Interview

プロも愛用するWestoneのプロ向けイヤホン。プロの声を集めました。

Honma Hornsの皆さんにDreams Come Trueのコンサート現場でのWestone製品を使用した感想を伺いました

Interview No,3

Honma Horns

本間 将人氏(サックス)をリーダーとする、鹿討 奏氏(トロンボーン)、中野 勇介氏(トランペット)、田中 充氏(トランペット)で構成されるホーンユニット。Dreams Come TrueのコンサートツアーでDCTホーンズとしても活躍。
HonmaHorns

-各自で好みの音を選んだ結果、異なるモデルのイヤホンに-

UMPro50

――Westoneのイヤホンを使ってみていかがでしたか?

本間:サックスを担当している本間将人です。最終的に使用したモデルは、UM Pro50です。すごくいいなと思ったところは、まずイヤホン自体が軽いというのが大きかったですね。耳に装着しているときに、あまり異物感がなく、動いて演奏する時にもよかったです。 音質も、今までメインで使っていたイヤホンは、2~4kHzぐらいに少しピークがあって、少し音量を上げていくと飽和してくるタイミングが早い段階であったんですけど、WestoneのUM Pro50は、ハイエンドまでスッキリ伸びていて、耳が痛くなるようなピーク部分がなく、自分の演奏スタイルと楽器とのマッチングがよかったので、すごく気に入って使いました。 音量を上げていったときに飽和感が少なかったのは、ドライバの数もプラスに働いたのかなと思います。Westoneの他のモデルも試してみましたが、他でも同じことが言えるので、単にドライバの数だけでなくて、Westoneの特徴として、音圧をかけていっても飽和することなく、聞きやすいまま音量が上がっていく、そんな感じがしました。 ある程度ラウドな環境でも、耳にきちんとあったイヤーチップを選べば、耳の中は静かで、耳に優しい環境で演奏できると思いました。

鹿討:トロンボーンを演奏しております鹿討奏です。僕が使用したのもUM Pro50です。本間君とイヤーチップも同じシリコンタイプを使用しました。このモデルを選んだ理由としては、ブラスセクションを聞くにあたって、全員のバランスがちょうどよく聞けたというのが一番大きいですね。ミドルの音域はマスキングされて聞こえにくくなることが多いのですが、ちゃんと自分の音も他のミュージシャンの音も聞こえた上で、リズムもしっかり把握できるぐらいの解像度があって、とてもよかったです。

UMPro50

中野:トランペットの中野勇介です。使用したモデルはUM Pro30です。今までいろいろなイヤホンを使ってきました。演奏する楽器とかパートによって聞きたい音域は違ってくると思うんですけれども、僕はトランペットの高音域とか芯の部分が聞けるものをずっと探していて、今回使ったUM Pro30は、その芯の部分がすごくよく聞こえて演奏しやすかったですね。ピッチが聞こえにくくなったりするものが多く、今まで苦労したんですが、今回そういった苦労はありませんでした。 トランペットの場合は骨伝導が強いので、かなり音量を上げないと自分の音が聞こえてこないんですが、音量を上げすぎなくてもいいバランスで聞こえ耳にも優しく使えたので、ワンツアーストレスなく使えました。 あと、イヤピースをたくさん選べるので、環境によって変えられるというのはすごくよかったです。

AMPro30

田中:トランペットの低いパートを担当しています田中充です。僕はアンビエントタイプのAM Pro30です。オープンエアな感じが好きなのですが、UM pro50、UM pro30、AM pro30と試した中で、一番好きだったのがアンビエントタイプのAMシリーズでした。僕も中野君が言ったのと同じで、自分が演奏している音が聞きたい。リスニングに使うものとモニタリングに使うものは違うと思うんです。現場では、まず一番最初に自分の音が聞こえてほしい。特にイヤーモニター環境だと、まず自分が吹いているのか吹いていないのか、自分の演奏がしっかりと聞こえるというのが大前提で、一番聞こえてくるなと思ったのが、AM Pro30でした。 耳の形によくフィットして、スルッと入る感じで、ずれたり落ちたりすることもなく、耳型を取るまでもなく、ピッタリ付いて、外れない。しかし外そうと思うとすぐ外せました。付け外しがある現場だったので、そういう場面でもすごく使い心地がよかったです。 アンビエントタイプがいいなと思った理由ですが、僕は個人的に低音の音圧がちょっと苦手だったりするんですけど、その音圧をあまり感じさせないところがとても気に入りました。

-大きな会場になるほどイヤーモニターがあると「安心」-

――実際にどのようなサイズの会場・現場で使われたのでしょうか?

