iPadで絵を描く人・メモを取る人が、iPadとApple Pencilをより快適に使えるように設計した製品、それが「Rock Paper Pencil」です。 紙とペンを使っているような使用感で、操作感・作業効率の向上が期待できる製品となっています。
今回は、「Rock Paper Pencil」についての想いや制作のこだわりをこの製品を製造している、米Astropad(アストロパッド)に話を伺いました。
勉強や仕事、日常でも
iPadとApple Pencilの使用をより快適に。
本物の紙とペンの書き心地を目指した製品。
「Rock Paper Pencil」について教えてください。
「Rock Paper Pencil」はボールペンの先のような細さが特徴のApple Pencilの取替式ペン先と、マットなiPadペーパーライクな保護フィルムのセットです。
絵を描いたり、写真を編集するデジタルアーティストだけでなく、仕事や勉強でiPadとApple Pencilを使ってメモを取る人も、より快適に使えるように設計しました。
私たちは、「Rock Paper Pencil」がiPad・Apple Pencilに装着するアイテムで最も本物の紙とペンに近い書き味を生み出す製品だと考えています。
▲ Rock Paper Pencil
ざらざらとした質感のiPad用保護フィルムと、細さ0.7mmのApple Pencil用ペン先(2本)のセットとなっている。
「Rock Paper Pencil」のアピールポイントは?
「Rock Paper Pencil」にはユニークなポイントが複数あります。
ひとつめは、保護フィルムとペン先のセット商品であること。ふたつセットであることで、より本物の紙とペンに近い体験となると思っています。他社製品では、セットで販売しているものは多くありません。
ふたつめは「Rock Paper Pencil」の保護フィルムは何度でも取り外し、装着することができるという点。
保護フィルムは一般的に一度貼り付けたらそのまま使い続けることになりますが、このアイテムはiPadを利用するシーンに応じて使うのをやめて、保管することができます。
この仕組みは、アストロパッドが独自で開発した「NanoClingテクノロジー」によるもの。静電気を利用してiPadに貼り付くようになっていて、簡単に取り付けられる上に、気泡や粘着剤の心配をする必要はありません。
取り付けもかんたんで、装着には10秒以下もかかりません。
同梱のApple Pencil用のペン先はボールペンの先のように細く、細かい描写に最適です。
この保護フィルムとペン先は相性がよく、併用することでペン先とシートとの接地面に微妙な摩擦が加わり、力まずスムーズに描くことができます。
コントロール性が上がるので、思うようにペンを走らせることができるでしょう。
そしてもう一つ、Rock Paper Pencilを装着した状態での筆記音もぜひ聴いていただきたい。
保護フィルムのテクスチャーがまるで紙の上に書くような音で、非常に満足ができる製品です。最高です!
どんな人に使ってほしいですか?
まず、授業中にiPadでメモを取っている学生です。「Rock Paper Pencil 」を使えば、ペン先が滑らず、効率的にメモの内容を整理ができます。より正確に文字が書けるため、iPadでの手書きも上達します。
二つめはデジタルアーティストです。人気のペイントアプリのおかげで、iPadにお絵描きやペイントするアーティストが増えました。
「Rock Paper Pencil」はスケッチブックの感覚を再現しており、滑らかな線を描けるので、デジタルアーティストに非常に適しています。
iPadを生産性の向上のために使う人であれば「Rock Paper Pencil」をきっと楽しむことができるでしょう。現代社会では、私を含めiPadを日常生活や仕事に使用しています。
たとえば、iPadのデイリープランナーアプリに書き込むことや、弊社の別製品である「Luna Display」を通じてiPadをセカンドデバイス化する作業など、iPadを使ったワークフローに「Rock Paper Pencil」は非常に適しています。
アーティストが満足する製品なら、他のiPad利用者にも満足してもらえる
「Rock Paper Pencil」販売までの経緯を教えてください。
主要ラインアップ製品であるペイントソフト「Astropad Studio」や、iPadをサブディスプレイ化できるアダプター「Luna Display」を通じて、私たちは最高なデジタルアーティストやiPadユーザーのコミュニティに巡り合い、良い関係を築き上げてきました。
私たちは常に彼らのフィードバックに耳を傾けています。特にアーティストからは、長年にわたって「iPadをより本格的なスケッチブックのように使うにはどうしたらいいのか」という質問が寄せられていた、というのが理由です。
アストロパッドが生み出してきた製品に対していただいたたくさんの声をいただいたことで、私たちは「使用するツールに対して、アーティストは非常に高い基準を持っている」ということを理解していました。
そして、「デジタルアーティストを満足させる製品を作ることができれば、他のiPad利用者の基準も満たすことができる」と考えたのです。
「Rock Paper Pencil」の開発時に苦労したことは何ですか?
「正しい”感触”」を捉えることです。
「スケッチブック用紙の上で、ボールペンの標準寸法である0.7mmのペンが走る感覚」の再現には、「感触を捉えること」が必要でした。
絵・文字を書くときの癖は一人ひとり違います。たとえば、ペン先に込める力の強さや、線を描くスピードなどは主観的な体験ですよね。
この感触を捉えるためにも、最終的なデザイン決定の前に大勢のアーティストに協力を仰ぎ、サンプルを送って使ってもらってフィードバックを集めています。
「Rock Paper Pencil」はフィードバックとユーザーテストから通じて生まれました。そういった意味でも、コミュニティ発の製品なのです。
ユーザーからの反応、今後について
「Rock Paper Pencil」について、お客様からの反応はどうでしたか?
私たちのコミュニティ、特にSNSからとても良い反応が見られました。
「Rock Paper Pencil」の質感の良さだけではなく、必要に応じて剥がして、貼りなおせる点も好評でした。
彼らは常に何かがiPadに張り付いているのが苦手だったのではないかと思います。
販売してよかったことは何ですか?
世の中の素晴らしいアートやプロジェクトに「Rock Paper Pencil」が使われていることです。SNS上には、ハッシュタグ「Astropad」が添えられたアートワークが投稿されています。それらを見るのが好きですね。
私たちAstropadの最終的なゴールは、人々の創造意欲をかき立てるツールを作ることです。
芸術は人間の中の美しい部分であり、私は「Rock Paper Pencil」を通じて、iPadがもたらす経験価値を見出していることを誇りに思います。
今後製品について、展開を教えてください
最近「Rock Paper Pencil」の製品ラインアップに今年※発売された 2024 iPadモデルを追加しました。
今はさらに品質を上げるべく、現在は保護フィルムの明瞭さを追求・改良中です。
僕たちは製品開発チームに体験者の声を直接届けることを心がけています。現在は保護フィルムの明瞭さを追求するために改良中です。
いつでもユーザーさんからのフィードバックをお待ちしています!
- 2024年8月22日時点
Astropad(アストロパッド)について
Astropad(アストロパッド)は主にデジタルアーティストやクリエイター向けのソフトウェアを開発している、アメリカの企業です。
ペイントソフト「Astropad Studio」や、iPadをサブディスプレイ化にできるアダプター「Luna Display」を主要ラインアップ製品として販売しています。
社内風景
Rock Paper Pencil ペンと紙が織りなす驚くべきリアリズム
紙にボールペンで書くように、iPadで絵を描いたり文字を書いたりできます。
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