エルゴトロン 安曇野赤十字病院様

エルゴトロン 安曇野赤十字病院様

関連メーカー:Ergotron, Inc.



安曇野赤十字病院

安曇野市は、長野県の北アルプス山麓に位置し、風光明媚な田園都市として全国的に知られている。その中央部に位置する安曇野赤十字病院は、地域の中核病院として急性期医療(松本広域医療圏の2次救急医療施設)の他、45床の回復期リハビリテーション病棟、訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅介護など亜急性期、慢性期の医療・介護も担う。また臨床研修病院として研修医も積極的に受け入れている。全面的な新病院(病床数321、地上6階、免震構造)への建替えが完了。平成22年7月から新病院での診療が開始されている。 (2010年9月1日現在)
URL:http://azuminojrc.jp/


導入の背景

全面改築とフィルムレス化にあたり省スペースで効率よく使える器材を検討

笠原様:病院の全面改築による電子カルテ化/フィルムレス化に伴って使用器材もオールリニューアルということで、パソコン搬送用カートや壁掛製品の導入検討が始まりました。 


(右)事務部 建設推進課長 兼 部長補佐
笠原 健市様
(左)放射線科 兼 事務部建設推進課
診療放射線課長 兼 情報システム係長事務取扱
茅野 充治様
*肩書き、役職等は取材時のものです。

予算が限られていましたので、建設、物品購入等のコストを安く抑えることが大きな課題でした。建設費用を抑え、外来のスタッフ通路なども必要最小限のスペースとなりました。その中に診療を満たすものを全て詰め込まなければならなかったわけですが、パソコン端末1台とスタッフが座るスペースも確保しようとすると畳一畳ほどのスペースが必要になってしまいます。そこで端末を壁に取り付けて使えるものを探していました。

茅野様:電子カルテ導入前は、紙のカルテを基本に、レントゲンのフィルムを使って、患者さんに説明していました。患者さんが知りたいと思っていることをきちんと説明してから治療や処置を行う。このスタンスは電子カルテ化されても維持し、紙カルテの特長であるポータビリティや集約性と言ったものを最大限に取り入れたいと思っていました。

そこで考えたのが、パソコン搬送用カートの導入です。ただしカートの台数は抑え、できるだけ兼用にしたい考えていました。ドクター専用とか看護師専用ではなく、空いているときには誰でも使用できるというのが理想的でした。さらにナースステーションに戻ってきてから立って入力するのはつらいので、椅子に掛けても入力できるものということで、高さ調整ができるカートを求めていました。

数ある製品の中でエルゴトロン製カートや壁掛ユニットだけが仕様を満たしました

茅野様:ドクターや看護師の動線、扱い方から仕様書を書いて、製品を選定しました。ドクターの回診用カートは、PACS画像の表示が可能なものとして、デュアルモニター型、縦置き21インチ、2MP高精細のモニターを取り付けることができ、なおかつデスクトップ型パソコンを搬送でき、バッテリーを搭載しているという要件がありました。エルゴトロン製品を含め3社の製品で検討しましたが、仕様をすべて満たしていたのはエルゴトロン製品だけでした。

壁掛ユニットについては、外来の看護師は作業効率の観点から立って仕事をしていますので、立ったまま入力できるものを求めていました。机の上に置いたパソコンを立ったままで入力しようとすると腰を痛めてしまいますし、毎回座って入力すると作業効率が下がってしまいます。エルゴトロンの壁掛ユニットは、立った状態で入力可能でモニターの角度も変えられます。しかも簡単に引き出したり、高さを調整したりできるので、自分の高さに合わせて入力ができるのです。業務効率も上がり看護師もみんな喜んでいます。

導入経緯

エルゴトロン製品を選んだ決め手

茅野様:機動性が良い、省スペース、汎用性(立っても座っても使用できる)、安定性、それから病院でのハードな使い方に耐えられる丈夫さが備わっていることです。細かい配慮も随所に見られます。手元で照明がつく機能は、夜間、非常にありがたいです。入力作業が全然違ってきます。またカートにはテーブル代わりになるスペースがありますので書き物をしたり、物を置いたりするのに便利です。


写真①:
Style View®LCDカート(SV31-31001):人間工学的に優れ、座位でも立位でも調節可能。テーブル代わりになるスペースやキーボードの照明、左右のマウステーブル、安定感のあるタイヤなど細かい配慮が見られる。

笠原様:これだけの機能を兼ね備えた製品なので、他社製品と比べて値段が全然違うだろうと思っていましたが、他社製品とそれほど変わりはありませんでした。それは非常に有難かったですね。

現場が求めている使い方を提案

茅野様:現場の医師や看護師には、実際に見て、使ってもらいました。まずは、情報システム室で選定した製品を全製品を病院内に展示し、他社製品と比較しながら使ってもらいました。「エルゴトロン製品のほうが見た目も良いし、使い勝手も良い」という話が現場から上がってきました。ですから特別に説得をしたわけではなく、現場のニーズに合ったものを提案し、それを現場が選んだという感じです。良いものであれば生産性や業務効率が上がり、減価償却もできるのです。

