こんにちは、テックウインド株式会社メディアチームです。
専用サブモニターを買うなんてもったいない!
タブレット端末は単独で用いても、薄型で軽量、高いモバイル性と素早い起動でのアクティブ性を発揮させながら、想像以上の高機能さで幅広いビジネスや制作活動をサポートしてくれ、実に利便性の高いものとして機能するアイテムですが、パソコンと組み合わせ、サブディスプレイとして活用することも可能です。
この手法を知っていれば、持ち運びが容易なタブレットで、どこでもすぐにマルチディスプレイ環境を構築したり、最近あまり使わなくなっているタブレットを再びフルに活用されるアイテムへと生まれ変わらせたりすることができ、リーズナブルに、より快適で作業を効率化する基礎を整えることができるでしょう。
パソコンなりタブレットなりのシングルスクリーンで十分、そもそもデュアルモニター化ってそんなに便利なの?と思われる方もあるかもしれません。しかし科学的にその効果は立証されていて、ユタ大学の調べでは、デュアルモニター環境にすることでテキスト作業の生産性は44%向上、スプレッドシート作業でも29%の生産性アップになったと報告されています。
ジョージア工科大学の調査でも、同じプロセスの作業終了までにかかる時間が、シングルスクリーンの場合とデュアルモニターの場合で、被験者平均約2分半の差になり、デュアルモニター化するだけで、スピーディな処理が可能になったそうです。
ノートパソコンなどでちょっと画面が狭いかも、と感じたことのある方なら、デュアルモニター化による効果は絶大でしょう。試してみない理由はありません。
もちろんパソコン用のモニターを購入してもかまわないのですが、グラフィックボードにケーブルにと、必要アイテムを買いそろえていると、そのコストは馬鹿になりません。加えて専用モニターはそれ以外の活用用途がなく、持ち運びも困難です。
単独でも多彩に活用できて購入費用は同程度、かえって安く抑えることすらでき、どこでもすぐに環境構築ができるフットワークの軽さ、設置場所の問わなさなど、比較してメリットを考えればもうタブレットを選ばない方が不思議なくらいです。
設定や接続が難しいのでは?と思われる方も安心してください。意外に簡単なステップで完了させられますから、早速その方法をみていきましょう。
Windowsのタブレット端末を使う
タブレットをパソコンのサブディスプレイとして活用する方法は、タブレット端末に搭載されているOSによって異なります。現在、市場にあるタブレットの主なOSは、iOS、Windows、Androidですね。
Windowsのタブレットと、Windowsのパソコンという組み合わせも簡単にデュアルモニター環境の構築が可能です。もともとOSの機能にサブディスプレイ化する機能がありますから、アプリすら不要です。タブレット側のスタートメニューで「接続」を選択、次にパソコン側のアクションセンターから「接続」を選んで、表示された項目の中にある該当タブレット端末を選択すればOKです。
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Androidタブレット端末を使いたい!
iPadやWindowsタブレットのサブディスプレイ化は容易と分かりましたが、多くのケースでは、より安価で多彩なラインナップが存在するAndroidのタブレットを活用したいとお考えでしょう。Androidの場合は、前者に比べるとやや複雑になるケースもありますが、きちんとステップを踏めば問題ありません。実際にやってみると、案外簡単に終了します。
まず、タブレット側の準備として、開発者モードに切り替える必要があります。ソフトウェアの情報画面を表示させ、ビルド番号を連続して7回タップしてください。すると「これでデベロッパーになりました」と表示され、開発者モードに入れます。「開発者向けオプション」をオンにし、設定から「USBデバッグ」の項目もオンにしましょう。
続いてパソコン側の操作として、タブレット専用のドライバーを入れます。まず「Android Studio」をインストールし、「Android SDK Manager」を起動、「Google USB Driver」にチェックを入れてインストールを実行してください。
この状態からパソコンとタブレットをUSB接続し、コントロールパネルから、まだ認識が終了していないタブレットのデバイスを選択、「ドライバーソフトウェアの更新」で検索を実行します。「すべてのデバイスを表示」から画面表示に従って進み、「Google USB Driver」のインストールフォルダーを指定、「Android ADB Interface」を選択してインストールを完了させましょう。
あとは対応アプリをタブレットとパソコンの両方に導入し、アプリの仕様、案内にそって進めば、サブディスプレイとして使えるようになります。
「TwomonAir」のようなアプリならば、タブレットをWi-Fiによる無線接続でサブディスプレイ化でき、タブレットをコンセント充電しながら使ったり、自由な場所に置いて使ったりと、よりスマートに活用できます。
上記に示した設定方法が難しかったり、上手くいかなかったりした場合は、「spacedesk」アプリを試してみましょう。ローカルエリアネットワーク内にあるWindowsパソコンとタブレットを接続するもので、より設定が簡単な仕様となっています。
両端末でのインストールを終え、タブレットでアプリを起動すると、サーバーが見つからない旨の表示が出ますから、パソコン側のタスクバーにある「spacedesk」アイコンを右クリックして「ON」に変更します。するとタブレット側にパソコンのコンピューター名が現れるので、これをタップし、ディスプレイ表示の設定を進めてください。解像度などは低めですが、無料で使え、設定の煩わしさも少ないので、まずは少し試してみたいという方にお勧めです。
このほかでは「iDisplay」も接続方法が簡単で、タブレット、パソコンとも多くの機種に対応するアプリであることから、汎用性、利便性が高く使いやすいでしょう。有償アプリですが、使い勝手が良く、有線接続もWi-Fiによる無線接続も可能です。
iPad
iPadをサブディスプレイにする方法には、Macなら標準機能のSidecarを使うことで可能です。Sidercarよりも機能性を求めるなら、「Duet Display」や「Yam display」などのアプリを使う方法もあります。Windows PC/MacとiPadの両方にアプリをインストールして、有線または無線で接続するとサブディスプレイとして使えるようになります。また、Windows PC/MacのHDMIポートやUSB-Cポートに挿すことでレスポンスの速いサブディスプレイ化が可能なドングルタイプの「Luna Display」もあります。
まとめ
いかがでしたか。アプリは他にも多く提供されており、無料試用期間が設けられているタイプもありますから、使い心地を試してみて導入するのも良いですね。
アプリ以外にも、専用の対応ドングルを購入して使う方法もあります。アプリよりはやや値が張りますが、安定感や環境構築の手軽さでは勝るケースも多いでしょう。シーンやニーズにより、検討してみてください。
手法はさまざまですが、タブレットをサブディスプレイ化すると、生産性は確実に向上し、驚くほど利便性の高い環境、快適な作業環境を得ることができます。
すでにあるタブレットも、新規導入するタブレットも、今回ご紹介した方法を踏まえ、徹底活用してそのスマートなパフォーマンス力を最大限に引き出し、ほかにない有用性をぜひとも実感してください。
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