メモリーに関するトラブルシューティング

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メモリーに関するトラブルシューティング

メモリーは様々な動作に関わる重要なパーツです。正しく動作しないと思いも寄らない様々なトラブルの原因になります。メモリーはできるだけ信頼できる高品質のものを選択し、安定した環境の構築をおすすめ致します。トラブルが発生した場合は状況に応じて以下のFAQをそれぞれ参照下さい。

【Case1】:メモリーが一部認識しない

【Case1-1】:LGA1155/1156/1366の環境で特定のメモリースロットが認識しない

CPUがメモリーコントローラを持つLGA1155/1156/1366規格のCPUは、従来のマザーボードとは異なり、CPU側がメモリーコントローラを持ちます。 CPUはマザーボード上の配線を介してメモリーに直結されており、これまでのようにマザーボード側のメモリーコントローラがCPUと メモリーの仲立ちをすることは無くなりました。

マザーボード側の役割はCPUとメモリーモジュールが直結されている部分の物理的な結線のみ(*1)となったため、CPUのソケットやメモリーのソケットを壊してしまった場合、あるいはマザーボード上の配線パターンを傷つけてしまったといったような、物理的な損傷を除けば、ほとんどの場合、CPUもしくはメモリーのいずれかの要因です。

このため、こうした場合には以下のような手順で原因の切り分けを行って頂くことをお勧めしております。

1.メモリーモジュール1枚で各メモリースロットの動作確認

LGA1155/1156の場合にはA1,B1スロット(*2)、LGA1366の場合にはA1,B1,C1スロット(*2)にメモリーを1枚のみ接続し、各メモリーチャンネルの動作を確認します。メモリーを複数枚お持ちであれば、もう1枚のメモリーで同様の確認を再度行います。 これによって、特定のメモリーモジュールの問題であるか、特定のメモリーチャンネルの問題であるか、特定することが出来ます。

  • 特定のメモリーモジュールでは認識(起動)しない場合
    メモリーモジュールの故障と思われます。
  • 特定のメモリースロットで複数のメモリーが認識(動作)しない場合
    マザーボード・CPUの故障それぞれの可能性が懸念されます。メモリーについては相性問題も考えられますが、
    可能性は比較的低いものと思われます。

2.CPUソケット・メモリーソケットの物理破損の確認

CPUに関してはCPUを一旦外して頂き、CPUソケットのピン折れおよびピン曲がりが無いか確認します。なお、CPUソケットのピンは非常に細いため、小さい力で容易に折れ曲がってしまいます。確認の際には十分注意しましょう。

同じくメモリースロットに関しても、ピン折れなどが無いか、目視で可能な範囲で他のピンと比較しながら確認を行います。

  • ピン折れや曲がりがあった場合
    マザーボードの有償修理が必要です
  • マザーボード側に物理的な異常が無かった場合
    CPUもしくはメモリーの故障がそれぞれ懸念されます

上記1,2の確認を行い、原因の特定が出来た場合には、問題と思われるパーツの検証・修理を、販売店様等にご依頼下さい。マザー ボードについては購入から12ヶ月以内の保証期間は販売店様、それ以降の保証期間外では弊社が窓口となります。

(*1) 厳密にはメモリー側のSPDを読み適切な値を設定するようCPU側に指示するなどBIOS側が関与する部分もある程度は発生しますが、そもそ もメモリーとの相性問題が発生しているようなケースを除き、マザーボード側の故障が要因である可能性は低いようです。

(*2)ClarkdaleコアのCPU(GPU機能を持つCPU)をご利用の場合、各メモリーチャンネルの2番目のスロットは単独で利用することが出来ません。各メモリーチャンネルの1番目のメモリースロット(A1,B1およびC1)のみご利用下さい。

【Case1-2】:32bitOS(WindowsXP/Vista/7)でメモリー容量が搭載メモリー容量よりも減少する

4GBもしくはそれ以上のメモリーを搭載した場合、3GB前後の容量しか使えません。これはOS側の制限によるもので、32bitOSのアクセス出来るメモリー空間の広さが32bit、すなわち4GBであることが要因です。

メモリースロットに挿したメモリーモジュールの「メモリー」と、この「メモリー空間」が異なるものである点には注意して下さい。

メモリー空間には、BIOSが使う空間のほか、オンボードデバイスやグラフィックカードといったデバイス類が割り当てられ、最後にメインメモリーが割り当てられます。

デバイスの中で特にメモリー空間の割り当てが大きいのがグラフィックカードです。例えばグラフィックカードが1GBのメモリーを持つ場合には少なくとも4GBのうち1GBがグラフィックカードに割り当てられてしまい、その分はメインメモリとしては割り当てが出来ないメモリー空間になってしまうからです。

実際にはより複雑ですが、こうした様々なメインメモリー以外のものにメモリー空間が利用され、最後に残ったメインメモリーとして割り当て可能なメモリー空間は一般的な構成でも3GB前後になってしまうことが通常です。

