QNAP NAS導入事例 足柄リハビリテーションサービス様

関連メーカー:QNAP 正規代理店

https://ashigara-reha.jp/

取材日:2023年12月19日
業界:福祉・介護

有限会社足柄リハビリテーションサービスは2001年4月に創業し、介護保険のサービス(通所介護、訪問看護、訪問介護、小規模多機能型居宅介護)、行政からの講師依頼受託、放課後等デイサービス及び保育所等訪問事業を運営しています。私共は地域に根差し、リハビリテーションの目線を持ち運営しており、地域の方々に愛されるサービスを提供しています。地域の方々が自分らしさを大切に生活環境整備ができるよう、日々努力しています。

各現場の職員は、パソコンに詳しくありませんが、抵抗感なく、手軽に大事な書類を毎週保存できているので、非常にありがたいです。

取材協力

有限会社足柄リハビリテーションサービス相原拓哉様

導入前の課題

  • 今までは、法的に確実に保存しなければならない請求書や領収書などのデータを各事業所で管理するという運用でしたが、データの保存方法がまちまちで、本当にできているのか不安でした。

導入メリット

  • QNAP製NASの導入後は、書類を1カ所に保存できているので、安心して運用できています。万が一、ランサムウェア攻撃やシステム上の予期しない不具合が発生した際も、QNAP製NASであれば、スナップショットツールで、簡単に任意の時点にデータを復元できるので、セキュリティ対策としても効果が高いと感じています。

導入の背景

なぜQNAP製NASの導入が
必要だったのですか?

元々のサーバーは、性能的にかなり低いもので、ファイルサーバーの用途として使っていました。さらに社内システムに対しての補助サービスを走らせたりするためにも使っていましたので、レスポンスも悪くなっていました。そのためネットワーク機器を一新してもう少し快適に使えるようにしていきたいと考えておりました。QNAPのNASに関しては操作が簡単で様々な機能がついていますので、以前から個人的に魅力を感じておりましたが、特に10ギガ環境でも対応でき、データのやり取りに関してはかなり高速になるのでQNAP製NASにリプレイスしたいと考えておりました。

しかし、実運用のニーズを考えたとき、電帳法やインボイスの絡みのほうが先に対応すべきという事になりました。経理関係の帳票は、部署ごとで保管方法がバラバラになっていたため、2023年10月から施工されているインボイス制度や2024年1月から義務化される電子帳票の保存に関連して、帳票データを確実に保管するという課題に優先的に取り組む必要が生じました。ちょうどInternet Watchの電帳法に関する記事を拝見して、QNAP製NASであれば電帳法にも安心して使えるという事が確認できましたので、NAS導入のメインテーマが、NASのリプレイスからインボイス制度と電帳法対応にシフトしました。

具体的に比較検討した製品はありますか?

今までは、国産のコンシューマーレベルのNASを使用していましたが、性能が頭打ちとなっていましたので、信頼性と高性能で人気の台湾メーカー製のNASでグレードアップできないかと比較検討しておりました。各社さんがユーザーインターフェイスのデモを準備されていますので、各社のデモ画面をチェックしておりました。その中で一番分かりやすかったのがQNAP製NASでしたので、QNAP製を中心に検討しておりました。
また弊社は小さいところから色々とチャレンジしていく社風があり、そういう動きに合わせて少しずつグレードアップしていけるようなNASが良いと考えていました。その点でQNAP製NASは、柔軟に設定を変えられますので、そこにも魅力を感じておりました。

色々な製品がある中で
なぜQNAP NASを選んだのですか?

一番大きかったのは、Internet Watchの記事で電帳法に対する対応方法が実例を含めて解説されていたという点です。さらに電帳法に関するテックウインドさんのWebinarにも参加させていただき、しっかりと内容を把握した上で社内に落とし込むことができたので、すごく安心感がありました。

足柄リハビリテーションサービス社の外観
足柄リハビリテーションサービス社の外観

導入の概要

QNAP NASの導入環境ついて
お聞かせください。

ネットワーク機器をまとめておいているスペースにQNAP TS-464を置いています。4月に今の拠点に移転した時にUPSも導入しており、それと連携する形で運用しております。そこにQNAPのNASも含めて、ファイルサーバーを3台設置しています。
QNAP製NASには電帳法に対応するために、請求書、領収書、などの電子データと弊社で発行しているインボイスを保存しております。拠点がこの本社を含めて3つあり、各拠点からこのNASにアクセスして、各事業所の帳票データを全て保管しております。
残り2台のNASは、リハビリテーションサービスと訪問看護ステーションでそれぞれ分けて、業務用文書を共有するためのファイルサーバーとして利用しております。

社内に設置されたTS-464の写真。
社内に設置されたTS-464

QNAP NASの優れていると
思った点は何ですか?

国内メーカーNASと比べて常時起動させておきたいソフトをずっと走らせておいてもレスポンスが悪くならないという点と、SSH(Secure Shell)で安全に通信でき、遠隔で各拠点のパソコンに簡単にアクセスできるので、会社の事情に合わせて様々な処理を簡単にできる点が優れていると感じています。

またセキュリティ対策を考えなくても、安全な環境で各拠点からQNAP製NASにアクセスできるので安心です。

どのように運用されていますか?

