構築することを考えていました。しかし動画データが関係しているので、サーバーを立てても、そこにストレージをぶら下げないと、すぐにデータがあふれてしまうなど、自分の手間が増えてしまいます。手間をかけずにできるだけシンプルにやりたいことを実現しようとすると、色々な機能が搭載されているQNAPが一番手ごろだと思いました。QNAPのように便利な機能がある製品はあまりないため、QNAP以外の検討製品は特にありませんでした。
色々な製品がある中で
なぜQNAP NASを選んだのですか?
前の大学では文化財の保護と学術研究のために仏像などの文化財のデータを計測する仕事に携わっていました。その大量の大容量データを保存するストレージとしてQNAP製NASを利用していましたので、QNAPは使い慣れていました。壊れた時の対処法も知っていて、安心して使えますので、今回もQNAP製NASしか考えていませんでした。
導入の概要
導入環境を教えてください。
TS-453D 2台で運用していましたが、学生にもっと早く動画を見せられるように、増強したいと考え、今回TS-464-8Gを追加導入しました。TS-453D 2台は過去の録画データのストレージ用として利用しています。
QNAP NASの優れていると
思った点は何ですか?
価格が安くて使いやすいのはもちろんですが、分かりやすいという点がとても気に入っています。インターフェイスがシンプルで、管理画面やアプリの操作も大きな変更が入ることなく、継続して提供されていますので、慣れている立場からするとありがたいです。色々なアプリがありますので、やりたいことも簡単に実現できます。
どのように運用されていますか?
授業の録画データの保存・管理、自動エンコード、生徒への自動配布をQNAP製NASで行っています。録画されたデータを指定された場所にコピーする作業は、サポートの先生方が行っていますが、特に説明をしたり、マニュアルを作ったりしなくてもできています。あとはQNAP製NASが自動ですべてをやってくれるので非常にありがたいです。具体的には、QNAPでトランスコーディングの設定をしておくと、特定のフォルダーに録画データを保存するだけで、自動でエンコードして、その録画データをTeamsのSharePointにアップロードするところまで自動で行ってくれます。当然、授業毎にアップロードする場所は異なりますが、QNAPのHBS3アプリでどこにアップロードするかまで細かく指定ができるのですべて自動化できています。
1日4~5コマで4学年分のデータがありますので、それなりの容量になりますが、負荷分散してエンコードしてアップロードされるように設定されているので、それほど時間がかからずに処理が終わっています。学生は動画を見て宿題を行うので、夕方18:00頃にはアップロードが完了するようにしています。以前はアップロードが間に合わずに学生から問合せが来ることもありましたが、今はそのようなことはありません。
もしその作業を手動で行おうとすると、いくつかの作業が必要になります。まず動画を圧縮するためにソフトウェアを使ってエンコード作業を行うのですが、エンコードが終わるまでにどんなに高スペックのパソコンを使っても10~15分程度の待ち時間が発生してしまいます。さらにエンコードが終わったら、それをまたローカルのHDDに保存しなおして、Teamsの授業に関連するフォルダーに保存しないといけません。数十分程度ですが、そこに張り付いているとなると結構大変です。それを待っている間に学生が次から次に質問に来たり、次の授業の準備が必要だったりするので、対応しきれなくなってしまいます。
実際の使い心地はいかがですか?
普段、意識して使うことはありませんが、ファイルサーバーとしてないと困る存在です。WindowsのOSに慣れている人であれば、専門知識がなくても簡単に使えます。QNAP製NASを使って自動化しておけば、1人分くらいの手間を省くことができます。
導入後の効果
QNAP NASを導入して
どんな効果がありましたか?
日々のオペレーションの中で、アップロード忘れを気にする必要がなくなったので、ストレスが減り、精神的にとても楽になりました。きちんとアップロードされているかどうかはTeamsを見ればいいだけですので一目で分かります。
また録画データのエンコード、アップロード作業を自動化することで、サポートの先生方が、質問に来る学生に対して説明する時間を捻出でき、学生に対して丁寧に対応することができています。1コマ毎に、10~15分程度ですが、時間の節約になるので、その時間を学生のために有効に活用できています。
将来の展望
今後、メーカーまたは当社に
期待することはありますか?
簡単に製品がなくなってしまう世の中ですので、ずっと同じような操作性で、同じような機能を持った製品を継続して出していただきたいです。何年かたって、同じような製品に乗り換えようとするときにQNAPですと後継品がありますので、今後も継続して製品を出していただきたいです。
機能的には、AIアプリをQNAP内で実行できるようにしてほしいです。ものすごい数の授業の動画がたまってきているのですが、あの話をしていたのはどの授業だったかと探すのが大変ですので、動画の音声検索をテキストでできるとありがたいです。他にもAIで、話者特定や文字起こし、画像鮮明化、人物特定、動画要約なども対応してくれるともっと便利になると思います。
テックウインド:貴重なご意見ありがとうございます。QNAPでもAIの開発に取り組んでおり、今年の秋ごろからAIの機能がリリースされる予定ですが、そこまでの機能はもう少し時間がかかりそうです。いただいたご意見はQNAPにエスカレーションさせていただきます。
もう一つは、私の研究領域に関係する点になります。現在、移動体の研究をしているのですが、今後は屋外用途でのロボットの利活用が拡がっていきます。そうなってくると、低消費電力で大容量データを保存できるストレージが必要になってきますので、農業向けや車載で使えるNASなどがあるといいと思います。
テックウインド:貴重なご意見ありがとうございます。過酷な環境でもご利用いただけるNASとして、ファンレス設計と堅牢なケースを備えたTS-i410Xをご案内させていただきます。
どのように使っていきたいですか?
