水出しコーヒーとは?
時間をかけてじっくり低温で抽出することで、えぐみや渋みを取り除き、深いコクと豆本来のおいしさを引き出したコーヒーを「水出しコーヒー」などと言います。 その味わいは雑味が無くすっきりとした仕上がりで、使用するコーヒー豆によっては果実味すら感じられます。カフェインも比較的少なく抽出されるため、ヘルシー志向の方にも おすすめです。
普通のコーヒーとどう違うの?
一般的なアイスコーヒー ペーパーフィルター等を使用して淹れたホットコーヒーを氷で急冷して作ったものです。 自宅でも時間をかけずに作ることができる ベースのホットコーヒーを入れる際、香りを楽しむことができる 一般的に水出しコーヒーよりも安い あまり長持ちはしない(賞味期限:約24時間) |
水出しコーヒー 熱湯は使用せず、冷水または常温の水でじっくり抽出します。 一般的なアイスコーヒーよりも酸味が少ない カフェインの含有量も少ない 口当たりがまろやか 苦味も少ない 消化器系にやさしい 濃縮液は1(~2)週間程度冷蔵庫で保存できる 一般的なアイスコーヒーよりも高価 |
どうして水出しは豆本来の柔らかな味を
引きだすことができるの?
苦味
コーヒー豆を熱湯で抽出すると苦味が出てしまいますが、冷水での抽出プロセスはコーヒー豆の化学プロファイルを変更し、より甘みのある味になります。
酸味
コーヒー豆の内部には酸性化合物が含まれており、それは熱湯によってコーヒーに溶解されますが、低温で抽出すると酸味以外のフレーバーは抽出されても、酸性化合物は熱湯で入れるときよりも少なく抽出されます。
どうやって作るの?
水出しコーヒーの作り方は、主に「浸漬(しんし)式」と「滴下(てきか)式」の2通りがあります。
浸漬(しんし)式
コーヒーの粉を長時間水に浸して抽出する。器具は簡易的で廉価なものが多いが、およそ8時間以上浸ける必要がある。
作り方
- 水出しコーヒーポット(もしくは水出しコーヒーボトル)のストレーナー部分にコーヒーの粉を入れる
※中細挽きのコーヒーがおすすめ - コーヒーの粉全体を湿らせるように水を少しずつ注ぐ
- あとは8時間程度置いて完成
※8時間以上浸ける必要があるので、夜仕込んで翌日飲むのがおすすめです。
滴下(てきか)式
水を少しずつコーヒー粉に落として抽出する。短時間で専門店のようなアイスコーヒーを作ることができる。
作り方
- 水出しコーヒードリッパーのコーヒーバスケット部分にフィルターを敷き、コーヒーの粉を入れる
- コーヒーの粉全体を湿らせるように少量の水を注いで混ぜる
- コーヒー粉を水をなじませたら水タンクを設置し、点滴する
ポイント
Wiswell Water Dripperはどっち?