3GB以上のメインメモリーが必要である場合には64bitOSと対応するマザーボード・CPUを利用下さい。

よくある質問

Q1.64bitOSなのにメインメモリーが少なくなります
チップセットやCPUは4GB以上のメモリーに対応しているか確認してください。古いチップセットやCPUは4GBまでしか扱えない場合があります。
64bitOSで正しく4GB以上のメモリーを利用するためには、OSの他にチップセットとCPUも対応している必要があります。
Q2.64bitOSの他、対応するCPU・チップセットで構成しているのですが、メインメモリーの認識容量が少なくなります。
設定の誤りやトラブルが懸念されます。
まずBIOS上ですでに発生している現象か、OS上のみでの現象なのか確認・切り分けをお勧めします。
BIOS上でのメモリーの認識容量はPOST画面から確認することが出来ます。また、比較的新しい機種では以下の項目でも確認することができます。
BIOS > MAIN > System Information > Usable Size > [利用可能なメモリー容量]
Q3.OSに関係無く、すでにBIOS上での認識の段階ですでにメモリーの認識量が少ない
BIOSのMemory Remap Featureの設定を確認下さい。
Memory Remap FeatureはEnabled/有効が64bitOS向けの設定、Disabled/無効が32bitOS向けの設定です。Memory Remap Featureの設定は以下の項目にある場合がほとんどですが、異なる項目名の場合やカテゴリが異なる場合もありますので適宜判断下さい。
BIOS > Advanced > Chipset > North Bridge Configuration > Memory Remap Feature > [Enabled/Disabled]
もしくは、
BIOS > Advanced > Uncore Configuration > Memory Remap Feature > [Enabled/Disabled]
最近の製品にはBIOSの設定にMemory Remap Featureの設定が存在しないものがあります。4GBよりも多いメモリーに対応しているマザーボードで、かつ設定が存在しない場合にはデフォルトで有効に固定されているものとお考え下さい。この場合、設定は不要です。
Q4.BIOSではメモリを正常に認識しているようですが、OS上でのみメモリの認識容量が減ってしまいます。OSは64bitOSなのですが、なぜでしょうか。
Windows Vista/7のリソースモニタで巨大なハードウェア予約済領域が存在するを参照下さい。

【Case1-3】:Windows Vista/7のリソースモニタで巨大なハードウェア予約済領域が存在する

ご利用のメモリーモジュールの合計容量によってサイズは異なりますが、1~数GB程度がハードウェア予約済領域になってしまうことがあります。この場合には以下の要因が考えられます。

  1. 32bitOSを使っている場合
  2. BIOSのMemory Remap Featureの設定が正しくない場合
  3. CPUソケットもしくはメモリーソケットの破損
  4. 極めて大きなメモリー空間を必要とするデバイスを利用している
  5. CPUの故障

1 については64bitOSをご利用頂く必要があります。併せて32bitOS(WindowsXP/Vista7 各32bit版)でメモリー容量が搭載メモリー容量よりも減少するも参照して下さい。

2 についてはMemory Remap Featureの設定が有効になっているかご確認する必要があります。

3 についてはCPU・メモリーを取り外した上で、可能な範囲で目視確認をお勧めします。

4 については特にメモリー容量が非常に多いグラフィックカードのケースが考えられます。搭載しているデバイスを可能な限り外し、大きなメモリー空間を必要とするデバイスは一旦他のものに変更するなどして切り分けを行うことをお勧めします。

5 についてはCPU自体を他のものに変更して確認・切り分けを行う必要があります。お手元に他のCPUのCPUが無く確認が難しい場合には販売店様で検証を頂く事もご検討下さい。

【Case2】:動作が不安定

メモリーが原因でシステムの動作が不安定になる場合があります。メモリー側が原因の場合には突然のブルースクリーンやリセット、OS のインストール不良といった症状になる場合が多いようです。

こうした場合、メモリーが原因かどうかの簡単な確認として、メモリーを1枚のみの最小構成にしてみること、および利用しているメモリースロットを他のものに変更して確認してみることが有効です。

また、メモリーモジュールとの相性問題の確認としては他メーカーのメモリーモジュールに変更してみることも有効です。

【Case3】:起動しない

電源投入後、画面が表示されない場合、原因の切り分けにはBEEP音や、最近の機種ではQ-LEDが原因の確認には有効です。

BEEP音に関してはマザーボードのマニュアルを参照下さい。Q-LEDを装備するマザーボードの場合にはDRAMもしくはDRAM_LEDの表記があるLEDが点灯していれば、メモリーの問題とマザーボードが判断していることが確認できます。

また、メモリを1枚のみ挿入している環境の場合には、メモリスロットを変更し、動作するかどうかの確認をお勧めします。その他の起動しない場合のトラブルシュートについては下記のURLを参照下さい。

パソコンが起動しない場合の確認方法:
http://www.tekwind.co.jp/faq/entry_31.php

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