QNAP NAS導入事例 群馬大学 総合情報メディアセンター様

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QNAP NAS導入事例 群馬大学 総合情報メディアセンター様

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群馬大学 総合情報メディアセンター(以下、総合情報メディアセンター)は、大学内のIT活用の支援や情報セキュリティの確保などを担う組織です。 同セン ターでネットワークの研究をされている工学博士 上田浩准教授に、QNAP「TS-439U-RP」導入の経緯、その評価などについて詳しくお聞きしました。

※この記事では、特に断りのない限り、QNAPとの表記は、QNAP「TS-439U-RP」を指します。

総合情報メディアセンターの概要

総合情報メディアセンターについて、教えて下さい。

総合情報メディアセンターは、2005年に従来の情報処理センターと図書館が統合されて発足した組織です。群馬大学のネットワーク を使った教育・研究を、 効率的で安全なものにするため、IT基盤整備、IT活用の支援や研修を行っています。ネットワーク環境の整備も担当し、総合情報メディアセンターが群馬大 学の4つのキャンパスと附属学校を結ぶネットワークのハブになっています。

教授、准教授各1名、技術職員4名、事務職員30名からなります。

上田准教授の自己紹介をお願いします。

総合情報メディアセンターで、群馬大学全体のネットワークに関する企画と管理、セキュリティーの実務を担当しています。2007年には、大学内のネット ワークの統一認証基盤を構築しました。それにより、3つあるキャンパスで個別に行われていたネットワークの運用が統一化でき、どこのキャンパスでも統合的 なユーザー認証が行えるようになりました。

個人の研究課題とし現在、ネットワーク上のトラフィックの自己相似性の問題に取り組んでいます(※1)。

総合情報メディアセンターの久米原教授との共著で、2009年6月にソフトバンククリエイティブより『Wireshark パケット解析リファレンス』と いうネットワーク解析の書籍を出版し、2010年には、その本が台湾で翻訳・出版されました。

※1 トラフィックの自己相似性
トラフィックのバースト(波形)は、時間の粒度を粗くしても、バーストが失われないという性質を持つ。

QNAP導入の経緯

QNAPはどのように利用していますか。

2009年12月から学内のネットワークのログを保存するために、サーバールームに設置して利用しています。

※2 ログデータの保存にあたっては、データ保存はヘッダーに限るなど、プライバシーや個人情報に配慮しています。

なぜネットワークのログをとる必要があったのでしょうか。

理由は3つあります。
将来のネットワーク構築のための参考資料とするため、現在、ネットワークがどのような使われ方をしているのか把握する必要がありました。

次に、セキュリティ対策としてファイアーウォールを整備しました。その一環として証拠保全のためにログをとることにしました。

最後に、私の研究課題であるネットワーク上のトラフィックの自己相似性を解明するために、長期にわたるログデータが必要でした。

ログ保存のために、なぜネットワークアタッチトストレージ(NAS)を導入することにしたのですか。

ログを保存し始めた当初は、PCサーバーを使っていましたが、記憶領域の容量を1テラバイトにしても、1カ月程度でオーバーしてしまっていました。しか し、新たにPCサーバーを導入することは費用的に難しい状況でした。

NASであれば、PCサーバーと同等の機能が使え、運用にはさほど詳しい知識も必要ありません。同等の機能があって、運用に手間がかからない製品はNAS 以外にはありませんでした。そこでNASを導入することにしました。

NAS製品導入の要件

NAS製品を導入するにあたっての要件を教えて下さい。

1.大容量で、低価格であること

従来使っていたPCサーバーではすぐに容量オーバーしたので、大容量のものが必要でした。また、製品本体が低価格であれば、予算をハードディスクに回して 容量も増やせるので、低価格なものを希望していました。

