兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校様

関連メーカー:QNAP 正規代理店

http://www.sumanoura.ed.jp/
取材日:2019年7月24日
業界:教育・研究業

本校は、兵庫県神戸市にある私立女子高等学校です。大正12年創立以来、聖徳太子の「和を以て貴しとなす」を建学の精神として、喜びと慈愛を養い、浄土真宗本願寺派の宗門校として宗教的情操を高める教育をしています。女子ソフトボールの強豪校として、平成30年度は夏のインターハイ、本校の選手中心で戦った秋の国民体育大会に続き、第37回全国高等学校女子ソフトボール選抜大会でも優勝し、連続で全国制覇を成し遂げました。新体操部も全国大会に出場し日々技を磨いています。令和元年度は、夏のインターハイでソフトボール部が2連覇、新体操部が個人総合3位という戦績を収めました。(2019年8月6日)

何より安定して手軽に運用できることが
一番の希望だったので、本校に打って付けでした。

取材協力

学校法人睦学園
兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校
教務部 主任

田中 理恵子様

導入前の課題

  • ファイルサーバーの容量が大きくなく、HDDを圧迫するようになり、運用が非常に不便かつ非効率的だった。
  • Windows Server 2008のEOSが迫っていて、何とかしなければいけない状況だった。

導入メリット

  • 容量が大幅に増え、必要なデータは全てファイルサーバーに保存できるようになり、データを探す時間が圧倒的に短縮できた。
  • Windows Server 2016をQNAP製NASの仮想マシン上で稼働させることで、ファイルサーバーの乗り換えが無事にできた。

導入の背景

なぜQNAP製NASの導入が必要だったのですか?
~導入前の課題~

元々Microsoft Windows server 2008を搭載したファイルサーバーを利用していましたが、データ容量があまり大きくなく、今まで蓄積してきたデータがどんどん多くなり、HDDを圧迫するようになってきていましたので、対策を検討し始めたのがスタートです。

部門ごとのExcelやWordデータはファイルサイズも小さく従来のファイルサーバーの容量で問題なかったのですが、学年、コースごとのファイル共有や撮りためた写真・動画・音声データの活用となると容量オーバーとなり、教員から不満が出ていました。例えば卒業アルバムに使う写真データや修学旅行の写真を保存したり、卒業式で紹介する動画も保存したりするようになり、大幅に容量が不足するようになりました。これまでは、古めのデータを泣く泣く移動させて運用していましたが、それでは非常に不便かつ非効率的でした。また、Windows Server 2008のEOSも迫っており、何とかしなければいけないという大きな焦りがありました。

比較検討した製品を教えてください。

今までと同じようにWindows Server 2016搭載のサーバーへの乗り換えを考えていましたが、導入費用が大きくなるだけでなく、移行作業も自分たちではできないということで、断念しました。他には、QNAPのようなNAS製品(4ベイタイプ)をインターネットでいくつか調べていました。

様々な製品がある中でなぜQNAP NASを選んだのですか?
~導入の決め手~

事務所や職員室で職員や先生が使うパソコンなどに関しては教務部で管理していますが、教務部は職員室の中での事務所のような仕事を行っており、IT機器の専任担当ではありませんので、担当職員はネットワーク機器の専門知識があるわけではありません。しかしQNAPのNASは以前から自宅で個人的に利用しており、扱いが容易であることと非常に安定していることを理解していましたので、これなら専門知識を持っていない職員でも利用できると考えました。またQNAPはシェアが大きくファンが多いことから、インターネットを通じて情報が集めやすいので困ったときにも安心です。安価なオムロンのUPSに対応している点も評価ポイントになりました。

導入の概要

「QNAP製NAS」の利用用途についてお聞かせ下さい。

既存のWindows Server のActive Directoryと連携させ、手軽に拡張して使うつもりでした。ユーザーがNASを意識することなく既存のユーザー名とパスワードで容易にアクセスできるというのが理想でした。しかし本校の、ドメイン参加PCとドメイン非参加PCが混在したネットワーク環境ではややこしい部分がでてきましたので、Windows Server 2016をNASのVirtualization Station上の仮想マシンで稼働させることにしました。

用途はファイル共有ですが、大容量で使えるところが気に入っています。たまに本校がテレビの取材等を受けることがあり、その時の動画もQNAP NASに保存していますが、それを例えばオープンキャンパスで生徒さん向けに見せるとなると「あの番組動画はどこですか」となります。今までですとDVDを一枚一枚確認していました。でも今はそうした動画はすべて整理してQNAP製NASに保存してありますので、すぐに見つけることができます。こうしたケースは頻繁にはありませんが、探す時間が圧倒的に短縮できてすごくありがたいですね。

「QNAP製NAS」の優れていると思った点は何ですか?

