X79シリーズに搭載のMarvell RAIDコントローラで構築したRAIDボリュームは、メンバーディスクに不具合が発生した際にHDDを交換するだけではボリュームの再構築が行われません。ボリュームの再構築は以下の手順で実施して下さい。
留意事項
Marvell RAIDボリュームの再構築は- Marvell Option ROM の操作にて手動で開始する必要がある
- 再構築の処理自体もOption ROM起動中のみの実行(OS動作中は再構築を休止する)
マニュアルは製品付属のドライバーディスクに収録されています。
"Marvell Storage Utility User Manual for 88SE91xx"
"Marvell Storage Utility User Manual for 88SE91xx"
RAID再構築の操作と画面の遷移
以下に、Marvell Raid1 を構成する1台のHDDが抜き取られた状態から、HDDを追加してRAIDの再構築が完了するまでの操作と画面の遷移を示します。1.RAIDボリュームの一部が欠損したことでボリュームの状態(Status)は "Degraded" となっています。 | |
2.再構築用のHDDを接続してOptionROMを起動すると、Free Physical Disks に該当のHDDが表示されます。 |
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3.RAIDボリューム名にカーソルをあわせEnterキーをタイプし、表示されたメニューから [Rebuild] を選択してEnterキーをタイプします。 |
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4.Free Phycical Disks から今回追加したHDDを選択し、スペースキーをタイプします。 ディスク名の先頭に * マークが付されていることを確認してください。 |
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5.Enterキーをタイプすると、再構築実施の確認メッセージが表示されるので、Y キーをタイプします。 |
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6.再構築実行中は画面右側 の"BGA Status" が"Running"となり、その下に進捗(%)が表示されます。 | |
7.再構築が完了すると、Raidの状態は"Functional"となり、正常な状態に回復したことが確認できます。 | |
再構築の途中でOptionROMを終了しWindowsを起動したような場合には、再構築は休止の状態となります。再構築を再開させたい場合には、Option ROM画面にて以下の操作を行います。 対象のRAIDボリューム名にカーソルをあわせてEnterキーをタイプし、表示されたメニューから[BGA Resume]を選択してEnterキーをタイプします。 |