公開日:2016.05.24 更新日:2022.06.24 閲覧数 9,536 (月間62)

こんにちは、テックウインド株式会社メディアチームです。

サーバーを仮想化した場合に注意を払うべきことの一つに、バックアップの取り方があります。バックアップは日常的に必要な作業であり、仮想化の初日から必要なことなので注意が必要です。

バックアップ時の状況と注意点

これまで通常のバックアップの作業は、個々の物理サーバーに直結したアプリケーションごとに管理していました。
サーバーを仮想化した場合は、共用のストレージにアプリケーションを利用する複数の人が、どのタイミングでどこにバックアップするかという問題があります。

仮想化したサーバーにおいては、それまでの複数サーバーのときのものより、システムリソースを無駄なく負荷を高い状態に維持しています。
そのため仮想化サーバー内の各OSがそれぞれバックアップをする場合、リソースを多く使う作業になるためパフォーマンスが落ち、タイムアウトする場合も考えられます。

そうならないために、各仮想化マシンにバックアップソフトウェアをインストールする方法がとられることも多くあります。

仮想化サーバーでのバックアップの種類

【バックアップエージェント型】

これまで実施していたバックアップソフトを、仮想マシン上にインストールする方法です。
これまでと似た方法で管理できるという利点のある反面、ネットワークにかかる負荷の問題を抱えています。

【ストレージ機能連携型】

仮想化されたサーバーの共有のストレージに、仮想マシンの実態をカプセル化したファイル形式で管理します。
ごく短時間でバックアップすることが可能です。

【仮想機能連携型】

共通プロトコルにより、バックアップソフトのエージェントを経由せずに実行できます。
VMware vSphere標準のAPIを介しデータを保護します。

バックアップ時にやってはいけないこと

バックアップに関しては、スナップショット機能で簡単にできると考えがちですが、スナップショット機能をバックアップに使用するのは危険があります。
というのも、サーバー上での誤操作にはかなり無防備な点があり、バックアップを取るOSが不具合を起こす可能性が捨てきれません。
そのためスナップショットをバックアップに使うのは避けた方が良いと言えるでしょう。

その他に注意すべき点としては、システムバックアップソフトウェアとOSのサポート状況を必ず確認しましょう。
認識しない場合があるので確かめずにバックアップの作業を始めるのは危険です。

バックアップに限らずすべての作業に必要なのは、事前の確認ですね。
OSのサポート状況は特に確認が必要です。
無防備なOSが、仮想化されたサーバーを脅かす存在にならないように、確認をするべきでしょう。

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