過去4年分の録画データが保存されています。現時点では過去の録画データは授業のサポート以外では活用できていませんが、今後、AIの学習にも使えたら面白いと思っています。たとえば、学生や先生からのフィードバックで授業のクオリティチェックなどを行っていますが、録画されたデータを使って、もっと客観的に評価できるようになるといいと思います。
導入製品とサービス
NAS(Network Attached Storage)の事例
Thunderbolt 4によるデータの高速転送でストレスを解消したNAS事例
沢田ビル様はDASやオンラインストレージの速度と容量の問題を解決するため、QNAP NASを導入。転送速度が飛躍的に向上し、作業効率が大幅に改善されました。NASの柔軟な容量拡張やスマートフォンからのリモートアクセス機能も高く評価され、セキュリティ面でも安心して活用されています。
電子帳簿保存法に対応するためにNASを導入した事例
電帳法の対応のために柔軟性を考えてファイルサーバーでの運用を検討していた清川株式会社様。NASに保存したPDFやOfficeファイルの内容をキーワード検索できるQsirchに魅力を感じQNAP製NASを導入していただきました。実際の運用でQNAP製NASのパフォーマンスにも満足いただいています。結果として、大きな負担がかかっていた経理の業務が分散され、全体的な業務の効率化を実現。
SSD搭載&10GbE対応NASで動画データを高速転送できるようになったQNAP NAS事例
動画編集のデータが大きいため、外付けHDDへの保存やデータの編集に大きなボトルネックがあり作業効率を上げたいという課題を持っていたMouth Ear King様。SSDを搭載し、かつ10GbE対応で高速なデータ転送を実現したAXELBOXを導入。結果としてクリエーターが感動するほどの転送スピードになり、作業効率が大幅に改善しました。
初期設定サービスを利用することで初めてのNAS導入をスムーズに実現
外出先での資料の閲覧に課題があり、良い方法を探していもたい設備工業様。そんな中でインターネットでQNAP製NASを見つけ、電話窓口で不明点が解消でき、初期設定サービスを利用することで初めてのNAS導入をスムーズに実現。結果として、現場に持参する書類が半分以下になり、見積書の共有も可能になったことで、業務効率が大幅に改善されました。
OCRの全文検索により電帳法に対応できるようになったQNAP NAS事例
請求書や領収書などのデータを1ヶ所に保存できるように運用できるか不安だった足柄リハビリテーションサービス様。電帳法対応に関する広告記事やウェビナーで不安を払拭していただくことができ、導入後は、パソコンに詳しくない各現場の職員でも抵抗感なく手軽に1ヶ所に保存できるようになりました。セキュリティに関しても効果を感じていただいています。
Google Cloudでのデータ管理からNASでのデータ管理に移行し効率化を実現した事例
Google Cloudでのデータ管理から他の方法を検討する中でNASという存在を知ったAJ UNITEDチャンネルのA様。QNAPは管理画面やマニュアルが日本語で、セットアップもしやすいとのことで採用。データのアップロード・ダウンロードの容易さや、データ共有による作業効率のアップなどの効果を感じていただいています。
QNAP製NASの導入事例~TS-453Be導入の決め手とは
我々、アニメの映像制作会社は、画像ファイルを多く扱い、作品によっては計10TBにもなる。そうした大容量データを扱うには、ハイエンドサーバーが必要になる。本格的なサーバー運用となると、高コストとなり、我々の運用にはマッチしない。その点、QNAP製NASは、ある程度自分たちで運用できて、コスパフォーマンスに優れているので、ファイル共有サーバーとして、利用していた。
TS-453Beの導入事例~QNAP製NAS導入の決め手
以前はWindows server 2008を搭載したファイルサーバーを利用していましたが、データ容量が小さく、古いデータを移動させて運用していました。Windows Server 2008のEOSも迫っていたので至急対応が必要でした。現在はWindows Server 2016をQNAP NASのVirtualization Stationの仮想マシンで稼働させています。導入もすごく手軽でした。
NASのリプレイス検討~TS-453Be導入事例
今まで利用していたNASは、個人管理でしたので、そのスタッフが不要になったデータを削除していかないと、容量がどんどん増えて、各店舗からデータが送れないということがありました。しかし今回、導入したNASは容量が大幅に増えましたので、そういったこともなくなり、本当に助かっています。また今までデータにアクセスできなかったスタッフがアクセスできるようになり、業務効率も向上しました。
ASで音源データの管理を容易に~QNAP製NAS導入事例
会社設立の前は、各メンバーが外付けハードディスクに自分の制作した作品を保存して管理していましたので、誰がどのハードディスクにデータを持っているのか分からなくなり、困っていました。楽曲データは基本的にレーベルで管理されていますが、自社でも保存していればデータの管理が確実にできるようになります。それで設立当初から、自分たちの作った音源は会社でもきちんと管理したいと思っていました。