「滴下式」のコーヒーメーカーです。滴下式のコーヒーメーカーは、大掛かりな器具が多いのですが、「Wiswell Water Dripper」はコンパクト設計で、アウトドア用としてもご利用いただけます。
滴下の速度を調整することができ、お好みの濃さに調節可能です。
水出しコーヒーの作り方 Wiswell Water Dripperの場合
準備するもの
- Wiswell Water Dripper
- コーヒーの粉 40g
メーカー推奨は焙煎度6(フルシティロースト)以上、細挽き - 冷水 300ml
ミネラルウォーターを使用する場合、ミネラル含有量が少ない軟水がおすすめです。 - 丸型フィルター 2枚(56mm)
ポイント
水の量やコーヒーパウダーの量を調整する事で味に変化が出ます。お好みで調整をお試しください。
Wiswell Water Dripper:各パーツについて、ノズルの取り外し方
淹れ方
STEP1
コーヒーバスケットに丸型フィルターを1枚敷き、コーヒーパウダーを入れる
STEP2
コーヒーパウダーを湿らせる
コーヒーパウダー全体が湿る程度の水を入れ、軽くかき混ぜます。その後、コーヒーパウダーを軽く押すなどして平らにしてください。
ポイント
コーヒーパウダーを湿らせることで、水がまんべんなくパウダーに行き渡り、しっかりとコーヒーが抽出されます。
STEP3
もう1枚のフィルターを水に濡らし、コーヒーパウダーの中央に置く
濡れたフィルターは滴下される水がまんべんなく行き渡るようにするためのものです。
STEP4
ドリッパー部分をセットする
ウォータータンク/コーヒーバスケット/バスケットホルダー/コーヒーサーバーを組み立てます。
STEP5
冷水をウォータータンクに入れてトップカバーをつける
注意点
- 水を入れる時はつまみを水平にし、ノズルを閉めてください。
ノズルが開いていると水が漏れだします。 - ウォータータンクとトップカバーは滴下を行うために密封されていません。横倒しにしないようお気を付けください。
STEP6
バスケットホルダーにウォータータンクをセットし、つまみを調整して水を滴下する
滴下する水の速度は出来上がるコーヒーの濃度に関連します。お好みで調整をお試しください。
ポイント
- 滴下する水の速度は水の湿度変化や室温によっても変わります。
- 水の温度変化が少ない涼しい所で抽出する事で、雑味がおさえられます。
注意点
滴下する水の速度が速すぎる場合、コーヒーパウダーがバスケットからあふれる場合がございます。お気を付けください。
STEP7
滴下が完了したら、水出しコーヒーが完成
抽出したコーヒーは原液となります。召し上がる際は原液に対して、2倍の水で割る事をおすすめいたします。割る水の量はお好みで調整ください。
- 原液を保存する場合は別の容器に移しかえて冷蔵庫に保存し、お早めに飲みきってください。
アレンジレシピ
「Wiswell Water Dripper」は濃いめにコーヒーを抽出できるので、色々なアレンジができます。
美味しいアレンジメニューの作り方を紹介します。
アイスカフェオレ
大きめの氷を入れたグラスに水出しコーヒーを入れ、上からミルクを注ぎます。
おすすめ ミルク7.5:水出しコーヒー2.5
お好みでお砂糖を入れてお召し上がりください。
アイスカフェオレをさらにアレンジ
アレンジ① メープルシロップで優しい甘さに
氷を入れたグラスに水出しコーヒーとメープルシロップを入れてよく混ぜ、好みの量のミルクを入れます。
メープルシロップはゴールデンもしくはアンバーグレードがおすすめです
アレンジ② アイスキューブでおしゃれに
水出しコーヒーを製氷容器に入れて冷やし固め、コーヒーのアイスキューブを作ります。コップにコーヒーアイスキューブを入れてミルクを注げば、簡単におもてなしアイスカフェオレの出来上がりです。
アフォガード
お皿に盛ったバニラアイスの上に、お好みの量の水出しコーヒーをかけるだけ!
