QNAPの現行NAS製品(QTS 3.8, 4.x)は、ボリュームのデフォルトのファイルシステムとしてext4を採用しています。ext4においては、ファイルやディレクトリの管理はi-node(アイノード)単位で行われます。
アイノードはHDD領域上の一定サイズごとにひとつづつ、ボリュームのフォーマット時に作成されます。このサイズ(アイノード別バイト数)は、QTSのバージョンにより異なり、ボリュームの最大サイズなどに影響があります。
QTSの各バージョンごとのアイノード別バイト数については以下の表をご参照ください。
QTSバージョン | アイノードあたりのバイト数 | 最大ボリュームサイズ | |
QTS 3.8またはそれ以前 | 4096 | 16TB | |
QTS 4.0および4.1 | 65536 | 250TB*1*2 | |
QTS 4.2 (SOHO) | 65536 | 250TB*1*2 | |
QTS 4.2 (SMB) | 選択可能*3 | 選択可能*3 | |
QTS 4.3以降 | 選択可能*3 | 選択可能*3 |
*1 NASのRAM容量によります。NAS が 4GB RAM 未満の場合、最大容量は 144TB です。
*2 以前のバージョンで作成したボリュームを、容量拡張、HDDの追加、RAIDレベル移行により拡張する場合、拡張後のディスクボリュームサイズとして16TBまでをサポートします。16TBを超える拡張はできません。
*3 QTS4.2において、アイノード別のバイト数と最大ボリュームサイズの関係は以下のようになります。
アイノードあたりのバイト数 | ボリュームの最大サイズ | ファイル・フォルダ最大数 |
4096 | 16TB | 970M |
8192 | 32TB | 480M |
16384 | 64TB | 240M |
32768 | 128TB | 120M |
65536 | 250TB | 60M |