こんにちは、テックウインド株式会社メディアチームです。
タブレットの導入は、業種によって開きがある状況
現在では、業務にタブレットを活用することが一般化しつつありますが、詳しくみてみると、積極的にタブレットを活用している業種がある一方で、タブレットの導入がさほど進んでいない業種もあるようです。
それでは、どの業界がタブレットの導入割合が高く、どの業界が低いのでしょうか。タブレットの導入状況とその背景について調べていくことにしましょう。
導入割合が最も高いのは、「電力・ガス・水道」
ソフトウェアやサービスの開発・販売を行うインフォテリア株式会社(現:アステリア株式会社)は2016年3月、「上場企業におけるタブレット・スマートフォン利用動向調査レポート」(以下、同レポート)を発表しました。
同レポートには「上場企業における業種別タブレット導入状況」という項目がありますが、2015年までにタブレットの初期導入を済ませた業種についてみてみると、最も高い業種は「電気・ガス・水道」で、棒グラフを参照すると、70%をやや上回る結果となりました。
2番目に高いのは「流通・小売り」、3番目に高いのは「商社」で、導入率はいずれも60%台半ばとなっています。
一方、2015年までにタブレットの初期導入を済ませた業種のうち、最も低い業種は「教育・学習支援業」で、30%を若干上回る数値にとどまりました。
参考:インフォテリア株式会社
上場企業におけるタブレット・スマートフォン利用動向調査レポート
https://handbook.jp/
注:企業名はレポート発表当時のもの
エネルギー業界でタブレットの導入割合が高い理由は?
電気・ガス・水道はエネルギー関連の業種となりますが、なぜ、エネルギー関連の業種においてタブレットの導入割合が高いのでしょうか。その理由についてみていきましょう。
エネルギー業界の役割は、利用者が毎日利用している電気やガス、水道を安定的に供給することですが、それを実現するためには日々の点検が欠かせません。
点検した内容は点検表に記入しますが、点検表に記入する理由は、設備に問題がないかどうかを記録するためです。
仮に、点検済みの設備に不具合が発生した場合、点検が確実に行われていたかどうかを確認する必要がありますが、点検表の数が多ければ、不具合が発生した設備の点検表を探すのに時間がかかってしまいます。
その点、設備の点検をタブレットで行えば、点検結果を入力する作業が簡単に行える上に、点検データを簡単に探し出せるため、点検の状況を素早く確認できます。
このように、エネルギー業界ではタブレットの導入によって業務が効率的に行われており、なくてはならない機器として活躍しています。
教育業でタブレットの導入割合が低い理由は?
次に、教育・学習支援業でタブレットの導入割合が低い理由についてみてみると、タブレットの予期せぬトラブルによって授業が成り立たなくなってしまうことが考えられます。
授業では、生徒がタブレットを利用しながら学習することになりますが、何らかの理由で通信障害が発生した場合、授業をいったん中断しなければなりません。そのほかにも、生徒が使用している端末の画面が急に固まってしまう場合もあります。
このような授業の中断は、従来の授業ではあり得ないトラブルですが、タブレットを使用して授業を行った場合、このようなトラブルも発生しうるのです。そのために、教育・学習支援業ではタブレットの導入が進んでいないことが考えられます。
しかしながら、授業にタブレットを活用することにはメリットもあります。例えば、先生が生徒に意見を求めたときに、生徒がタブレットに意見を記入すると、その意見を先生が閲覧できるようになるため、授業の効率性を高めることが可能となります。
インフォテリア株式会社が実施した「タブレット・スマートフォン利用動向調査レポート」においては、2015年の時点において教育・学習支援業のタブレット導入割合は低い状態でしたが、タブレットの導入について「導入済み」と「時期は未定だが導入を予定している」という回答を合わせると、約80%に達しています。
授業においてタブレットの有用性が見込まれるようになれば、今後は教育の現場においてもタブレットの導入が進んでいくことでしょう。
まとめ
インフォテリア株式会社の調査によると、上場企業のタブレット導入状況は、2015年の時点で57%であるほか、「導入済み」と「導入予定」を含めると73%に達しています。
この結果から、今後は多くの企業でタブレットを導入していくことが見込まれます。効率的に業務を進めるためにも、タブレットの導入を検討してみましょう。
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