

テレビと何が違う?
デジタルサイネージに利用されるディスプレイは、テレビとどう違うのでしょうか?今回はデジタルサイネージに利用される、ディスプレイについて解説します。
実は普通のテレビでも、デジタルサイネージとして機能します。2011年に地上デジタル放送が開始され、それまでのアナログ放送に比べて、画像品質も飛躍的に良質になりました。普通にテレビ放送を見る分には、画面も綺麗で、音質も良いものが増えています。
接続端子もHDMI端子を装備しているものも多く、通常のテレビにSTB(セット・トップ・ボックス)や、スティック型の超小型パソコンをつなげば、簡易的なデジタルサイネージを作ることもできます。
テレビの限界
ただ、実際に家庭用のテレビをデジタルサイネージとして利用するためには、いくつかの課題があります。ひとつは、耐久性です。毎日、連続して10数時間以上利用するようには設計されていないため、故障などが発生することがあります。
もう一つは縦に設置ができないことが上げられます。飲食店や、アパレルショップなどで利用されるサイネージの多くは縦型に設置する場合が多いのですが、テレビは縦型に設置することを想定していない為、これも故障の原因になります。
オフィス環境のように、温度、湿度が安定していて変動がない、クリーンな環境では、家庭用のテレビでも十分に使い道がありますが、サイネージ広告で利用するディスプレイは屋外はもちろん、室内であっても、家庭用テレビでは耐久性が問題になります。
厳しい条件の下で利用
屋外の直射日光の強い場所では、ディスプレイなどの反射もあり、見づらくなります。屋外で利用されるデジタルサイネージには、明るいところでも見やすい、高輝度のディスプレイが使われます。
コントラストや輝度、色調や諧調、表示位置など、ディスプレイをきめ細かく設定できるので、環境に合わせた設定にできるのも、業務用ディスプレイならではの機能です。
屋外の利用では、雨や風が大敵です。雨・風にも対応できるような、防水、防塵、防滴機能が不可欠です。また、衝撃などに対応するために、画面に強化ガラスなどを使用し、利用環境に対応したディスプレイが必要です。
デジタルサイネージは横位置で利用するだけでなく、縦位置で利用することもあります。業務用のディスプレイは、横でも、縦でも利用できる構造になっています。
複数のディスプレイで演出
デジタルサイネージも1台なら、あまり手はかかりませんが、複数台設置で運営する場合は、全て同じ動作をさせるのか、1台ずつ異なった動作をさせながら、全体としての調和を取る場合もあります。
このような場合、一台一台を個別にコントロールすることは不可能なので、CMS(Contents management system)サービスで、ネットワークやWi-Fi を利用してディスプレイを操作します。また、双方向でやり取りしたい場合は、専用のタッチパネルを装備したディスプレイが使われます。
大型画面では、複数のディスプレイを組み合わせ、全体で一画面を表現することがあります。沢山の画面を組み合わせても、境目の額縁が目立たない狭額タイプのディスプレイでセットします。もちろん、全体を一画面で利用するだけでなく、マルチ画面としても活用できます。
ディスプレイにはプラズマ、液晶、有機ELなどがありますが、最も普及しているのが液晶、そして薄さでは有機ELが液晶の10分の1で、大型画面を実現するには適しています。
高精細なディスプレイ
ディスプレイにはハイビジョンレベルのものから、最近では4K、8Kといった高精細なディスプレイが発売されています。4Kはハイビジョンの4倍の密度をもっていますので、シズル感の必要な食品や化粧品などの再現に適しています。8Kは4Kの4倍の密度です。
4Kや8Kの放送は、2018年の12月から放送が始まりますが、新たにチューナーなどの導入が必要なため、一般への普及にはまだまだ時間がかかりそうです。
まとめ
デジタルサイネージは、放送のように規格を統一する必要がないので、技術の進歩をいち早く実現することができます。新たな映像技術を積極的に活用し、インパクトのある広告、プロモーション活動を進めましょう。
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