2.データ障害発生時にオンラインで復旧できること

障害はいつ発生するか分かりません。データが壊れたときにすぐに再稼働するためには、オンラインのままハードディスク交換を行い、復旧できる必要がありました。

3.RAIDマイグレーション(※3)ができること

RAIDマイグレーションができれば、異なるRAIDレベルへの移行が可能になります。将来的にRAIDレベルを変える必要が生じたときでも、運用しなが ら対応できます。

4.ラックマウントできること

サーバー室におくのでラックマウントできる機種が充実している必要がありました。ラックマウントができないと、設置場所に困るからです。

5.NFSに対応していること

ダンプデータ(※4)をとっているPCサーバーとNASをNFSで接続したいと思っていました。データの移動や管理がそちらの方が簡単にすむからです。

6.電源が冗長化されていること

PCサーバーと連携させるので、電源の冗長化は必須でした。電源が冗長化していれば、電源ユニットが壊れた場合でも、PCサーバー を動かし、ログを取り続けることが可能です。ログデータを保存することが目的で稼働させているので、一時的にせよ中断するようなことは避けたいと考えてい ました。

※3 RAIDマイグレーション
データ保証を行いながら論理ボリュームを別のRAIDグループへ移行させる機能。

※4 ダンプ
デバッグやデータ修復のために、ファイルやメモリの内容をディスクに出力すること。

QNAPを選んだ理由 ~使いやすそうだった

QNAPを選んだ決め手は何ですか。

これらの6要件で合計3製品を検討した結果、QNAPが相対的に最も要件を満たしていたので、QNAPを購入することにしました。

6要件以外にも、QNAPはインターフェースが洗練されており、使いやすそうでした。筐体のデザインもよかったですね。インターフェースやデザインという 面も非常に重要だと思っています。それらにこだわっていれば、機能や信頼性の面でもこだわっているだろうと推測できるからです。

QNAPを見たスタッフも興味を持ち、設置する際に、ブートするところを見たいと言ってきました。

また、様々なモジュールを入れて、新しい機能を追加することが可能な点も気に入りました。

信頼性についての不安はありませんでしたか。

QNAPを稼働させながら、ハードディスクの交換を行うこと(ホットスワップ)が可能でした。信頼性のテストを繰り返した上でないと、ホットスワップはで きませんので、十分に信頼できるだろうと判断しました。

また、RAID5にも対応していたので、障害対策も考慮されており、この点からも問題はないだろうと考えました。

※5 RAID5
耐障害性の向上と高速化、大容量化のすべてを実現できるRAID技術。ディスクの故障時に記録データを修復するためにパリティ(誤り訂正符号)を、全ディ スクに分散して保存する。ディスク故障時にデータを素早く修復できる。

QNAPへの評価

QNAPに対する評価を教えて下さい。

設置が簡単で、短時間でセットアップできました。工夫しなくても、すぐに使える点が評価できます。

PCサーバーに蓄積したデータを月1回ていどで移動していますが、ディスクのエラーも障害も発生することもなく、普通に稼働してい ます。NFSサーバーとしての性能も良好です。NFSクライアントとの相性が悪いと、速度が遅くなったり、ハングアップしたりすることもありますが、そう いったことはありません。

PCサーバーのみで運用していたときは、3カ月程度のデータしか保存できませんでしたが、QNAPを使えば、やりかたによっては1年間くらい保存できます。それによって、トラフィックの解析の研究がより説得力があるものになるのではないかと期待しています。

今後の抱負と期待

今後の抱負と期待を教えて下さい。

今後は、QNAP製品を仮想化サーバーのストレージとして使っていきたいと考えています。LDAP(※6)に対応してもらえると、 より使い途が広がると思 います。 ユニティには、これまでどおり小回りのきく対応をしてもらえるとうれしいですね。よろしくお願いいたします。

※6 LDAP
ネットワーク上で情報を一元管理しているデータベースにアクセスするためのプロトコル

本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。


群馬大学総合情報メディアセンターのWebサイト
取材日時 2010年4月

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