QNAP製NASのOSであるQTSについて不具合が報告されており、NASに格納されたデータが破損する潜在的な可能性があります。対象NASをお使いのお客様は下記の対処を行うことを強く推奨いたします。
適用範囲
以下の表に従って、お使いのNASが該当するかどうかご確認ください。
質問 |
回答 |
はい |
いいえ |
お使いの機種は以下に含まれていますか。
1ベイ:
- TAS-168
- TS-109 / TS-109 Pro / TS-109 II / TS-109 Pro II
- TS-110
- TS-112 / TS-112P
- TS-119 / TS-119P+ / TS-119P II
- TS-120
- TS-121
- TS-128
- TS-131
2ベイ:
- HS-210
- TAS-268
- TS-209 / TS-209 Pro / TS-209 Pro II / TS-209 II
- TS-210
- TS-212 / TS-212P / TS-212E
- TS-219 / TS-219P / TS-219P+ / TS-219P II
- TS-220
- TS-221
- TS-228
- TS-231
- TS-239H / TS-269H
- TS-239 Pro / TS-239 Pro II / TS-239 Pro II+
- TS-259 Pro / TS-259 Pro+
- TS-269 Pro / TS-269L
4ベイ:
- SS-439 Pro
- TS-409 / TS-409 Pro / TS-409U
- TS-410 / TS-410U
- TS-412 / TS-412U
- TS-419P / TS-419P+ / TS-419P II / TS-419U / TS-419U+ / TS-419U II
- TS-420 / TS-420-D / TS-420U
- TS-421 / TS-421U
- TS-431 / TS-431U
- TS-439 Pro / TS-439 Pro II / TS-439 Pro II+ / TS-439U-RP/SP
- TS-459 Pro / TS-459 Pro+ / TS-459 Pro II / TS-459U-RP/SP / TS-459U-RP+/SP+
- TS-469 Pro / TS-469L / TS-469U-RP / TS-469U-SP
5ベイ:
- TS-509 Pro
- TS-559 Pro / TS-559 Pro+ / TS-559 Pro II
- TS-569 Pro / TS-569L
6ベイ:
- TS-639 Pro
- TS-659 Pro / TS-659 Pro+ / TS-659 Pro II
- TS-669 Pro / TS-669L
8ベイ:
- SS-839 Pro
- TS-809 Pro / TS-809U-RP
- TS-859 Pro / TS-859 Pro+ / TS-859U-RP / TS-859U-RP+
- TS-869 Pro / TS-869L / TS-869U-RP
12ベイ:
- TS-1269U-RP
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お使いのNASは対象外です。 |
次の質問にお進みください。 |
RAID5またはRAID6をお使いですか。 |
次の質問にお進みください。 |
お使いのNASは対象外です。 |
お使いのNASのファームウェアバージョンは以下に該当しますか。
- 4.2.x: 4.2.0 から 4.2.6までのバージョン
- 4.3.x: 4.3.3.0158 build 20170413より古いビルド
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下記の対処方法を実施してください。 |
お使いのNASは対象外です。 |
問題の内容
RAID5およびRAID6のアルゴリズムに問題があり、サイレントデータコラプション(ユーザーが気が付かないデータ破損)が発生する潜在的な可能性があります。重要度は深刻に該当します。
対策バージョン
本件はQTSの2017年4月17日以降公開のバージョンで対策されています。
対処方法
お使いのNASが対象である場合、QTSの更新とRAIDスクラビングの有効化を行ってください。
QTSの更新
お使いのNASを以下のバージョンに更新してください。
- QTS 4.3.3.0238 Build 20170703
- QTSに管理者としてログインします。
- 「コントロールパネル」 > 「システム」 > 「ファームウェア更新」を選択します。
- 「ライブ更新」のタブの中の、「更新の確認」を選択します。
- 表示される指示に従って更新を行ってください。再起動を促すダイアログが表示された場合には「再起動」を選択してください。
なお、QTSをパソコンにダウンロードして手動で更新することもできます。外部のネットワークに接続されていないなどの理由でライブ更新ができない場合には、手動で更新してください。
RAIDスクラビングの有効化
- QTSに管理者としてログインします。
- 「ストレージマネージャー」 を開き、「ストレージ領域」を選択します。
- RAID5またはRAID6構成のRAIDグループを選択し、「管理」を選択します。
- 「管理」ドロップダウンメニューから、「RAIDスクラビング」を選択します。QTSはRAIDスクラビングを開始します。
- RAIDスクラビングの進行状況を確認するには、「コントロールパネル」 > 「システム」 > 「システムログ」を選択するか、または、QTSタスクバーからバックグラウンドタスクを選択します。
なお、RAIDスクラビングをスケジュール実行するには、「グローバル設定」(歯車のアイコン) > 「RAIDスクラビング」の項目の「編集」をクリックします。
注意事項:RAIDグループの容量と、NASの使用状況によって、RAIDスクラビングにかかる時間は大きく影響され、最短数時間から長い場合には数日かかる場合があります。RAIDスクラビングにかかる時間を短縮するため、RAIDスクラビング実行中はNASへのアクセスを少なくすることを推奨します。