“Westoneサウンド”へのこだわりを、CEO ジェイソン・ロックウッド氏にインタビュー

2014年05月公開

「春のヘッドフォン祭 2014」 Westone社CEO ジェイソン・ロックウッド氏にインタビュー!

Westone社CEO ジェイソン・ロックウッド氏が初来日し「春のヘッドフォン祭 2014」に登場しました。
本インタビューでは“W50”の 開発目的・意図及びデザイン哲学から、各ラインナップにおける“Westoneサウンド”へのこだわりについて熱く語っていただきました。インタビュー動画に未収録の直撃インタビュー記事も是非ご覧下さい。

笑顔で取材に応じるジェイソン・ロックウッド氏

W50の 開発目的・意図及びデザイン哲学

この質問にきちんと答えるためには、W60に関しても触れなければなりません。 低周波数帯の再生の質は、これらの周波数を再生するために選ばれたスピーカーのサイズに左右されます。我々は、W50を開発するときに、この点を考慮しましたが、選択したスピーカーのサイズ、速さ、及びアウトプットがサウンドシグネチャーにもたらす大きな違いを再確認しています。

長年のこの分野の傾向として、低周波音域の励振器にとってのスピーカーとそのボックスが大きくなればなるほど、そのスピーカーからより大きな空気の運動(振動)が得られる、という傾向があります。この思考プロセスはベースアンプのデザインに典型的に表れています。

古いアンプ・スピーカーのキャビネットのデザインには2つの競合する開発思想が表れています。その1つ目は、18インチのスピーカーを内蔵した、折り返しホーンキャビネットを活用した360型のようなアコースティックシリーズのアンプであり、2つ目は、8~10インチのスピーカーを内蔵するキャビネットを活用したアンペグのSVT です。

これら両方のアンプ及びスピーカーキャビネットはとても人気がありました。折り返しホーンデザインのスピーカーは ベースアンプだけに使われているわけではなく、大規模でも低価格のツアー用のPAシステムとしても、そのパワー、発音性、及び低周波域の発信を買われ、使用されています。

エレキベース奏者のパイオニアである、ジャコ・パストリアス のような名演奏家であっても、折り返しホーンスピーカーを使用しています。そこで、デジタルとアナログを取り巻く論争とほぼ同じく、これら2つの思考プロセス及びスピーカーデザインには肯定的及び否定的な側面があります。

W50は、大きなスピーカーとキャビネットを使用する時の方法論を活用して、中・高音域のドライバで圧倒することなく、パワフルな重低音や丸みがあり温かみのある音をエンドユーザーに提供できるようにデザインされています。W50は、これらの目標を達成して、イヤホン市場にもこのような類の性能をもたらすものとなっています。

W60は、W50と比較して、より重厚な低周波数域の速さ及び調音を備えることを念頭に開発されました。 2つの軽くてより小さなアーマチュアは1つの重くてより大きなアーマチュアと比較すると、当然早く振動します。純粋な物理です。W60にとって、そのパーフォーマンス、正確性及びスピードは、むしろ上述のアンペグのアンプのような性能に直結していますが、Westone 4で我々が開発を開始した内容をまさしく継承したものとなっております。W50にいくつかの点で似ているとはいえ、そのクロスオーバーでアコースティックな音響経路は、中音域及び高音域のドライバからの更なる鮮明さと伸びが再生できるよう再調整されています。製品開発初期の計画段階で我々が設定していた目標を達成していたW60は、デジタルトレンドのCES2014ショーのヘッドフォン・イヤホン部門で「ベスト・オブ・ショー」を受賞しました。

W40とW50、UM Pro 50 と W50、及びES50 と W50について、
各製品ペアー間の音質に関する主な違いは何ですか?


2014/6/28開催のポタフェスでは【W60】が試聴ができるかも?!

Westoneは、ユーザーが我々の製品を使う多くのリスニングの場面にとって、1種類のスピーカーのみで様々な種類の音の再生の必要条件を満たすことができる訳ではないと信じてきました。本件は、ユニバーサルフィット製品に関しては特にそうです。Westoneがイヤホンの開発を始めたとき、我々はカスタムモデルに焦点を当てていましたが、イヤホンのデザインは、特定の顧客の耳の穴の構造にフィットさせることを中心的な課題として行ってきました。

ユニバーサルフィット製品に関しては、解決することが必要な特別な問題がありました。例を挙げると、イヤホンにとって、可能な限り多くの人々の耳の形状にどのようにしてフィットさせることができるか? 解剖学的に考慮すべきことにはどんなことがあるのか?イヤホンのサイズ、耳の穴の深さと直径、そしてイヤホンに意図される使用方法について考慮しなければなりません。

我々は、ミュージシャンがステージ上で使うための完璧なモニターが、音楽愛好家が家や出先で聞くために完璧なイヤホンとならないかもしれないという結論に早急に達しました。これは、何故Westoneには、ミュージシャンのステージ上での使用に合わせてデザインされたUMシリーズ(ユニバーサルフィット・モニター)と音楽愛好家やオーディオファンのためにデザインされたWシリーズ(Westoneシリーズ)両方が用意されているか、の根拠となっています。

従来のWestoneシリーズとWシリーズ の間の音質及びコンセプトの違い

Wシリーズのいくつかの製品はWestone 1, Westone 2及びWestone 4のオリジナルモデルのパーフォーマンスを向上させ改良したものですが、W30のデザインは全く新しく、W40やW50、W60のどれとも、とてもよいデザインマッチの製品となります。上述のように、Wシリーズ製品は音質にこだわるリスナー、音楽愛好家やオーディオファンのために考案されました。

従来のUMシリーズとUMプロシリーズ の間の音質及びコンセプトの違い

UMシリーズ製品はオリジナル製品であるUM1,UM2やUM3xモデルの改良品でもありますが、UM50は全く新しいデザインであり、UM30と比較したときに、中レンジの鮮明さと高周波音域の伸びを向上させています。UMシリーズは、ステージ上のミュージシャンの使用に要求されるサウンドシグネチャー向けに調整された最初でかつ最高位のシリーズ製品であるので、Wシリーズのものと比べてフラットな音域のサウンドシグネチャーを有しており、その最も明白な違いは低周波音域への反応です。

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