こんにちは、テックウインド株式会社メディアチームです。
現代を生きる私たちの周りには、データが溢れています。
個人でも写真や動画などのデータを日々撮影して蓄積していきます。
また、ビジネスでも日々重要な書類やデータを作成するでしょう。
データの保存は、パソコンやスマートフォン本体にも一定程度蓄積しておけますが、より大容量のストレージに移動する場合や、他の人との共有を考える場合には、NAS(Network Attached Storage)の使用が便利です。
Western Digital社では、NAS用途に特化したHDDである「WD Red Plus」を展開しています。
この記事では、WD Red Plusに焦点を当て、製品の特徴やNASで利用する際のポイント等について解説します。
目次
- WD Red Plusの特徴
- NASの利用シーンとストレージ選定のポイント
- WD Red Plusが信頼性の高いRAID環境に最適な理由
- RAID構築を前提としたWD Red PlusはNASでの利用に最適
- まとめ
WD Red Plusの特徴
WD Red Plusは、Western Digital社がNAS向けに設計・販売しているHDDです。
一般的なユーザーが使用するパソコンは、使用が終わると電源を切断し、次に電源が投入されるまで使用されることはありません。
一方、NASは基本的に24時間・365日などの連続稼働が前提とされています。
長時間・長期間にわたる稼働は、NAS本体のハードウェアだけではなく、内蔵しているHDDにとっても過酷な環境となります。
そのため、一般的なHDDと比べて高い耐久性が期待されるのです。
また、長期間稼働による故障リスクの低減や、エラーリカバリの効率的な利用、単体のパソコンで使うストレージよりも大きな容量などがNAS向けHDDとして期待される部分です。
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NASの利用シーンとストレージ選定のポイント
NASは個人でも企業でも利用されることがあります。
企業においては、大規模なストレージサーバーの構築までは至らないものの、企業内・オフィス内でのデータ共有などのために利用するという事例もあります。
NASはネットワークに接続していれば、パソコンやスマートフォンなどのデバイスに関わりなくデータをアップロードでき、企業内のチームや部署で手軽にデータを共有・利用できます。
たとえば個人用途では、パソコンのデータのバックアップ先として利用されることがあるほか、それぞれの家族が撮影した写真や動画を一括して保管しておくなどの利用方法もあるでしょう。
企業や小規模オフィスなどでは、プロジェクトデータの共有、チーム内で全員が使う資料やデータの保存場所、重要な書類データのバックアップ先などに選定されることもあります。
NASは新しいモデルが常に発売されますが、NASそのものの性能もさることながら、内蔵するHDDによってストレージとしての機能性に大きな差が出ることは間違いありません。
ストレージの選定は、重要なデータを失わないようにするための信頼性・耐久性、データ読み書きの早さ、パフォーマンス、そして無理なく導入できるコスト感などが重要となるでしょう。
WD Red Plusが信頼性の高いRAID環境に最適な理由
WD Red Plusは、信頼性が高く使いやすいNASのRAID環境を構築するうえで最適な選択肢です。
以下のポイントに分けて、その理由を解説します。
- 耐久性と保証
- パフォーマンス
- コスト
それぞれ具体的に見ていきましょう。
耐久性と保証
HDDの耐久性を検討する際に指標とされる数値に「MTBF(平均故障間隔)」があります。
MTBFは長いほど、故障までの間隔が長いと考えると理解しやすいでしょう。
WD Red PlusのMTBFは100万時間と長く、従来の一般的なHDDと比べて高い耐久性を持っていることがわかります。
RAIDを構築する際は、たとえば速度向上を目指したRAID 0を構築すると、RAIDに参加しているHDDが故障した場合、他のデータも取り出せなくなってしまいます。
また、RAID 1など基礎的なミラーリングでは、2つのHDDが同時に故障した場合には、ミラーリングの効果が発揮できません。
このように、NAS全体の信頼性を高めるには、RAIDだけではなく内蔵しているHDDの耐久性にも気を配ることが有効です。
また、保証については3年間の製品保証が付いているため、長期間使用する場合も安心して利用できるでしょう。
パフォーマンス
パフォーマンスについては、HDDの記録方式が影響します。
記録方式には大きく分けて「SMR」と「CMR」と呼ばれる方式があります。
「SMR」はデータを瓦のように積み重ねて記録する方式で、データ書き換えの際の速度に影響するランダムアクセス性能を犠牲に、データ容量を増やす方式です。
一方、WD Red Plusは「CMR」と呼ばれる記録方式を採用しています。
CMRはランダムデータを書き換える際に速度の低下が抑えられる方式であり、高いパフォーマンスを維持できます。
NASでは冗長性を高める目的でRAIDを構築することもありますが、HDDごとの書き込み速度が遅いと、RAIDによる書き込み時間がさらに長くなり、大きなストレスとなる場合があります。
WD Red Plusではその影響を最小限に留められると考えるとよいでしょう。
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コスト
信頼性・パフォーマンスに優れるWD Red Plusですが、コストパフォーマンスも大きな魅力です。
ハイパフォーマンスを追求した「WD Black」シリーズや、より大規模なNAS環境の構築を想定した「WD Gold」もユーザーにとって魅力的ですが、コストが課題となる場合があります。
WD Red Plusは信頼性・パフォーマンスを維持しながらも、BlackやGold、さらにエンタープライズ用途を意識した「Ultrastar」などと比較しても容量あたりの単価は抑えられています。
NAS調達・構築にかけられる予算の限度がある小規模事業者や、個人ユーザーにも十分選択肢となるコスト感は、WD Red Plusの大きな魅力です。
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RAID構築を前提としたWD Red PlusはNASでの利用に最適
ここまで解説してきたように、WD Red Plusは、RAID構築を前提としたNASでの利用に最適な選択肢です。
複数のディスクを組み合わせて使用するNASでは、一つ一つのディスクの性能がRAID全体・NAS全体のパフォーマンスと信頼性に直結します。
WD Red Plusの優れた耐久性とパフォーマンスは、RAIDを構築した際にその真価を発揮するといえるでしょう。
また、信頼性が高く、パフォーマンスにも優れたRAID環境を、現実的なコスト感で構築できるのもユーザーにとって嬉しいポイントです。
まとめ
この記事では、NAS・RAID環境での利用を想定した「WD Red Plus」について、その特徴や魅力を解説しました。
NASは個人や小規模事業者でも導入しやすいストレージデバイスであり、導入することでデータの安全なバックアップ、便利な共有などの効果が期待できます。
一方、NAS本体の性能だけではなく、NASに搭載するHDDの性能もまた、NASやRAIDの使い勝手に影響することは忘れてはならない点です。
NASやRAID構築に利用するHDDを選定している方は、この記事を参考に、WD Red Plusの導入を検討してみてください。
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