本間:今回はアリーナですね、基本的にはアリーナツアーでした。

鹿討:野外やドームもありましたが、フットモニターを使う現場もあったのですべての現場でイヤーモニターを使ったわけではないです。

本間:現場によりますね、あとPAの環境にもよります。

中野:音楽のジャンルや音量感みたいなものでもかなり変わってきますね。

鹿討:ステージ上で聞こえる音がスッキリしていれば、やっぱりフットモニターのほうが演奏しやすいと思うんですけど、アリーナクラスになると、ステージ上で聞こえる音が飽和していることが多いので、そういう時はイヤモニじゃないと演奏するのは厳しいです。 特にホーンセクションは音程を自分達で作らないといけない楽器なので。

本間:大きな会場だと、センターステージがあったりとか、いろいろなところに動いて歩いて出ていくというシーンもあるので、そんな時はフットモニターだと、お客さんが聞くスピーカーの音と、自分たちが出している音と、フットモニターからの音でピッチ感がすごくゴチャゴチャしちゃって演奏がうまくいかないことがあったりするんですけど、それを改善するためにはフットモニターを爆音にしないといけない。そうすると耳にもよくないし、演奏していても気持ちがよくないので、イヤモニがあると安心して演奏できますね。

-骨伝導と出てくる音がマッチするイヤホンが「演奏しやすい」-

本間:特に骨伝導の部分との兼ね合いが難しいと思います。サックスの場合はそこまで気にしなくて大丈夫で、気にするところは顎が動いた時に、耳の中でどういう変化が起きているかっていうところだと思うんですね。例えば固い素材のイヤホンを装着して顎を動かすと、抑えつけられているという感じがあるんですけど、今回は汎用タイプ(ユニバーサルタイプ)だったのがプラスに働いたのかなという気がしました。かなりフレキシブルに動いた時にも、安定していた点がよかったと思います。骨伝導が多いのは金管の人たちですよね。どうですか金管は?

鹿討:トロンボーンは、イヤピースのフォームのほうだと、耳の中でつぶれちゃって、穴自体が小さくなってしまうのか、バッと吹いた時に聞こえなくなったりすることが多かったんですけど、シリコンのイヤーチップだとそれがなくて、骨伝導も少なく、すごくよかったと思います。

中野:トランペットは使用したイヤホンのモデルが2人とも違いますから。吹いている音域で変わってくるのかなと思います、僕もAMシリーズとUMシリーズを両方試して、AMは骨伝導が少なくて使いやすかったんですけど、ハイノートを伸ばしているときの芯の部分のピッチ感が全然分からなくなってしまって。セカンドパートとか音域によっては、オープンというか隣のミュージシャンの音、リードの音の聞こえもいいので、そこはいいかなと思いますけど。 僕はトップパートを吹いていて、結構高い音程でを吹くことが多かったので、そういう時はやっぱりイヤホン自体が密閉しているUMシリーズのほうが芯が見えやすくて、しかも周りの音もよく聞こえました。 今までイヤホンは自分の音と周りの音の両方聞こえることってあまりなくて、だいたい自分の音量を上げると自分ばっかりが聞こえてしまうんですけど、トロンボーンとかサックスとセカンドパートなんかもちゃんとホーンセクションがバランスよく聞こえてきて、その苦労は少なかったですね。

田中:あんまり顎が動いたりとか、トランペットは少ないので、その辺はあまり気にならなかったですね。踊ったり暴れたりしても、全然外れることはなかったです。

中野:フィット感はちょうどよかったですね。骨伝導がダメなイヤホンってもう全然ダメなんで、使えないっていうか、「はい、ダメです」って分かりやすくて。

鹿討:違うピッチで聞こえてきちゃうんだよね。

中野:そうそう、ものすごく演奏しにくいんです。

-イヤーモニターだからできる「音の返し方は人それぞれ」-

――皆さん、返しの音は全部イヤーモニターに返しているんですか?

一同:人それぞれですね。結構違うと思います。

鹿討:トロンボーンでは、だいたいベースから音程を取ることが多くて、シーケンスベースを返して、もちろんドラムも返して、リズムもそこから取って、自分も返す。そうすると自分のピッチが取れるんですけど、そこでダメなイヤホンが多いんですよね。自分の音を返したけれど、ベースにマスキングされて聞こえないとか。 でも、Westoneは分離がはっきりしていていますね。それプラス、ホーンセクションの3人の音を同じぐらい返す、残りの楽器を同じぐらい返すっていうのを僕はやっています。

田中:今回、ブラスはみんな同じくらい返そうというので、最初に音量を合わせました。

中野:やっぱりイヤモニだと、ピッチを取るのが難しいですね。僕の場合は、パンを全部振り分けています。トランペットの場合、同じ音を吹いていると自分がどっちの音か分からなくなっちゃうので、すごく困るんですよ。キュー・ボックスがちゃんとしたものがあればなんですけど。今回の場合、自分の音と田中さんの音をちゃんと左右に振り分けました。そして、同じ音域で演奏している本間君と分けて真ん中をスッキリさせていましたね。そして楽器全体を返して、ピッチを取りやすいピアノとベースを少し大きく返してという感じですね。

本間:耳の中は比較的まんべんなく、この楽器は聞かなくてもいいかなっていう部分も返していたんです。バンドマスターだったので、周りのミュージシャンがどんな演奏をしているのかを把握しなければいけない状況だったというのが大きかったです。いろいろ返していても、自分たち(ホーンセクション)の音が、しっかり聞こえるようにバランスを取る。キュー・ボックスを使っても、いろいろな音が入ってくるとごちゃごちゃしてはっきり聞こえなくなるイヤモニが多いんですけど、さきほど鹿討君が話たようにWestoneは分離がすごくよいので、下から上まで解像度が高くモニタリングできたので、本当にイヤーモニターとして抜群だと思いました。

-Westoneのイヤホンは「モニターとしてバランスの良い音」-

――モニターとして使いづらいイヤホンもあるというお話でしたが、それはどういうイヤホンでしょうか?

