テックウインド株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:王 夢周、以下 テックウインド)は、新型コロナウイルスの感染拡大を未然に防ぐ予防対策として、クラウド記録対応でサブスクリプション型のサーモグラフィー付き体表温測定ソリューション「ドアミル サーモエディション」のサービス提供を11月2日より開始します。
昨今のコロナ禍におけるオフィスや店舗、施設での感染症拡大防止対策の徹底や従業員・お客様の安全確保は、事業を継続させるうえで急務の課題です。「ドアミル サーモエディション」は、企業・店舗の入口等における温度検出を使ったスクリーニングに対するお客様の強いニーズを踏まえ、当社のIoTセンサーの知見を生かし独自に開発した体表温測定に特化したサービスとなります。
本サービスは赤外線で人の顔面の体表温を測定し、本体内蔵の大型サーモグラフィーに表示することで、測定対象者自身が機器類に非接触のままで容易に自分自身の体表温を判定できる体表温スクリーニング検査ソリューションです。測温を実施する担当者を現場に配置する必要が無くなるため感染リスクを抑えることができ、測温作業の省力化にも繋がります。
テックウインドはMicrosoft社の正規販売代理店として、Microsoftが提供するパブリッククラウドサービス「Azure」を活用したソリューションを販売しており、IoTセンサーを組み合わせたクラウド対応センサーソリューション「ドアミル」の受託開発を手がけてまいりましたが、本サービスは、そのIoTセンサーの知見を最大限に生かしたソリューションとなります。
長期間に渡り、新型コロナ感染拡大の抑制に向けた活動が必要と言われている中、弊社が得意とするパブリッククラウド、IoTの技術を生かし、今後も各企業様へのビジネス支援を通じて社会に貢献してまいります。
機能・特長
非接触での体表温測定
赤外線で人の顔面の体表温を測定し、本体内蔵の大型サーモグラフィーに表示させることで、測定対象者自身が機器類に非接触で体表温を測定する事ができます。
設置現場から離れた場所で確認可能
クラウド上のデータをブラウザで検索する機能は、場所を問わず準リアルタイムに表示できるため、体表温が高い方を別室に誘導したい場合は、「ドアミル サーモエディション」の設置場所近くの別室で担当者がブラウザで測温結果を監視しつつ、体表温が高い方が現れたら担当者が対象者を所定の場所に誘導するといった運用も可能なほか、設置現場から離れた場所で確認するなど、担当者の安全面・感染対策に配慮した測定が可能です。
クラウド接続機能で測定履歴の保存・検索・フィルタリングが可能
WiFiによりMicrosoftのパブリッククラウドAzureに接続し、自動的にサーモグラフィー画像付き測温結果をクラウド上に保存されます。測温結果は検索やフィルタリングが可能で、体表温が37.5度以上の結果を抽出する、あるいは日時を指定して抽出結果をブラウザから確認するといった使い方が可能です。また、測温結果はクラウド上に保存されるため、測温結果をエビデンスとして残したいというニーズにも対応できます。
1台のパソコンから複数箇所に設置された測温結果を確認可能
測温結果はブラウザを使いクラウド上のドアミルサーバーで確認する仕組みとなるため、複数の「ドアミル サーモエディション」を設置し、1台のパソコンから複数台の測温結果を確認することも可能です。
大量の測温が必要な商業施設への設置にも対応
クラウド上に自動保存した測温結果はクラウド上のストレージを活用しているため、事実上、無制限に測温結果を管理・保管でき、本体故障の際も測温結果データは安全である他、大量の測温が必要な商業施設への設置にも対応したソリューションです。
その他の製品特徴
- 10インチの大型モニターによるサーモグラフィーで分かりやすく測温結果を表示
- ポール状の本体で場所を取らず簡単な設置が可能
- 設定画面はブラウザを使い簡単表示。設定変更も遠隔で行うことが可能
- サブスクリプション型の料金設計で初期費用を安価に抑えることが可能
ご利用シーン
学校、教育施設

スポーツジム

医療機関、クリニック

オフィス、SOHO

レストラン、カフェ

ホテル、旅館などの宿泊施設

利用画面イメージ
モニター画面イメージ
平常時

設定値以上

管理画面機能
製品仕様
サイズ | 本体 約17×28×7cm スタンド 最長152cm |
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重量 | 総重量 約5.1㎏ |
モニター | 10インチタブレット |
カメラ | 最高解像度 640×480 30fps |
検知角度 | 下左右約60度 |
検知距離 | 20cm~30cm |
検知精度 | ±2.5℃ |
設定警告温度 | 37.5℃以上 |
製造国 | 日本 |
※使用しているパーツについては同等スペックを維持しつつ、予告なくモデルを変更する場合がございます。
製品展開
月額のサービス料金をお支払いいただくサブスクリプション型のモデルと、クラウド機能を削除した廉価版の買い切りモデルの2モデルで展開してまいります。
サブスクリプション型はMicrosoft Azureに接続できるクラウド対応タイプで、測温結果をクラウドに自動アップロードします。クラウド上に設けた管理画面へブラウザでアクセスできるので、結果の検索や後から人物ごとの温度を確認することができます。
スタンドアローン型は測温結果の画面表示・判定といった基本的な機能を持つ買い切り型の廉価版で、後から検索したり測温結果を保存したりしておくことはできません。ネットワーク環境が用意できない場合にお勧めできるタイプです。
- サブスクリプション型(標準タイプ・クラウド機能あり)
- スタンドアローン型(買い切り・クラウド機能なし)
サービス提供開始時期
サブスクリプション型 | 11月2日より、3週間の無料貸出期間を設けた上でサービスを開始します。 |
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スタンドアローン型 | サブスクリプション型をご利用いただいたお客さまからのフィードバックを踏まえた上で、後日提供開始のご案内を行う予定です。 |
料金形態
サブスクリプション型 | 月額税別20,000円/台(2年契約) |
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スタンドアローン型 | OPEN価格 |
機能比較
サブスクリプション型 | スタンドアローン型 | |
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温度検知 | ○ | ○ |
リモートアクセス | ○ | ○ |
クラウド接続 | ○ | × |
Webアプリ | ○ | × |
契約期間 | 2年 | なし |
使用上の注意
- 測定する際は対象者の正面顔全体(横顔ではない顔全面)が画面上の指定エリア内におさまるようにしてください。
- 測定中は約2秒間の静止状態を維持してください。
- 屋外からの被測定者は、測定前に5分間以上屋内に留まってから測定して下さい。これにより、屋外の環境温度が人体体表面温度に与える影響を低減することができます。
- 本製品は医療機器ではなく、診断や診療、および体温の測定を目的として利用することはできません。
- 本製品における測定温度の数値は人物の体表面温度に基づき「予測式」で体内温度を表示しているため、体温計ではございません。お客さまが設定する閾値よりも高い数値が表示された場合は体温計での検温をお勧めいたします。
- 本製品の数値以外の画面表示は対象者の顔面を指定エリア内に誘導する目的で表示するものです。体温・体表面温度分布の測定を目的とするものではありません。
- 対象人物がウイルスに感染しているかどうか判断する製品ではございません。
- マスク部の温度は測定できないため、マスクは外した状態での計測を推奨いたします。
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精度向上のため下記の環境下での測定を推奨します。
測定距離:20cm~35cm、推奨環境温度:25℃、設置場所:室内、無風であること
被測定者以外の熱源が画角内に無い環境
※屋外環境は急激な温度変化があるためご使用は推奨しません。
本リリースに関するお問い合わせ
テックウインド株式会社 営業本部 マーケティンググループ
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル7F
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