バリアフリーシアター シネマ・チュプキ・タバタ様

バリアフリーシアター シネマ・チュプキ・タバタ様

関連メーカー:高音質インイヤーイヤホン/カスタムイヤホン(IEM)のWESTONE


国立新美術館ロゴ

バリアフリー映画館「CINEMA Chupki TABATA」
URL:http://chupki.jpn.org/
東京都北区東田端2-8-4
業種:映画館
取材日:2017年9月

「CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)は日本初のバリアフリー映画館として、目の不自由な方や耳の不自由な方、車いすの方も、もちろん健常者の方も誰もがいつでも安心して一緒に映画を楽しめるユニバーサルシアター。たくさんの人々の募金によって、2016年9月1日に東京都北区田端に開設された。全席数20と規模は小さいが、全席に音声ガイドシステムを導入しているだけでなく、個室や車いすスペースを有している。

バリアフリーシアターを開設するきっかけ

音声ガイドを楽しみながらも、映画館特有の迫力あるサラウンド環境を楽しめる手段として、Westoneのアンビエント型イヤホン「AM Proシリーズ」を貸出し用に導入している、本シアターの代表の平塚千穂子さんと支配人 佐藤浩章さんにお話を伺った。

シネマチュプキタバタ 支配人 佐藤浩章さん(左)と代表 平塚千穂子さん(右)

平塚さん:私は映画館で働いていたのですが、その時に目の不自由な人たちとともに映画を楽しむ団体「バリアフリー映画鑑賞推進団体City Lights」というボランティアを通して、目が見えない方でも映画を楽しんでいるということを知ったことがきっかけです。目が見えていた頃に映画を楽しんでいた方たちは、失明後も映画を楽しみたいと思っている方が多くいらっしゃいますし、音で楽しんでいるのです。ただ、映画という特性上、無音のシーンや映像だけで説明するシーンがあるので、それをサポートするための「音声ガイド」が必要になってきます。また、耳が不自由な方は字幕で映画を楽しんでいます。映画を楽しむには色々な形があって良いと思いますし、障がいがある方も、ない方も、周りを気にすることなくすべての方が映画を楽しめる環境を作りたいと思いました。

佐藤さん:この映画館は募金(クラウドファンディング含む)によって作られました。小さな映画館ですがボランティアスタッフや映画ファンに支えられています。内装なども一部ボランティアの方と一緒に作り上げています。

支援者の名前と点字シールの写真
壁面の森のイメージにあわせたリーフには支援者の名前が点字シールとともに掲出されている

映画館と音声ガイドを取り巻く環境

佐藤さん:現在、公開時の日本映画ですらおおよそ10%程度しか音声ガイドがついていません。そのため上映する際には当館が音声ガイドを制作することもあり、作品によっては配給元や制作会社、監督に許可をいただき、チェックしていただく場合もございます。欧米では逆にほとんどすべてのメジャー映画には音声ガイドと字幕がついていて、多くの映画館で音声ガイド付きの上映がされています。日本でも大手配給会社で音声ガイドへの対応が始まりましたので、今後は増えていくと思います。

平塚さん:最近では、スマホアプリの「UDCast」で音声ガイドを聴くことのできる作品が増えているが、当館では、イヤホンをさすだけで、どなたでも音声ガイドを聴くことができるので、スマホを持っていない、使い方がわからない視覚障害者の方にも、手軽に音声ガイドをお楽しみいただけます。

全席に設置されている音声ガイド用の出力コントローラー写真
全席に音声ガイド用の出力コントローラーが設置されている

「音声ガイドを楽しむ」という新しい映画の楽しみ方

佐藤さん:最近では音声ガイドに俳優さんや人気の声優さんが起用されることもあり「音声ガイド」そのものに興味を持っていただく方が増えています。映像の中だけでは語られない情報や情景が説明されることもあり、同じ映画でも新しい発見があります。もちろん、ガイドの声を楽しむというのもありますね。

平塚さん:最近では8月に「ガールズ&パンツァー劇場版」を音声ガイド付きで上映して大盛況でした。アニメ映画と音声ガイドは非常に相性が良いですね。「ガールズ&パンツァー」では音響監督の岩浪美和さんをはじめ、制作のバンダイビジュアル様、配給の博報堂DYミュージック&ピクチャーズ様のご協力もあり、優花里役の声優 中上育実さんに音声ガイドを担当していただきました。そのため「ガールズ&パンツァー」の作品ファンだけでなく、中上育実さんファンの方にも多くご来場いただきました。この上映はクラウドファンディングのリターンとして上映させていただきました。

 

ガールズ&パンツァー(ガルパン)劇場版のポスター画像
©GIRLS und PANZER Film Projekt

シアターの音響で映画を楽しみながら音声ガイドを聴くのに 最適な「アンビエント型イヤホン【AM Pro】シリーズ」

佐藤さん:このシアターは小さいながらも映画館であることにこだわって作りました。音響は多くの作品で音響監督を務めている岩浪美和さんにご協力いただき、音響設計をすべて監修・コーディネートしていただきました。7.1.4chドルビーアトモスDTS:X対応の本格的な音環境になっています。音声ガイドを楽しむためにはイヤホンをする必要がありますが、そうすると外の音は遮音されてこもって聴こえてしまいます。そこでオーディオライターの野村ケンジさんに紹介いただいた「外部環境を取り入れながらもクリアな音で音声ガイドを楽しめるWestoneの【AM Pro】シリーズ」を導入しました。

AM Proの画像とロゴ/Westoneの【AM Pro】イヤホンは独自のアンビエント技術で、ノイズ音域をカットしながら外部環境の音を自然に取り込みつつ、耳元ではクリアなサウンドを楽しめる

平塚さん:【AM Pro】イヤホンを貸し出した方は「サラウンドの音も聴こえるし、音声ガイドもきれいに聞こえて良かった」と皆さんおっしゃいますね。音声ガイドの「声」を楽しみたい方にもオススメだと思います。中には【AM Pro】イヤホンを持参された方もいらっしゃいました。

劇場の音響設計を担当した音響監督 岩浪美和さん(右)と
	オーディオライター 野村ケンジさん(左)の写真
劇場の音響設計を担当した音響監督 岩浪美和さん(右)
オーディオライター 野村ケンジさん(左)

バリアフリーで映画を楽しむということ

佐藤さん:当シアターはバリアフリーシアターなのですが、来場者の構成で言うと健常者の方が9割を占めています。バリアフリーなので誰が来ても良いですし、楽しめます。先日の「ガールズ&パンツァー」や「この世界の片隅で」の上映時に見かけた光景ですが、目の不自由な方たちが困っていると「駅まで一緒に行きましょう」とか「こちらですよ」とお客様同士で自然にサポートされていました。同じ映画を楽しむ仲間として、交流・サポートし合えるという光景があり、非常に感動しました。まさに当シアターが目指すバリアフリーだと感じました。

平塚さん:バリアフリーを難しく考えず、楽しんでもらいたいです。例えば障がいがなくても「小さな子どもが騒いでしまうから映画館には行けない」という方には個室で見てもらうことも可能ですから気軽に楽しんでいただきたいですね。

導入製品

Westone アンビエント インイヤーモニター
AM Pro30
AM Pro20
AM Pro10

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