HDDスクリーニングサービストップ > HDDの故障について

HDDの故障について

そもそもWD Purpleは、そんなに壊れるモノなのか?そもそもWD Purpleは、そんなに壊れるモノなのか?

もちろん、弊社でご購入いただいたWD Purpleは工場出荷時に動作試験を経てお手元にお届けしておりますが、稀に動作試験をパスした後で不具合が表面化する個体が出てきます。これには故障とは呼べない軽微な不具合から、故障と判断される状態まで分類されます。

HDDの故障原因となる部分HDDの故障原因となる部分

※上記のケース以外で工場出荷後の輸送や条件変化で発現するものがあります。

細心の注意を払っても、輸送中の衝撃を完全になくすことはできない細心の注意を払っても、輸送中の衝撃を完全になくすことはできない

ご存知のようにHDDは精密機械であるため衝撃に弱く、ちょっとした衝撃でも不具合が生じる場合があります。工場出荷時には最新の注意を払って梱包・運搬されていますが、お手元にお届けするまでの間に、何らかの理由で衝撃を受け、残念なことに不具合が生じてしまうケースもあります。それらをHDDスクリーニングによって、見つけ出すことができます。

HDDスクリーニング実施によるエージング効果HDDスクリーニング実施によるエージング効果

弊社のWD Purple向けHDDスクリーニングサービスは、不良品を除外すること以外にも、初期不良発生のチェック、エージング(慣らし)といった別の効果があります。 「クラス100」という、最先端の半導体工場と同レベルの清潔なクリーンルームで作られるHDDですが、それでも製造時にチリやホコリ(これらを残留パーティクルと呼びます)が、HDD内部に入り込んでしまうことがあります。この残留パーティクルが原因となって引き起こされる不具合はHDDの不具合の中でもっとも多い事例です。また製造後にも、輸送中の揺れなどでプラッターの記録面上に付着した残留パーティクルが、HDDの稼働開始後に不具合を引き起こすケースもあります。
もし、プラッターの回転時に読み書きヘッドとプラッターの間に残留パーティクルが挟み込まれてしまうと記録面がキズ付いてしまいます。こうした不具合が発生すると、そのHDDはスクリーニングで不良HDDとしてはじかれます。

残留パーティクルは長時間の駆動で減少する残留パーティクルは長時間の駆動で減少する

残留パーティクルは、HDD駆動時のプラッターの回転で吹き飛ばされ、HDD内部に設けられたフィルターに取り込まれるというラッキーなケースもあります。高速で回転しているプラッターが発生する内部気流によってチリやホコリといった残留パーティクルが時間とともにフィルターに取り込まれていき、HDD内部で飛び回っていた残留パーティクルが減少、その結果、記録面にダメージを受けるような危険性が大幅に低下します。
スクリーニングによってこうした初期不良発生のチェックやエージングを行うことは、不適合品を除外する作業の一環で得られるメリットと言えるでしょう。