NASを利用したリモートワークの実現方法とメリット

公開日:2023.11.02 更新日:2023.11.02

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リモートワークを進める企業が増加の傾向にありますが、必須となるのが安全にデータを共有できる環境整備です。

業務中は社内のデータを必要とするケースも多く、そのたびに出社したりUSBメモリにデータを持ち帰ったりすると、せっかくのリモートワークでも作業効率が悪くなるだけでなく、データの取り扱いによってはセキュリティインシデントも起こりやすくなります。

本記事では、テレワーク実施への問題を抱えている企業向けに、NASを利用したテレワークの実現方法などについて紹介します。

テレワークによくある問題

テレワークを行う上で問題となるのが、コミュニケーションの大幅な減少です。オフィスにいれば声を掛け合って確認できるちょっとした内容も、メールやコミュニケーションツールを使って確認しなければなりません。

部署やチームをまとめる上司にとっては進捗状況が分かりにくく、従業員にとっては都度連絡しなければならないためお互いの作業効率が悪くなります。作業の状況が見えないために、従業員への評価が難しくなることもあげられるでしょう。

離れていてもお互いの状況が分かる環境づくりによって、コミュニケーションの欠如やコミュニケーションミスを回避することにつながります。

そして最も重要なのが、会社が保有するファイルやデータを守るセキュリティ対策の徹底です。

これはセキュリティツールを導入するだけでなく、データ管理が重要になります。従業員がどのデータを、どのように扱うべきかを明確にしなければなりません。

そのための利用方法やアクセス手段などの取り決め、情報漏えいが発生した場合のリスクなどを想定した意識向上なども必要になるでしょう。

これらの要件を満たすためには、時間も費用もかかり、ツールの導入にはITに関する知識を持つ人材の雇用なども考えられるため、テレワークの実施に踏み切れない要因となりがちです。

テレワークに向いているNASの選び方

テレワークの問題点を軽減しながら環境を整備する方法として、NASの導入があげられます。NASはファイルやデータの共有・保存が可能なハードディスクで、ファイルサーバーよりも低コスト、専門的な知識がなくても設定しやすく運用コストもほとんどかかりません。

テレワーク向きNASはQNAP製品にも多く存在します。それなりの性能が欲しい企業向けに性能を強化した「AXELBOX（アクセルボックス）」という製品もあります。高速な読み書き可能なNAS用SSDを搭載し、これまた高速な10GBEネットワークにも対応しており、購入した時点でRAID6のフォーマットが完了しているため、自社に必要な設定を行うだけですぐに利用できるのが特徴です。

QNAPのNASでは、データアクセスの制限などの設定も行えるほか、リモートアクセス機能である「myQNAPcloud Link」を使用することで、外部からのアクセスが容易になります。

ほかにも、QNAPのNAS製品にWD（WesternDigital）社製の高耐久HDD「WD Gold」を搭載したものもあります。これは、社内外を問わず高速でデータアクセスが可能で、バックアップシステムによって遠隔地でのバックアップも行えるほか、災害対策としても活用されています。

近年は多くのNASメーカーでリモートアクセスに対応しています。ほかにもVPN接続機能や、クラウドサービスを利用することでNASでのテレワークを実現することも可能です。