笠原様:毎日24時間使うわけですから、値段だけでは決められません。今回、仕様書を作っている段階で、使い方に関して徹底的な検討と説明を行いました。例えば、デスクトップパソコンが載らないといけないとか、バッテリーが必要だとか、ディスプレイが2台載らないといけないという話をしました。現場が求めている使い方ができるものを現場に納得してもらうというのが一番だと思います。


導入の概要

機動性と安定性に優れたエルゴトロン製品

写真②:
通路に設置されているS t y l e V i e w ® 縦型リフト(60-594-216)とPCホールダー(97-468-202)。高さ調節がスムーズにでき、使用しないときはコンパクトに収納できる。狭い通路でも邪魔にならずに使用できる。

写真③:
放射線科の検像システムには立っても座っても使用できるStyleView®HDコンボシステム(45-216-216)を採用。スタイルに合わせて高さ調節ができ、体への負担を軽減。折り畳んでコンパクトに収納できる。

茅野様:エルゴトロン製品は機動性が優れています。バランスや安定感も抜群です。使う方の身になって設計されているとつくづく感じています。キーボードの照明、カートの上が机代わりになる、左右にマウステーブルがあるなど、細かい配慮が見られます。(写真①)バッテ リー内蔵、カギがかかる、ノートPCをテーブルの下に収納というのもアイデアですね。

他社製品はテーブルの上にパソコンを置くのでそれ以外のものが何も置けなってしまいます。カートのタイヤが大きいことも大事です。パソコンは振動に弱いので、タイヤが小さいと僅かな段差でも振動が響き実用的ではありません。形も曲線でデザインとカラーも非常に優れています。無骨なものは、新築の病院にはマッチしません。良いものを使っているとそうした点が当たり前になってしまいますが、改めて考えると色々な所で細かい工夫が施されています。

実際の運用方法

茅野様:壁掛ユニット(写真②)は、外来スタッフ通路に設置してあり、看護師が通常の電子カルテの入力に使っています。業務間入力と言いますが、診療の合間に医師からの指示を入力したり診察状況を調べたりするために使用します。いちいち座って作業する時間がないので、立ったまま高さを調整してモニターと目をちょうどいい距離に合わせながら入力しています。使いたい時は適正な位置で、使わないときはコンパクトに収納ができるという設計思想がとてもマッチしています。看護師もみんな、「これはいい」と言っています。

放射線科にも検像システムに壁掛ユニットを採用しま した。ここでは立ったり座ったりして使っています。通常は立った位置に設定されていますが、時間をかけてじっくり作業を行うときはアームを下げて座って作業しています(写真③)。放射線科も狭いので通常は収納した状態で置いて、使うときだけ引き出して使います。

写真④:
病棟のナースステーション5か所にはStyleView®LCDパワードカート(SV32-32011)をカスタマイズして配置。画像診断用の縦型ディスプレイと電子カルテ用のディスプレイを搭載。

パソコン搬送用カート(写真④)は、ドクターが回診時に病室に持って行きます。回診時は医師が、ナースステーションに戻ってくると看護師と医師が使います。医師は診断画像を見ながら、看護師はカルテなどを見ながら仕事ができます。別々の作業を同時にする場合はマルチディスプレイのほうがずっと効率がいいですね。ノートPCでは画面が小さいので画像がよく見えないのです。19インチのディスプレイで見た方が疲れが少ないのです。高さを下げれば、座りながら通常の机の感覚で仕事ができますし、テーブルに物を置いてそれを見ながら入力作業もできるので、使い勝手も非常に優れています。


導入後の効果

エルゴトロン製品導入で業務効率と医療サービスが向上


写真⑤:
手術室にはStlyeView®ノートブックカート(SV31-31002)を配置。LXウォールマウントLCDアームとLXノートブックトレイを取り付けてカスタマイズしている。

笠原様:業務効率が良くなりました。必要な時に必要なものが身近で見られるので当然、業務効率が上がりますね。通路にこの壁掛ユニットがなければ、そこでは電子カルテが見られませんから…

茅野様:病棟にカートがあることで、患者さんへのきめ細かい説明を行うことができ、間違いなく患者さんの満足度の向上、医療サービスの向上につながっています。カートがなかったら患者さんに写真を見せることもできないですから…。また移動できるということと、専用ではないということで必要な時に医師や看護師が効率よく使えるので、今ある資産を無駄なく十二分に活用できています。よく端末の数が足りないという話を聞きます が、当院では、そういう問題はありません。

現場のニーズに合わせてカスタマイズ

茅野様:現場ではどんどん夢を膨らませて、こういう風にならないかという話がたくさん出てきて、当初の想定より更に色々とカスタマイズをお願いすることになってしまいました。それでもそれら全てに対応していただきました。現場のわがままに応えていただけたという点も大きかったです。(写真①④⑤)


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