株式会社エムアンドアイ様

関連メーカー:SOHO/中小企業向け小型サーバー・小型PC NOWingシリーズ

株式会社エムアンドアイ

2009年の設立以来、国内外企業のビジネスパートナーとして、営業分野にフォーカスした実践的ソリューションを提供してきた。課題に対する知的挑戦と実行、そして結果の追求。これらは全てのクライアント企業、パートナー企業、社員に対しエムアンドアイがコミットメントするワークスタイルである。

エムアンドアイは、営業現場に集約された知を分析する力と国内外の大手企業にも採用されるノウハウ、マネージメント手法を活用し、もっとも効果のある革新的なコンサルティングを提供することにより、営業現場を活性化させ、継続的な収益成長を約束する。

【取材日:2014年9月17日】
URL:http://www.m-innovation.co.jp/

導入の背景

導入前の課題

  • NAS運用時は操作がわかりづらく機能を十分に使いこなせなかった
  • NASのHDDが故障して、データが消失してしまい、データ復旧に苦労した
  • NAS運用時は、しっかりデータを管理しようというセキュリティに対する認識が弱かった

導入メリット

  • 運用管理がとても簡単になり、本来のサーバーとしての活用ができるようになった
  • 社内データをきちんと管理でき、定期的にバックアップも取れているので大きな安心感につながっている
  • 各社員にアクセス権を付与することで、会社全体としてデータ管理に対するセキュリティ意識が根付いた

なぜ本サーバー(NOWing SERVER for SMB、以下NOWing SERVER)の導入が必要だったのですか?


代表取締役CEO 三島毅彦様

【三島様】弊社はコンサルティング事業を行っており、扱っている情報の中には当然お客様情報や機密情報も含まれています。そうした情報が漏えいしたり、ハードウェアの故障等で消失したりしますと企業活動に大きなダメージとなりますので、定期的にデータのバップアップを取り、きちんと管理することは必須となっています。

NOWing SERVERを導入する前は、NASを運用しておりました。プレゼン資料、契約書関連、財務・経理関連の書類などすべての社内データをNASに入れて管理していました。特に大きなトラブルもなく運用できていましたが、昨年末NASのHDDが故障して、データが消失してしまいました。データは定期的にバックアップを取っていましたので、大きなダメージにはなりませんでしたが、それをきっかけに、データの管理方法やアクセス権限を抜本的に見直すことになりました。

設立当時は4、5名でしたが、すでに設立6年目となり、従業員もアルバイトスタッフも含めると20名近くになっておりますので、今後も会社規模を拡大させていくことを考慮すると、それまで運用していたNASでは限界があるとの結論に達しました。その頃、御社とお取引をしていた関係でNOWing SERVERのお話をいただきました。事務所の移転も重なり、そのタイミングで導入を即決しました。

さまざまな製品やサービスがある中でなぜ「NOWing SERVER」の導入を決定されたのでしょうか?

【三島様】選択肢としましては、従来通りNASを導入するか、Windows系のNOWing SERVERを導入するかのどちらかでした。ただNAS運用時にトラブル対応がスムーズにいかなかったので、NASの運用には不安が残っておりました。また将来の会社規模拡大を視野に入れると、利用者が増えてもユーザー管理がしっかりできるサーバーが必要でした。会社が大きくなってからサーバー導入となると、一から設定を行う必要が生じて、とても大変な作業になってしまいます。そうした点を考えると、自動バックアップ機能が備わっていて、ユーザー管理がきちんとできるNOWing SERVERは当社に最適なサーバーでした。

導入の概要

「NOWing SERVER」の導入環境を教えてください。

【金子様】PCの台数は16台(2台以外はWindows 8Pro)で、どのPCからも社内ネットワークでNOWing SERVERにアクセスできます。NOWing SERVERには1TBのHDDを1台搭載し、定期的に外付けHDD(1TB)にバックアップを取っています。

どのように運用されていますか?