最新事例
スムーズな授業進行や双方向授業の促進を実現したアイリスオーヤマ電子黒板導入事例
学生の今後のためにICT教育をさらに推進していく必要があった日本外語教育会様。ICT教育推進の一環で電子黒板の導入することになり、機能と使いやすさの点で一番優れていたアイリスオーヤマ製の電子黒板の導入が決定。パソコン操作が苦手な先生もスムーズに操作できるUIの良さで活用も進み、双方向授業の実現につながり、学習効果の向上にも寄与した。
優れた安定性と操作性により教育効果の向上や業務効率化を促進したLenovoタブレット導入事例
紙での運用による様々な課題があった日本外語教育会様。ペーパーレス化などITC教育推進のためオーダーメイドタブレットを導入。しかし、不安定さや故障時の対応等、費用対効果に見合わなかった。当社からLenovoを提案し、安定性や操作性等が評価されLenovoタブレットの導入を決定。端末の品質起因による悩みが解消し、先生の負担軽減や生徒の学習効果向上といったICT教育をより推進できるように。
AKRacingゲーミングチェア導入事例 ジパングアウトソーシング株式会社様
弊社スタッフ達はとにかく机に向かっている時間が長い。弊社サービスは人がすべてなので、やはり社員の体調が心配です。「自分の家のベッドや布団で寝る時間の次にオフィスのイスに座っている時間が長い」と考えると体への負担が少ないものを使いたくなり、チェアを買い替えることにしました。AKRacingは長時間座っていても身体が痛くなることもなく、結果、集中力が持続する時間が長くなったような気もします。
Thunderbolt 4によるデータの高速転送でストレスを解消したNAS事例
沢田ビル様はDASやオンラインストレージの速度と容量の問題を解決するため、QNAP NASを導入。転送速度が飛躍的に向上し、作業効率が大幅に改善されました。NASの柔軟な容量拡張やスマートフォンからのリモートアクセス機能も高く評価され、セキュリティ面でも安心して活用されています。
動画変換とフォルダ振り分けを自動化したQNAP NAS事例
元々、QNAP NASをお使いだった京都先端科学大学様。授業の動画配布までの時間をより早くするために、TS-464-8Gを導入していただきました。NASに動画をコピーすると自動でトランスコーディングとフォルダ振り分け、クラウドへのアップロードを行うように設定して活用いただいています。結果として、動画配布の時間に追われるストレスが減り、学生のための時間を増やすことができました。
電子帳簿保存法に対応するためにNASを導入した事例
電帳法の対応のために柔軟性を考えてファイルサーバーでの運用を検討していた清川株式会社様。NASに保存したPDFやOfficeファイルの内容をキーワード検索できるQsirchに魅力を感じQNAP製NASを導入していただきました。実際の運用でQNAP製NASのパフォーマンスにも満足いただいています。結果として、大きな負担がかかっていた経理の業務が分散され、全体的な業務の効率化を実現。
SSD搭載&10GbE対応NASで動画データを高速転送できるようになったQNAP NAS事例
動画編集のデータが大きいため、外付けHDDへの保存やデータの編集に大きなボトルネックがあり作業効率を上げたいという課題を持っていたMouth Ear King様。SSDを搭載し、かつ10GbE対応で高速なデータ転送を実現したAXELBOXを導入。結果としてクリエーターが感動するほどの転送スピードになり、作業効率が大幅に改善しました。
初期設定サービスを利用することで初めてのNAS導入をスムーズに実現
外出先での資料の閲覧に課題があり、良い方法を探していもたい設備工業様。そんな中でインターネットでQNAP製NASを見つけ、電話窓口で不明点が解消でき、初期設定サービスを利用することで初めてのNAS導入をスムーズに実現。結果として、現場に持参する書類が半分以下になり、見積書の共有も可能になったことで、業務効率が大幅に改善されました。
OCRの全文検索により電帳法に対応できるようになったQNAP NAS事例
請求書や領収書などのデータを1ヶ所に保存できるように運用できるか不安だった足柄リハビリテーションサービス様。電帳法対応に関する広告記事やウェビナーで不安を払拭していただくことができ、導入後は、パソコンに詳しくない各現場の職員でも抵抗感なく手軽に1ヶ所に保存できるようになりました。セキュリティに関しても効果を感じていただいています。
Google Cloudでのデータ管理からNASでのデータ管理に移行し効率化を実現した事例
Google Cloudでのデータ管理から他の方法を検討する中でNASという存在を知ったAJ UNITEDチャンネルのA様。QNAPは管理画面やマニュアルが日本語で、セットアップもしやすいとのことで採用。データのアップロード・ダウンロードの容易さや、データ共有による作業効率のアップなどの効果を感じていただいています。
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