帳票は、年月でフォルダーを作成し、管理しています。さらに電帳法の絡みで、保存する電子データのファイル名のリネームの運用手順を作成しておりました。ファイル名として、取引先や商品名を載せてリネームするようにしています。しかしQNAP製NASのQsirch(キューサーチ)という機能を使えば、請求金額や項目名などでOCRの全文検索ができてしまいますので、ファイルのリネームのルールを厳格化しなくても、帳票のPDFをQNAP製NASにそのまま入れておけば問題なく運用できています。
日付、金額、取引先、の検索要件で検索可能かを確認していますが、かなりの精度で文字を拾ってくれるので、非常に重宝しております。正直そこまで検索の精度は高くないと思っていましたので、運用でファイル名のリネームのルールも決めておりますが、それをしなくても安定して使えています。

リモートデスクトップの中継サーバーとしても使っています。
拠点との通信という事で、QVPNというQNAP製NASに付属する無料のVPNサーバー機能を使って、QNAPと各事業所にあるパソコン端末が通信できるように設定しています。QNAPの無料アプリであるContainer Station(コンテナステーション)でRustDesk(ラストデスク)というオープンソースのリモートデスクトップソフトウェアを入れています。このソフトは、遠隔で各拠点にあるパソコンのリモートデスクトップの画面を操作できるというものです。各拠点にはITに詳しい人間がおりませんので、現場のほうで不具合が起きたときに遠隔でデスクトップ画面を見て、すぐに対応できるようにしています。

実際の使い心地はいかがですか?

WEB上の画面の操作のもたつきが一切ないという点がとても気に入っています。他社製のNASですと、もたついたり、読み込みに時間が掛かったりする場合があり、パッと直したいのに直せないという事がありますが、そういうもたつきがないのは大変助かります。
またSSHでログインして、コマンドからメンテナスができることが非常に気に入っています。何より一番ありがたいのが、QNAPのトラブルで動作が止まってしまったということが一切ない点です。ソフトウェアのアップデートが自動で行われるように設定していますが、安定して動いているので、世話がかからず、非常にいい働きをしてくれています。自宅にも1台欲しいです。

相原拓哉様

導入後の効果

QNAP NASを導入して
どんな効果がありましたか?

各部署に対して、細かいルールや手順書を案内しなくても、各自のPCのローカルフォルダーに保存する感覚で帳票を管理できるようになったのが一番の効果です。各現場の職員は、パソコンに詳しくありませんが、抵抗感なく、手軽に大事な書類を毎週保存できているので、非常にありがたいです。

今までは、法的に確実に保存しなければならない請求書や領収書などのデータを各事業所で管理するという運用でしたが、データの保存方法がまちまちで、本当にできているのか不安でした。しかしQNAP製NASの導入後は、書類を1カ所に保存できているので、安心して運用できています。万が一、ランサムウェア攻撃やシステム上の予期しない不具合が発生した際も、QNAP製NASであれば、スナップショットツールで、簡単に任意の時点にデータを復元できるので、セキュリティ対策としても効果が高いと感じています。

現在、外付けHDDやクラウドストレージに定期的にバックアップできるように予算を組んでおり、QNAP製NASはバックアップも手軽に確実にできるので、その点も安心材料になっています。

QNAPのログセンタ―はすごく見やすいですし、メールでのお知らせ機能もしっかりしています。今のところ特にトラブルはないのですが、夜中に何か

将来の展望

今後QNAP(またはテックウインド)に
期待することはありますか?

微妙に日本語が怪しいところがあります。私は英語が分かるので、英語で読んで解決できるのですが、日本語画面やマニュアルのクオリティがさらに上がれば、NASに詳しくないメンバーでもちゃんと使えるようになると思います。

テックウインド:貴重なご意見ありがとうございました。今後改善を図ってまいります。

今のところ、電子帳簿法が関連する紙の帳票は紙のまま保存していますが、将来的にはスキャンして電子ファイルにして取り込めるような環境を構築したいと考えております。紙ベースの帳票もQNAPのQsirch(キューサーチ)のOCR検索で簡単に検索できるようになれば、過去の書類の整理や管理がもっとスムーズで便利に行えるようになると思います。
あとは各部署のNASもQNAP製にアップグレードできれば、もっと簡単に安心して管理できるようになると思います。

導入製品

導入製品

4ベイNAS TS-464-8G HDD組込みモデル

インテル® Celeron® N5095 プロセッサー搭載、2つの2.5GbE RJ45ポートおよびポートトランキング対応で、最大5Gbpsの結合帯域幅を実現します。


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WD Red Plus 2TB(WD20EFPX)×4台

最大8ベイのNASシステム向けに設計されたHDD。アーカイブや共有に加え、ZFSやその他のファイルシステムを使用するシステムでのRAIDアレイの再構築にも最適です。


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