Connect事業部リーダー 金子知央様

【金子様】私はConnect事業部で営業をやっており、それがメイン業務ですが、IT系の企業様とお取引をさせていただいて、ある程度IT機器やネットワークの知識がありますので、社内のインフラ全般の管理・運用は通信環境も含めて私が兼任で行っています。私の業務全体から見ると、インフラ関連の運用は1割程度です。あくまでも営業担当ですので、半期ごとの売上目標の達成が最重要課題ですから、インフラ関連の業務はいかに楽にできるか、簡素化できるかを突き詰めています。

NOWing SERVERの運用に関しては、アカウント管理、フォルダーの管理、アクセス権の設定などを行っています。どの作業も簡単にできてしまいますので、ルーティンワーク化できます。将来的に業務の引き継ぎが発生しても、スムーズに行えると思います。万が一、NOWing SERVERが故障しても迅速に復旧できるように、バックアップはきちんと取っています。NOWing SERVERにはサーバーだけでなくクライアントPCの自動バックアップ機能がありますので、定期的に両方のバックアップを取っています。あくまでも兼任で運用管理していますが、本業の営業業務の負担にもなっていません。

NASの運用時には、データの管理も煩雑でした。NASのHDD容量は200GBほどしかなく、20、30MBにもなるパワーポイントの提案資料をすべて保管していくとすぐに容量がいっぱいになってしまいますので、プロジェクトが終了した段階で他のHDDに移して保管していました。ただHDDも2個、3個と増えていくと、必要なデータを見つけるのに苦労してしまいます。今では、NOWing SERVERにすべて保存して、一元管理できていますので、ファイルの管理は随分楽になりました。データの容量も特に気にすることなく運用できています。

外部からNOWing SERVERにアクセスできるリモートWEBアクセス機能は、主に営業に利用権限を認めています。この機能の設定はとても簡単で、一度設定してしまえば特にすることはありません。文章にするのが難しいくらい簡単な作業です。以前は、外部から社内ネットワークへのアクセスは禁止しており、お客様先には紙の資料を持参していましたが、現在はNOWing SERVERに直接アクセスして、プロジェクターやPCを使ってお客様に資料を提示するという方法を取っています。営業担当によっては、契約書の内容確認や資料を忘れた等の緊急対応としても活用しているようです。

「NOWing SERVER」の優れていると思った点は何ですか?

【金子様】NASでのデータ管理はもともと代表の三島が行なっており、私は途中から引き継いだのですが、NASの運用は面倒で困っていました。困っていたというより、あまり触らないようにしていました。たとえばフォルダーへのアクセス権限の付与は、使い慣れていないことも関係していると思いますが、私にとっては設定がわかりづらく、フォルダーも新しく追加したりせずに、あるもので対応していました。NASでも特定の人にはアクセスできないようにアクセス権限を設定できますが、積極的には運用していませんでした。

NOWing SERVERにはOSとしてWindows Server 2012 R2 Essentialsがプレインストールされていて、ボタン一つで直感的な操作ができますね。設定も非常に簡単で分かりやすいというのが使ってみて最初に感じた印象です。専門知識は不要です。管理画面はユーザー毎に一覧で見ることができますので、管理権限の付与、アクセス権限の付与も簡単に設定でき、管理者にとっては非常にありがたいですね。


NOWing SERVERの管理者画面(デモ用)。 ユーザー名をクリックして、そのユーザーの管理権限やアクセス権限などの設定を直感的に行える。

今まで使っていたNASとNOWing SERVERでは、同じ機能もありますが、使い勝手は全く異なります。NOWing SERVERの管理画面は慣れ親しんでいるWindows系のソフトを操作しているような感じで、右クリックすると、メニューが表示され、やりたいことが簡単にできるようになっています。最近弊社でスタッフ採用を進めていまして、ここ1、2ヶ月で10名くらい増員しました。その度にユーザーを追加して、フォルダーへのアクセス権限設定や個人フォルダーの設定を行う必要がありますが、そうした設定はすべてその日の夜に30分程度で出来てしまいます。

NOWing SERVERは、管理者だけでなく、それにアクセスするユーザーにとっても簡単で分かりやすい設計になっています。たとえばアルバイトのスタッフは、サーバー内の個人フォルダーに毎日日報を置くことになっていますが、各ユーザーPCのデスクトップ上に個人フォルダーへのショートカットを作成しておけば、あとは「このフォルダーをクリックすれば個人フォルダーに行ける」と説明するだけで済んでしまいます。今までのNASでは、ブラウザーから特定のURLにアクセスして、ID、PASSWORDを入力して、フォルダー内を見るのですが、直接個人のフォルダーには行けず、トップのフォルダーから順々に下層に行きますので、ITリテラシーの低いスタッフなどは、一度説明しただけでは、分かってもらえませんでした。導入の手軽さではNASになると思いますが、運用の手軽さは断然NOWing SERVERですね。

実際の使い心地はいかかですか?