水出しコーヒーの上にバニラアイスをのせれば、コーヒーフロートにもなります。
コールドブリューレモネード
氷をグラスいっぱいに入れ、レモネード、冷水、水出しコーヒーを入れます。
よく混ぜてからお召し上がりください。
先にレモネードと冷水を入れてかき混ぜ、最後に水出しコーヒーを注ぐと2層になります。
おすすめ レモネード4.5:冷水4.5:水出しコーヒー1
お好みでシロップを入れてお召し上がりください。
コーヒーゼリー
水出しコーヒーに水に溶いたゼラチンを入れて、冷蔵庫で冷やし固めます。
おすすめ 水出しコーヒー130ml:ゼラチン 2.5g
お好みで生クリームや練乳・ミルクをかけてお召し上がりください。
アイスカプチーノ
氷をグラス一杯に入れ、水出しコーヒーをグラスの半分まで注ぎます。
ミキサーもしくはミルクフォーマーで泡立てたフォームミルクを注グラス一杯に注いだら完成です。
お好みでシナモンパウダーやココアパウダーをかけてお召し上がりください。
コーヒーフローズン
グラス(大)1杯分
水出しコーヒー 50ml、ミルク100ml、氷1カップ分、シロップ(お好みで練乳)をブレンダーに入れて、氷が砕けて滑らかになるまでブレンドします。グラスへ一気に注いだら完成です。
フルーツ×コールドブリュー
お好みのフルーツ(オレンジ、グレープフルーツ、ライム、イチゴなど)をスライスし、氷、水出しコーヒー、シロップ(おおさじ1程度)と一緒に入れます。
フルーツは少しつぶし、果汁を出すようにすると、より爽やかでおいしく出来上がります。
比較的時間がたってもおいしく召し上がれます。
コーヒーアイスバー
水出しコーヒー 100ml、ミルク 400ml、シロップ50ml、(お好みでバニラエッセンス) を混ぜ合わせたものをアイスバーの容器に入れ、持ち手の棒をセットして冷やし固めます。 数時間後、冷やし固まったら完成です。
コールドブリューマティーニ
用意するもの
コーヒー豆 2粒 (トッピング用)
水出しコーヒー 1:ウォッカ 2:コーヒーリキュール 2
冷蔵庫で冷やしたグラス
作り方
シェイカーに水出しコーヒー、ウォッカ、コーヒーリキュールを入れてシェイクします。
よく冷えたグラスに注ぎ、コーヒー豆をトッピングして出来上がりです。
コールドブリューオールドファッション
用意するもの
水出しコーヒー 170ml
オレンジシロップ 10ml
オレンジビタース 4滴
(お好みでウイスキー 40ml)
オレンジの皮
作り方
1. オレンジシロップとビターリキュールをグラスに注ぎます。
2. 水出しコーヒーも注ぎ入れ、よくかき混ぜます。
3. オレンジの皮でグラスのふちをつまんでこすり、オレンジの香りをつけます。
4.氷を入れ、オレンジの皮をトッピングしたら完成です。
自分好みのコーヒー豆の選び方
WiswellWater Dripperで水出しコーヒーをいれるときのおすすめは焙煎度6(フルシティロースト)以上の細挽きですが、ブラックで飲むのか、ミルクなどを入れてアレンジして飲むのかスッキリしたコーヒーかいいのか、しっかりコクのあるコーヒーが好きなのか自分の好みや気分によってコーヒー豆を選べたらいいですね。
焙煎度
焙煎(ロースト)する前のコーヒー豆は「生豆」と言い、薄い緑色をしています。
そこから焙煎することで、おなじみの茶色に色付き、コーヒー特有の香りや苦味が生まれます。
焙煎の仕方にも数種類あり、焙煎作業は焙煎士の腕の見せ所です。
焙煎度は一般的に8段階あります。
浅煎り | 1. ライトロースト(極浅煎り) 2. シナモンロースト(浅煎り) |
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中煎り | 3. ミディアムロースト(中浅煎り) 4. ハイロースト(中煎り) 5. シティロースト(中深煎り) |
深煎り | 6. フルシティロースト(深煎り) 7. フレンチロースト(極深煎り) 8. イタリアンロースト(極々深煎り) |
一般的に焙煎度3以降の豆が飲まれています。
焙煎度が低いほど酸味があり、高いほど苦味が強くなります。エスプレッソには焙煎度7や8の豆が使われることが多いようです。
挽き方
コーヒー豆挽具合は、使用する器具に合わせて変えましょう。
❶ 極細挽き
上白糖くらいのパウダー状。器具:エスプレッソ、ターキッシュなど
❷ 細挽き
上白糖とグラニュー糖の間位の細かさ。器具:ウォータードリップ(水出しコーヒー)など
❸ 中細挽き
グラニュー糖くらいの細かさ。器具:ペーパードリップなど
❹ 中挽き
グラニュー糖とザラメの間位の粗さ。器具:サイフォン、ネルドリップなど
❺ 粗挽き
ザラメ位の粗さ。器具:プレス、パーコレーターなど