まず導入がすごく手軽だというところです。極端な話をするとHDDがセットしてある状態であれば、ネットワークのケーブルを挿して電源を入れたらすぐ認識して、設定を始めることができました。物理的なセットアップはほぼ必要ありませんでした。この手軽さは素晴らしいです。ホットスワップに対応しているため、HDD故障時でも簡単に対応できますので安心感もあります。

ソフトウェアのアップデートも頻繁に行われていて、筐体が非常にコンパクトで、設置場所にも困りません。既存サーバーはかなり大きく、職員室におけるようなサイズではなかったため、校長室の一角にサーバーコーナーを作り稼働していましたが、随時自由に立ち入りできる場所ではないので、メンテナンス等がとても不便でした。QNAP製NASは本当に可愛らしいサイズで職員室に設置することができ、停電時やメンテナンス、清掃時も即対応することができるようになり利便性が格段に増しました。それなのに今までよりもアクセス速度が速くなり、音も静かで、動いていることに気付かれないほどです。「本当にこれで動いているの?」と聞かれます。

シェアが大きいため情報が手に入りやすく、設定などで分からないときでも解決しやすいということも良い点だと感じました。これほどに便利でありながら非常に安価に導入できることがありがたいです。

QNAP TS-453Be
職員室の職員のデスクの横の棚に設置されたQNAP TS-453Be。
コンパクトサイズで静音設計のため置き場所に困らない。

導入後の効果

「TS-453Be」を導入してどんな効果がありましたか?

まず、クライアントユーザーである教員から共有ファイルの容量の不満がなくなりました。大容量化し、既存のファイルサーバーに収まりきらず、スタンドアロンPCにローカルで保存していたデータも共有ファイルに保存できるようになり、効率よくデータを扱えるようになったことに喜びの声が出ています。

以前は、「古いデータはこちらに移動しましたので見たいときには声を掛けてください」とか「ここのパソコンでしか見られません」といったことがよくありました。また、保存データが大きくなったときには、「個人のデータは消してください」といったお願いをしなければならず、心苦しく感じていました。

しかし大容量になり、古いデータも同じファイルサーバーに保存していますので、そういったお願いをする必要もなくなり、簡単に見ることができるようになりました。使う頻度は高くありませんが「ちょっと使いたい」というときに、すぐに見つけられないため、もう諦めようという雰囲気になりつつありましたが、今では10年以上も前にさかのぼってデータを見られるようになりましたので、とても良かったです。

特に去年95周年の記念誌を作る話になり、50年前の「あの時の制服はどうだったかな」とか、「どこに写真が残っているのだろう?」と言われて、「ちょっと待ってください、明日までには出しておきます」といった会話がよくありましたが、今はすべて共有フォルダーに保存してありますので、そういったやり取りがなくなりました。

田中 理恵子様

また、これはWindows Serverの機能になるのですがDFS名前空間を使用して既存のサーバーを扱っていたときのままシームレスに運用できているため、PCが苦手な教員も新しいNASを意識せず活用できています。

管理者としてみると、本体がコンパクトで扱いやすいこと、設置場所を選ばないこと、静かであることがこんなに便利だとは思ってもみませんでした。またVirtualization Station上の仮想マシンで稼働するにあたり、ネットワークの専門知識があるわけではありませんので、上手くできるか全く自信がありませんでしたが、Windows Serverのインストールや設定変更を何度も繰り返し、最適な状況を作ることができました。普通のサーバーを導入した場合ですと、設定に失敗するとまた最初からやり直しとなってしまうと思いますが、仮想化ならではのスナップショットや環境のコピーのおかげで、トライアンドエラーに躊躇がなくなり、Windows Server構築の経験の少なさをカバーすることができました。

何より安定して手軽に運用できることが一番の希望だったので、本校に打って付けでした。

伊丹店のスタジオの写真
QNAPのVirtualization Stationの管理画面。Windows Serverの設定環境をいくつもコピーすることで、躊躇することなく様々な設定環境を試すことができた。

将来の展望

どのように使っていきたいですか?

今後は、一部の重要なデータをクラウドと連携させて自動でバックアップを取っていきたいです。他の学校様との会議の際、災害時のデータ保存についてそれぞれの取り組みをきかせてもらっていますが、手探り中という話が多く、焦りがみられますので、早急に実現させたいです。まずは法令で保管が義務付けられている重要な資料だけでも、キッチリ保存していきたいです。QNAP製NASはクラウドの連携先の選択肢も多くありますので助かります。

今後QNAP(またはテックウインド)に
期待することはありますか?

機能が豊富ですべてを把握することが難しいため、より良い使い方、便利な情報を発信していただけると嬉しいです。他社の事例で参考になることも多々あり、とても重宝していますので、さらなる発信力を発揮してほしいです。これまで通り優れたサポートを末永く続けていただけましたら幸いです。

導入製品

導入製品

デスクトップ/タワー型 4ベイ TS-453Be (2TB HDDx4)

幅広いアプリケーション拡張およびより優れた効率性を引き出すためのPCIeスロット付きのクアッドコアマルチメディアNASです。


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