公開日:2016.07.22 更新日:2022.06.24 閲覧数 26,589 (月間47)

こんにちは、テックウインド株式会社メディアチームです。

サーバーの運用をしていると、仮想サーバーの利用といった単語を耳にする機会があります。
この仮想サーバーは上手に利用すると非常に便利なものですが、仕組みやメリット・デメリットを知らずに利用してしまうと、逆にサーバー運用の足手まといとなってしまう危険も持っています。

仮想サーバーの仕組みとは

仮想サーバーは、名前の通り実際には存在しないサーバーをソフトウェア上で存在させて利用する仕組みです。
実際のサーバーに仮想化ソフトウェアと呼ばれるソフトウェアをインストールし、そのソフトウェアによって仮想サーバーを作るという仕組みになっています。
基本的にひとつのサーバーにはひとつのOSしか入れる事ができませんが、仮想サーバーを利用する事で現実に存在するサーバーがひとつだとしても、複数のOSをインストールしたサーバーを利用可能になるのです。

仮想サーバーのメリット

仮想サーバーを利用するメリットのひとつは、サーバーの台数を少なくして運用の効率化が図れるという点です。
ひとつのサーバーにはひとつのOSしかインストールできないため、たとえCPU使用率が低かったとしても別々のサーバーを用意しなければいけません。
しかし仮想サーバーをしようすれば、ひとつのパソコンで複数のOSを利用したサーバー運用ができるので大きなコスト削減になります。
また最新のOSに対応していないアプリケーションを使用していたとしても、仮想サーバーの環境を構築する事で古いOSと最新のOSを同時に使用でき、対応していないOSでもアプリケーションを利用できるようになるなど、さまざまなメリットがあります。

仮想サーバーのデメリットとは

仮想サーバーは便利ですが、デメリットにも目を向けていく必要があります。
まず仮想サーバーを使ってサーバー運用をひとつの物理サーバーで行った場合、その物理サーバーの処理能力ですべてのサーバーを運用する事になりますから、物理サーバーの処理能力が低いとかえって効率が悪くなる場合もあります。
また複数のサーバーをひとつの物理サーバーで運用しますから、バックアップなどをどのタイミングで行うかなど運用体制が複雑になってしまうというデメリットも持っています。

仮想サーバーは物理的には存在しないサーバーを作り出し、複数のサーバーをひとつの物理サーバーで管理可能にするものです。
しかしそのメリット・デメリットを理解しないまま使うと、思わぬトラブルの原因となってしまう危険もあります。
仮想サーバーの仕組みや、そのメリットとデメリットをきちんと把握したうえで利用するようにしましょう。

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