Azure を体感しよう (1) Azure / クラウドサービスとは
Azure は Microsoft社 が提供するクラウドサービスで、正式名称は Microsoft Azure といいます。2010年1月に正式にサービスを開始して以来多くの企業に利用されており、現在、Amazon Web Service や Google Cloud Platform と並んでクラウドサービスにおいては世界のトップ3に数えられるほど普及しています。
このFAQは、Azureをはじめとするクラウドサービスとはどのようなものか、そして皆さんにもそれを体験いただけるようなガイドとして掲載してゆきます。
クラウドサービスとは
その前に、クラウドサービス(クラウド)とはどのようなものか簡単に説明します。「クラウド」とは、インターネットなどのネットワークを通してサービスを提供するシステムのことです。
クラウドではサーバーの設置場所も自分が作業する場所も意識することなく、サービスをブラウザやアプリから利用することができます。
皆さんが日頃使っている Gmail や Outlook , Zoom などもクラウドから提供されているサービスの一種です。
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クラウドの利用の開始は便利で簡単です。
事業者によってあらかじめ用意されたメニューから、目的に応じて画面上で必要なものを選択すれば自動的にシステムが構成され、サービスを使い始めることができます。
サーバーを組み立てるための機材や手間はもちろん、構成したシステムに対する機器のメンテナンスも不要です。
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クラウドならではの機能として、企業において特に便利に利用されているのが「サービスのスケーリング」です。
たとえばサーバーの処理が多いときだけ稼働台数を増やし、不要となったらまた減らすといった「スケールアウト」「スケールイン」という機能は、今日は自社の新製品を発表するのでWebサーバーを今日だけ増強するといった作業を、サービスの管理画面からの操作で簡単かつ即時に実現できるため、日々のシステム運用で活用されています。
こうした機能が重宝される背景として、クラウドサービスの多くが、サービスを利用した分だけ料金を支払う「従量課金制」をとっていることが挙げられます。
上のような利用の場合、自前のシステムで運用するならば忙しい時に備えてハードウェアを買い増ししておく必要がありますが、クラウドでは状況に合わせてサービスの利用を加減するだけでよく、余分な出費を抑えることができるのもメリットの一つとなっています。
Azureは個人でも利用できる? もちろんできます!
このようにしてみていくと、一見「クラウドって企業のためのものじゃない?」と思われがちです。たしかにクラウドは企業での利用に応える為の多くのサービスを提供していますが、Azureをはじめとするクラウド事業者の各社は個人にも同じようにサービスを提供しています。
- 撮りためた写真をバックアップしたい
- Webサイトを気軽に公開したい
- 資格取得や勉強のためにWindows以外のOSを触ってみたいけど、なかなか準備ができない
- 職場にクラウドを提案してみたいけど、まずは自分が使ってみないと...
このような気軽なきっかけから、Azureを実際に利用されている個人の方もたくさんいらっしゃいます。皆さんもこの機会に Azure によるクラウドサービスを体感してみませんか?
まずは、Azure 無料アカウントの利用から
「そうはいっても、お金がかかるのはちょっと...」と気になるところですが、Azure は無料アカウントを作成することができ、・有料サービスは 200$(USD)までのクレジット提供により課金なしで利用可能
・常時無料プランのサービスを継続的に利用可能
の特典が用意されています。
試用してみて今後も引き続き有料サービスを利用したい..となった場合には有料アカウントへのアップグレードが可能です。
また、アップグレート手続きを行わない限りは、有料アカウントに移行することはありません。
※利用していた有料サービスの動作については制限されます。
Microsoft - 無料の Azure サービスを検討する
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/free-services/
本FAQでは、この無料アカウントで試すことのできるAzureの各種機能の利用からはじめて、皆さんにもAzureを興味深く体感していただける方法をご紹介していきたいと思います。
次回の掲載でAzure無料アカウントの作成方法をご説明します。