【金子様】すべてスムーズに使えているという印象を持っています。社員から使い方に関して質問が上がってくることもほとんどありません。ITリテラシーの低いアルバイトのスタッフも自分のローカルPCにあるフォルダーにアクセスする感覚でNOWing SERVERにアクセスできています。そこは重要なポイントですね。毎回、使い方に関して質問されても、こちらも困ってしまいます。

サーバーへの接続速度はローカルPCとほとんど変わらず使えていて、ストレスを感じることはありません。体感レベルですが、書き込みは以前使用していたNASと比べると、かなり速くなった感じがします。NASのときは書き込みエラーもよくありましたが、NOWing SERVERにしてからは、そうしたトラブルも発生していません。

管理者側からすると、直感的に操作できますので、分かりやすくて、とても便利です。新規のユーザー追加、アクセス権限設定も非常に簡単です。今のところ、運用に関しては何の問題もありません。

導入後の効果

「NOWing SERVER」を導入してどんな効果がありましたか?

【三島様】NASを運用していた際は、しっかりデータを管理しようというセキュリティに対する認識に一抹の不安がありましたが、NOWing SERVERを導入して、各ユーザーにアクセス権を付与することで、会社全体として社内のデータ管理に対しての認識を新たにでき、セキュリティ意識を根付かせることができました。会社もこれから大きくなるにつれて、各自がある程度裁量を持った形でデータを管理・運用していくには、個人の自覚や責任意識はとても重要です。

NOWing SERVERに社内のデータを集約させることによって、一括管理とデータ共有が可能となりましたが、それだけでなく、権限のあるスタッフのみ特定のファイルやフォルダーにアクセスできるように設定してありますので、データが安全な場所に保管できています。日本人的な考え方かもしれませんが、クラウドは流行っていても、やはり社外に置きたくないデータもあります。データが社内の目に見えるところにあって、きちんとバックアップが取れているというのは大きな安心感につながります。私の安心感が増えたという点が今回の導入で一番の効果かもしれません。

【金子様】NOWing SERVERになって運用管理がとても簡単になりました。NASの運用時には勝手に触って壊してしまうと大変だという意識が強すぎて、機能を十分に使いこなせていませんでした。私にとってNASはパンドラの箱のようでした。NOWing SERVERになり、とても使いやすくなりましたので、本来のサーバーとしての活用ができるようになったと思います。

将来の展望

今後どのように使っていきたいですか?

【三島様】 私どもは常に将来の会社のあり方も見据えています。NOWing SERVERはクラウドとも連携できますので、今後はバップアップ先としてクラウドストレージも活用したいと考えております。現在でも外付けHDDにバックアップを取っていますが、事業継続計画(BCP)の観点からも、クラウド上でデータを保管しておけばリアルタイムで2重、3重のバックアップを取れますので、何か不慮の際にも今まで以上に確実にカバーリングができるようになりますし、安心ですね。保険があるのに越したことはないです。

【金子様】今はデータの共有、バックアップ、ユーザー管理、リモートアクセス機能などを標準的に使っていますが、まだまだ使える機能があると思いますので、もっと有効な活用方法を探っていきたいです。

NOWing SERVERではまだ実現できないようですが、最終的にはクライアントPCのデスクトップ環境をサーバー上で稼働させるデスクトップ仮想化を目指したいですね。クライアントPCにデータを残さずに済みますので、紛失や盗難による情報漏えいのリスクを下げられます。またインターネットに接続できる環境さえあれば、いつでも、どこでも安全に仕事環境にアクセスできまので、在宅勤務や仕事と子育ての両立などワークスタイルの変革にもつながる有効な手段だと思います。

システム構成図

導入製品
  • サーバー:NOWing SERVER for SMB Generation 2(エントリーモデル)
  • 型番:NOW-S2E/M4X2/H1X2/O1-01
  • 備考:Windows Server 2012 Essentials プレインストール済み( キーボード、マウス付属) 

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