本間:そうですね。リスニング用としてはいいかもしれませんが、実際に楽器を演奏すると体の中でウーンという音が鳴るわけなんです。そこをどう解決してくれるかというのがポイントだと思います。イヤーチップの素材や、音としてどの周波数帯域が出ているか、引っこんでいるかによって違うと思うんです。僕の場合、UM Pro50は、吹いているときに振動して自分の中から出てきている音とイヤーモニターから聞こえてくる音のマッチングがすごくよかったですね。昔使っていたイヤホンは、ハイの部分がお互いに打ち消し合っちゃって、どれだけハイを上げても、上が全然聞こえてこないっていうのがあったりしました。そのような音質のイヤホンは、イヤーモニターとしては合わないですね。リスニングとしてはちょうどいいんですけど。

鹿討:以前使用していたイヤホンは、ある程度諦めていたというか、割り切って使っていました。ハイはないけど、別にいいやと。そこはもう聞こえなくていい。何となく、「ウー」というのと、「アー」というのが聞こえればいいやぐらいの感覚で、少ない情報量で演奏していたのですが、少ない情報量で演奏する簡単さもあるんです。でも、UM-Pro50ぐらい情報量が多く全部がスッキリ聞こえると、演奏していて気持ちがいいと思いました。演奏していて気持ちがいいって大事だと思うんです。僕が使っていたシリコンのチップだと、完全に塞いだ形のイヤホンではあったんですけど、隣で演奏するギターの生音が体で感じられるところもあり、バランスがちょうどよく取れていたと思います。

本間:以前は全員違うメーカーのイヤホンを使っていたのですが、今回初めて全員同じメーカーのWestoneに揃えてみたんです。最初に音を出したとき、びっくりしたよね。演奏しやすい!って。やっぱりメーカーが違うイヤホンを使っていると、それぞれ聞こえてくる音は違うし、音量だけじゃなくて、吹奏楽器は特に息圧でいろいろな部分が変わってくるんですけど、その息圧の部分を感じやすいってうのがすごく大きかったですよね。 揃える前は自分の音を聞くか、他の人の音をあまり返さないとか、その逆で全部イーブンに返したりとか、それぞれの設定がバラバラだったんですね。そうすると、フットモニターでアンサンブルしているときは、みんなそれぞれいいバランスで吹くんですけど、イヤモニした時に音量はあるけど、音圧が息のスピード感が違うからハモらないということが起きたんです。その問題を解決する方法はないかと考えた時に、同じメーカー、同じモデルで演奏するのがいいんじゃないかって思いついたんです。そして今回、結果的にもすごく快適にいい音で演奏できて、本当によかったよね。

-イヤーモニターだとキュー・ボックスで自分好みの音質やバランスが調整できる-

本間:空を飛びながら演奏する演出とか(笑)あとは演奏しながらサブステージからメインステージに移動するとか、そういう時はイヤモニが必要です。

鹿討:物理的にフットモニターが用意できない場所も結構ありますし、そういうときにはイヤモニが必要ですね。

田中:野外でも必要です、タイムラグもあるし。

本間:フットモニターから自分の耳まで離れてますからね。フットモニターで演奏した録音と、同じ状況でイヤモニで演奏した録音とを聞き比べたことがあるんですけど、ホーンセクションがフットモニターだと重い。

鹿討:イヤモニでよかったなと思うね。特に外音が爆音の時は!

-着け心地やケーブルもトラブルがなく安心して使えた-

鹿討:今回ケーブルの断線はなかったな。

中野:断線はなかったですね。トラブルも全くなかった。すごいよかったと思う。付けるときも装着しやすかったし。

田中:ケーブルのタッチノイズとかも少なかったね。

鹿討:最初見た時は、ケーブルが華奢だなと思ったんです。「細いな、これ大丈夫かな」と思ったんですけど、こんなに細くても大丈夫なんだって。軽いしね。そういえば本番中、アンコール前にシャツ着替えたときに、イヤホンがケーブルからスポッと抜けたんですよ。着脱式(MMCX)のコネクタがもうちょっと強いといいかなと思います。

中野:でも、Westoneのは結構強いですよね。以前、他のメーカーのイヤホンを使っていた時は1ツアーで一個は汗でイヤホンを壊していたんです。僕、すごく汗かくのですが汗で壊れるということは今回なかったですね。

本間:イヤーチップがたくさん入っているのもよかったよね。シリコンとフォームと…

田中:少し長めのも入ってて良かったよね。

――Honma Hornsの皆さん、ありがとうございました。

 

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