Q-LEDが点灯したままPCが起動しない場合の確認方法
ASUS製マザーボードの一部製品では、マザーボードが起動しない場合の原因の切り分けに役立つQ-LED(マザーボード上の赤色LED)が実装されています。
正常にPCの起動が行われずQ-LEDが点灯したままになっている場合、点灯している箇所に応じて下記の確認を可能な範囲で行ってください。
CPU_LEDが点灯し続ける
原因として可能性が高いと思われるパーツ
マザーボード・CPU・電源ユニット・ケーブリング不良・組み立て不良
- EATX12Vコネクタへの電源ケーブル(4ピン/8ピン)の接続を確認します。
- CPUソケットピン破損等、組み立て時のトラブルについて確認します。
- 電源ユニット、CPUを交換して動作確認を行います。
DRAM_LEDが点灯し続ける
原因として可能性が高いと思われるパーツ
メモリ・マザーボード・CPU・組み立て不良
- 各メモリモジュール(1枚)での起動確認を行います。
- CPUソケットピン破損等、組み立て時のトラブルについて確認します。
- CPU(メモリーコントローラー)を交換して動作確認を行います。
VGA_LEDが点灯し続ける
原因として可能性が高いと思われるパーツ
グラフィックボード・CPU(GPU内蔵タイプ)・マザーボード
- グラフィックボード、CPU(GPU)を交換して動作確認を行います。
BOOT_DEVICE_LEDが点灯し続ける
原因として可能性が高いと思われるパーツ
グラフィックボード・モニタ・モニタケーブル・メモリ
- グラフィックボード、モニタ、モニタケーブルを交換して動作確認を行います。
BOOT_DEVICE_LEDは、Windowsインストール前の状態や、システムドライブを外した状態、システムドライブの起動優先順位が低く設定されている場合等、Windowsの起動できないシステム構成では点灯したままになります。
この性質上、他のQ-LEDとは違い、正常にBIOSが起動した後もBOOT_DEVICE_LEDは点灯していることがあり得ます。これは異常ではありません。
電源投入後、どのQ-LEDも全く点灯しない
原因として可能性が高いと思われるパーツ
マザーボード・CPU・電源ユニット・ケーブリング不良・組み立て不良
- 電源ケーブル、システムパネルコネクタの結線を確認します。
- CPUソケットピン破損等、組み立て時のトラブルについて確認します。
- 電源ユニット、CPUを交換して動作確認を行います。
Q-LEDが点灯の後、全て消灯するが画面は映らない
原因として可能性が高いと思われるパーツ
グラフィックボード・モニタ・モニタケーブル
- グラフィックボード、モニタ、モニタケーブルを交換して動作確認を行います。
注意事項
上記のどの不具合パターンであっても、一度CMOSクリアはお試し下さい。
CMOSクリア手順
http://www.tekwind.co.jp/faq/entry_33.php
正常に動作する環境でも、各所でチェックを行っている間はCPU_LED → DRAM_LED → VGA_LED → BOOT_DEVICE_LEDの順に一度は必ず点灯し、場合により数周繰り返されます。
起動処理がOS起動シーケンスまで進めば、全てのQ-LEDは消灯します。
一時的にQ-LEDが点灯することは、異常ではありません。
ご利用のCPUにBIOSが対応していないことが原因で起動不良の発生している可能性が考えられる場合には、事前に初期BIOSで起動可能なCPUを用いてBIOS更新を行う必要があります。
マザーボードにUSB BIOS Flashback機能が実装されている場合には、初期BIOSに対応するCPUが無くても下記の手順でBIOS更新を行うことが可能です。
BIOSアップデート手順
USB BIOS Flashbackを使ってBIOSの書き込みを行う方法
http://www.tekwind.co.jp/faq/entry_32.php#7
Q-LEDの実装されていないモデルについて、またQ-LEDだけでは判断の難しい場合には、下記ページにて原因の切り分けを行ってください。
パソコンが起動しない場合の確認方法
http://www.tekwind.co.jp/faq/entry_31.php